ダナンジャーニ経とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ダナンジャーニ経の意味・解説 

ダナンジャーニ経

(梵志陀経 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 23:49 UTC 版)

パーリ仏典 > 経蔵 (パーリ) > 中部 (パーリ) > ダナンジャーニ経

ダナンジャーニ経[1](ダナンジャーニきょう、: Dhanañjāni-sutta, ダナンジャーニ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第97経。『陀然経』(だねんきょう)[2]、『梵志陀経』(ぼんしだきょう)[3]とも。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第27経「梵志陀然経」がある。

サーリプッタ(舎利弗)が、婆羅門ダナンジャーニ(陀然)に仏法を説く。

構成

登場人物

  • サーリプッタ(舎利弗)
  • ダナンジャーニ(陀然) --- 婆羅門であり一応は仏教帰依者。サーリプッタの友人。

場面設定

ある時、釈迦たちはラージャガハ王舎城)のカランダカニヴァーパ(竹林精舎)に滞在していた。

サーリプッタ(舎利弗)は近辺に住んでいる旧友である婆羅門ダナンジャーニ(陀然)の元を訪れる。

精進に励んでいるか問うサーリプッタに、ダナンジャーニは出家してない世俗の人間が負わなければならない7つの義務を述べ、そんな余裕は無いと答える。サーリプッタは立場に関係無く行いの善悪が重要であることを説く。

後日、重病を患ったダーナンジャーニをサーリプッタが見舞う。梵天を信仰している婆羅門である彼は、転生先として無色界よりも梵天界を望む。

死後、ダナンジャーニは望み通り梵天界に生まれ変わる。

日本語訳

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典3』(第11巻上) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)中分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典3』(第6巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典

  1. ^ 『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』
  3. ^ 『原始仏典』中村

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ダナンジャーニ経のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダナンジャーニ経のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダナンジャーニ経 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS