羽鳥家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 06:20 UTC 版)
羽鳥 太一(はとり たいち) 主人公。16歳の男子高校生。他の登場人物からは、基本的に名前で呼ばれる場合が多い。 人並み外れた霊感及び霊力の持ち主であり、霊や精霊など、この世ならざる存在達の姿を見ることができる。そうした能力に加えて、人のいい性格であるため、願いや悩みを代弁、解決してくれるという貴重な人間として霊たちからは歓迎されており、「三途のプリンス」というあだ名まで付けられている。妖精や物の怪、果てはサンタクロースの姿すらも見ることができ、交流がある。霊感が強すぎるあまり、粘土細工で動植物を作ると意思が宿り、動き出してしまう。十子が「逢魔」の穴に取り込まれそうになった時には片手で寸前に穴を封じたり、園児に取り付きかけた悪霊(らしきもの)を寸前に踏み潰して消滅させるなど超一流クラスが霞む位の霊力を有する。また物語上では殆ど実行していないが、霊力で霊その他を吹き飛ばすことが出来る。死者の霊に自分の身体を貸し、自分は人形に憑依して行動する、という技を使用したこともある。魔界の没落貴族による麦の危機のときは激怒し、本気のお兄パンチ、お兄キックで魔界の没落貴族を叩きのめしたうえにお兄デコピンではるか彼方にぶっ飛ばしてたいちの底知れぬ能力の高さを垣間見せた。 幼い頃は植物や赤ん坊だった妹の言葉までわかったらしい。現在でも植物との対話ができることがある。 祖母の小町が霊たちとの会合などで言いふらしたこともあり、彼らからの知名度は日々上がり、相談を受けることが多くなっている。 背が低く、その事を非常に気にしている。身長のことを言われると、殆どの場合泣くまたは吐血するが、学友に言われたときは怒ることもある。両親と妹がいるが、太一以外は霊感が全く無い。 自身に想いを寄せる十子について、当初は「身体(霊能力)目当て」と若干疎んじていたが、巻が進むにつれて満更でもなさそうな素振りや、若干特別視しているような様子を見せるようになった。経緯は語られていないが、初期から互いに名前で呼び捨てにするなど、それなりの関係をうかがわせる描写もある。 主人公ではあるものの、現時点では単行本の表紙を飾ったことが無い。ただし、『まんがタイム彩』の作品トップ画像と、『まんがホーム』の表紙カット(カラーページ掲載号のみ)では、彼がフューチャーされている。 羽鳥 小町(はとり こまち) 太一の祖母(父方)であり、故人(享年88)。 新盆で帰ってきたが、家族と離れたくないとの想いから成仏しなかった。そのまま門の前で泣いていた所を太一に発見され、羽鳥家に留まり現在に至っている。お茶目かつ行動的な性格であり、トラブルメーカーの側面を持つ。孫の太一と麦をこよなく愛しており、太一のことを他の霊や物の怪たちに自慢して回ることも。見た目をある程度変えられるらしく、少女時代の姿をしている。恋愛には積極的な性格だったが、不意打ちに弱く夫との初デートで手をつながれたとき動揺して池に落とした過去がある。 強い霊力の持ち主であり、人形や人に憑依することで太一以外の人とコミュニケーションを取ることもできる。太一や雪緒が怖がることもあり、基本的にウサギの人形を憑代にしている。また、ポルターガイストも起こすことが出来るが、強さやコントロールの細かい調節は出来ない。血文字を描くことも出来る。御先祖警備隊一番隊所属。 羽鳥 麦(はとり むぎ) 太一の妹で、五歳の幼稚園児。家族全員から溺愛されている羽鳥家のアイドル。 潜在能力は高いものの、現時点では霊感を持っていないため、小町が側にいても存在を知覚することはできないが、小町が人形に入るなどしているとコミュニケーションがとれる。打ち出の小槌で成長した姿は現在の太一より長身で太一を泣かせてしまった。彼女を嫁にするために誘拐しようとした没落した魔界の貴族によれば高い潜在霊力があるとのこと。 羽鳥 雪緒(はとり ゆきお) 太一の母親。職業は在宅の人形作家(兼業主婦)で、小町が憑代にしているウサギの人形も彼女作。 霊感は全くない模様で、小町のポルターガイストを目の当たりにして卒倒するなど、霊的な存在へ耐性はない。太一を尋ねてくる二宮金次郎像を疑いもなく太一の部屋に案内するなどの側面もある。作家になる前は魂のこもった人形を作ることを夢見ていたが、実際に姑の小町が憑依して動く微妙な姿を見てしまった時は、夢のままのほうがよかったと嘆いていた。息子の危機(誤解だったが)の際には、表情も一変し人形制作道具を武器に敵に立ち向かおうとする強き母の面もある。 シスコン気味な兄がいる。夫(柊一郎)との出会いは大学時代で、彼の方が年齢が一回り近く上であるものの、人柄に惹かれ結婚までこぎ着けた。この経緯から、麦が草間からホワイトデーのプレゼントをもらった際も理解を示した。 羽鳥 柊一郎(はとり しゅういちろう) 太一の父親で小町の息子。サラリーマンであるためか、朝食前後以外に登場する機会は少ない。園芸が趣味らしく、少々ロマンチスト。父親(太一の祖父)は早くに他界し、以降は小町によって女手一つで育てられた境遇から親思いな面も。 太一の幼少時のあるエピソードがきっかけで育てたコスモスをお供えしている。植物、特に花に関する知識が豊富で妻(雪緒)とは花がきっかけで知り合った。 花城 椿(はなしろ つばき) 雪緒の兄。イケメンで性格も良い何故かもてない身。主に女性関係の心霊トラブルで苦悩して太一に相談を持ちかけるが、太一に求愛(婚)する同級生女の子がいると聞いて苦悩はさらに深まった。おなかお兄さん 椿の腹に太一が描いた顔。落書きだが自分の意思を持って話すことができる。 ある意味椿の本音が具現化した存在とも言えなくはない。
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