特急専用車の登場とは? わかりやすく解説

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特急専用車の登場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 14:21 UTC 版)

名鉄7000系電車」の記事における「特急専用車の登場」の解説

7000系運用開始したころは、特急でも特急料金不要であったが、1962年昭和37年)からは観光路線座席指定料金徴収する特急運行開始されており、その後1965年昭和40年)には8000系気動車使用した座席指定特急定期列車として設定されていた。これをさらに進める形で、1977年昭和52年3月20日ダイヤ改正では特急はすべて座席指定車両となり、座席指定車両のない特急「高速」という新種別に変更された。この特急施策変更に伴い特急原則として7000系7500系7700系運用されることになったため、座席モケット赤色に、頭あてカバー白色に、カーテン緑色地のものへとそれぞれ変更された。 1980年昭和55年7月21日河和線走行していた特急新鵜沼行き7000系6両編成が、南成岩駅当時)から成岩駅の間を走行中、折から暑さによるレール膨張により歪んだ箇所差し掛かった際に、後部2両が脱線した。この列車300 mほどそのまま進んだが、脱線した車輪踏切護輪軌条によって全て線路戻った。この珍しい現象マスメディア注目され日本テレビテレビ三面記事 ウィークエンダー』にも取り上げられた。 1982年昭和57年3月には、国鉄東海道本線117系を「東海ライナー」として快速列車導入することが決まった。これに対して競争力高めるため、名古屋本線特急増発し上で一部特急専用車両投入することになったこれに伴い、まず7000系4両編成のうち5本が特急専用車両改装された。改装内容以下のとおりである。 「白帯車」に改装され7000系(左)と7700系(右) 座席モケットオレンジブラウンツートーン変更し座席枕カバー1人分ずつ別々のものとした 通路カーペット敷いた座席くずもの入れ設置 妻面戸袋窓を閉鎖し埋め込み 車体200 mm幅の白帯配して識別 前面方向板デザイン変更 改装され車両は「白帯車」と通称され、翌1983年昭和58年)にはさらに7000系4両編成4本と7700系2両編成4本が「白帯車」に改装された。この時期先頭車客室内速度計撤去された。 これと前後して1983年昭和58年4月からは登場後20年経過した7000系特別整備開始された。この整備では正面行先板電動幕への改造や、妻面戸袋窓の廃止などが行われた。改造は2両単位行われ整備先頭車が欠車となった場合もっぱら5500系のモ5519・モ5520の2両編成代わりに連結して運用したまた、1984年昭和59年)には6両編成のうち4本が4両編成化されたが、捻出された8両のうちモ7062・モ7064・モ7161・モ7163の4両は、8800系パノラマDX」に機器流用するため廃車となり、冷房装置瀬戸線6600系冷房化改造使用された。これが7000系では初の廃車となったまた、残る4両のうち、モ7101・モ7104については日本車輌入場し6000系同一仕様運転台設置する先頭車化改造が行われ、7100系7100形形式変更された。7100系中間にモ7102・モ7103を組み込んだ4両編成で、他のSR4両編成と共通運用されるようになった。 なお、8800系への機器流用にあたって廃車となる車両のFS335形台車を、製造年式の新し7000系7700系流用し、それらの車両装備していた年式新しS形ミンデンのFS384形台車8800系流用している。また、7700系のうち、モ7714については1983年昭和58年7月から1990年平成2年11月まで、日本車輌円錐ゴム軸箱支持方式ボルスタレス台車であるND-701形の試験運用が行われた。 乗務員交代時にホーム上屋頭部ぶつけてしまうおそれがある(左)ため、神宮前の駅ホームではホーム上屋二重にして対応した(右) また、7000系7500系では乗務員運転台出入りには車体外側ステップ昇降するが、運転室に入る際に体をかがむようにしないと、ホーム上屋角に頭をぶつけるおそれがあるこのため、ほとんどの列車乗務員交代のある神宮前駅において、構内配線1984年改良された際には、パノラマカー乗務員頭部負傷事故防止するため、ホーム上屋端部持ち上げて二重にすることで対応した1985年昭和60年9月第十二代市川團十郎犬山市成田山名古屋別院大聖寺襲名報告を行う際に、同年9月29日新名古屋駅当時)から犬山駅まで市川團十郎とともに鉄道利用する主催旅行企画された。この主催旅行申し込み多かったため、この団体専用列車当初4両編成予定6両編成増結することになったが、7000系白帯車」の4両編成7700系白帯車」の2両編成増結するのではなく別の7000系白帯車」の中間車を2両組み込むこととした。7000系白帯車」の6両貫通編成営業運行行ったのは、この時だけである。なお、この年12月ごろから側面座席指定表示使用されなくなった1986年昭和61年)になると、国鉄東海道本線普通列車増発などが行われることになったため、この対抗策として1986年昭和61年)から1987年昭和62年)にかけて、特急車両グレードアップが行われることになった。この時には7000系4両編成のうち11編成が「白帯車」として整備されることになったが、1982年昭和57年)から1983年昭和58年)に改装され車両も6本が含まれている。改装内容以下のとおりである。 座席背もたれ独立したヘッドレスト変更 室内化粧板クリーム色模様入り変更 車両間の貫通扉山吹色変更 蛍光灯カバー和紙模様のものに変更座席くずもの入れ埋め込み式に変更 展望室デジタル式速度計新設 車掌台に仕切り新設 豊橋先頭車には座席1脚撤去して公衆電話設置 このとき、7100系中間組み込まれていたモ7050形7000系組み込まれ以後7100系2両編成で他のSR2両編成と共通運用されることになった1987年昭和62年)には8800系パノラマDX」の増備車に機器流用するため、モ7052・モ7054・モ7151・モ7153の4両が廃車となった。この時にも、廃車となる車両のFS335形台車製造年式の新し7000系流用し年式新しいFS384形台車8800系流用している。

※この「特急専用車の登場」の解説は、「名鉄7000系電車」の解説の一部です。
「特急専用車の登場」を含む「名鉄7000系電車」の記事については、「名鉄7000系電車」の概要を参照ください。

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