開業に向けてとは? わかりやすく解説

開業に向けて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:42 UTC 版)

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス」の記事における「開業に向けて」の解説

1985年昭和60年7月11日運輸政策審議会答申第7号では「常磐新線新設」という項目が設けられ東京 - 守谷町南部間が「目標年次までに新設することが適当である区間」、守谷町南部 - 筑波研究学園都市間が「今後新設検討すべき区間」とされ、後者についてはさらに「需要動向沿線地域の開発進捗状況等を勘案の上整備着手する」とされた。この答申により初め起点東京駅明記された。同答申はさらに常磐新線事業主体未定であること、建設運営経費巨額となることなどの問題があることから整備方策特記している。その要点は、 常磐新線常磐線混雑緩和主目的として整備されるべきものであり、本来国鉄建設運営にあたるべきであるが、国鉄経営状態からすれば困難が予想され第三セクター方式一案として考えられる資金調達含め建設運営段階での関係者全面的支援が必要。 従って答申早期国鉄関連鉄道事業者地方公共団体金融機関等による検討具体化が必要。 である。これを受けて運輸省関係自治体などで協議進められ1987年昭和62年9月運輸省東日本旅客鉄道JR東日本)、沿線4都県からなる常磐新線整備検討委員会」が設置された。1988年昭和63年11月には同委員会で「常磐新線整備方策基本フレーム」についての合意成立し当面建設区間秋葉原 - 筑波学園研究都市とすること、建設主体第三セクター会社とし、完成後はJR東日本運営を行うことなどの方針決定した始発駅費用の関係で当初予定東京駅から秋葉原駅となった1989年平成元年3月には運輸省が「新たなフレーム(案)」を示し自治体負担軽減提案するが、JR東日本常磐新線に距離をとる様になった。一方同月自治体および日本鉄道建設公団からの派遣職員により「常磐新線検討室」が設置され検討事項取り組むこととなった1989年6月には、鉄道整備沿線地域開発同時に推進する大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法」(略称:一体化法、宅鉄法)が制定された。この法律の内容は、鉄道新設当時大きな課題となっていた首都圏宅地供給事情一体的クリアするとしており、鉄道整備により、大量住宅地供給促進されることが見込まれることを期待し周辺市町村特定地域指定して地元自治体などが宅地開発同時に進めるとするものであり、常磐新線同法適用第一鉄道となった。 「整備方向検討する路線」とされていた守谷以北については、茨城県の強い働き掛け第2期線から第1期区間格上げされた。この頃から常磐新線事業主体第三セクター方式になる方向性固まっていき、ルート変更なども検討されたが、1990年平成2年11月15日関連自治体副知事会で1990年度中に第三セクター設立し開業目標2000年平成12年)とすること、事業費用と負担割合についての合意成立した同年12月に「常磐新線検討室」は「常磐新線第三セクター設立準備室」に改組された。 1991年平成3年3月には、沿線の4都県・12市町村出資により新線整備運営主体となる第三セクター首都圏新都市鉄道株式会社設立され同年10月には国レベル建設費対す無利子貸付制度創設されるなど、早期開通向けて体制整えられた。同じ月に法的手続き第一段階である宅鉄法に基づく基本計画が国から承認され常磐新線計画路線である東京都千代田区秋葉原) - 茨城県つくば市吾妻筑波研究学園都市)間の経路19か所の駅の位置定められ整備向けた動き本格的に活発化した。 首都圏新都市鉄道1992年平成4年1月10日付け第一種鉄道事業免許取得した以降同年9月常磐新線プロジェクト研究会が、1994年平成6年6月には同研究会引き継いで常磐新線プロジェクト推進協議会それぞれ設立され出資方式事業採算性沿線開発などについての調査実施された。 1994年に、秋葉原起工式が行われたことを皮切りに鉄道新線建設着々と進められたが、想定外軟弱地盤地下水対策による遅延や、基本計画当初から茨城県内の地権者反対によって用地交渉暗礁乗り上がるなど開発難航し1996年平成8年12月には2000年開業予定2005年平成17年)に変更された。 2000年1月運輸政策審議会答申第18号においては工事着手されていた秋葉原 - つくば間が「目標年次2005年)までに開業することが適当である路線」と位置付けられた。未着手の東京 - 秋葉原間については位置付けが「今後整備について検討すべき路線」へと変更されており、整備区間整備状況および開業後の経営状態から東京駅までの延伸検討するという整理なされた2001年平成13年2月には、常磐新線イメージづくり調査委員会答申基づいた路線新名称として「つくばエクスプレス」が首都圏新都市鉄道より発表された。 2005年7月22日完成検査合格し同年8月24日開業した当初10月開業予定であったが、地元強い要望学校2学期に間に合うように2か月繰り上げて開業となった

※この「開業に向けて」の解説は、「首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス」の解説の一部です。
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