更新工事完了後
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「京成3300形電車」の記事における「更新工事完了後」の解説
車両更新が完了した1992年4月以降、2次車は6両固定編成5本と8両編成1本体制で使用していた。うち3337 - 3340は1990年12月以降、3353 - 3356と8両組み、その後 1991年9月以降は3345 - 3348と基本8両を組んだ編成で定着し当時のダイヤで優等専用で使用した。 2両単位で分割可能なことから中間MMユニットを外し車号順不同な4両編成を組むこともあった。例として、3318 - 3317ユニットを外し3320 - 3319+3342 - 3341等) 1次車はクロスシート試作車の3316編成の3313が先頭に出ないような編成を組成。1990年4月末時点で全車の更新は完了し、以後6両編成2本、4両編成1本体制で使用する場合が基本的に多かった。なお、3316編成を含む編成は京急乗り入れの対象から外され、かつ1991年8月7日のダイヤ修正以降は都営地下鉄浅草線乗り入れの対象からも外された。そのため、こちらは本線・千葉線6両運用や本線特急などに限定して使用された。3316編成がクロスシート試作車として営業開始した1990年4月29日時点で1次車の更新は完了し以下の定着編成を組んだ。3304編成のみが4両となり、検査時抜ける車両があった場合は3304編成で6両を穴埋めした。なお、1990年5月3日から6日の間はクロスシート試作車3316の編成に3312-3311ユニットを連結し暫定的8両編成で運用に就いた。 ←上野 ⚫︎3312-3311-⚫︎3308-3307-3306-3305⚫︎ ⚫︎3316-3315-3314-3313⚫︎-3310-3309⚫︎ ⚫︎3304-3303-3302-3301⚫︎ 1次車も更新から2年の歳月が経ち順次重要部検査に入ることになり、出場してからも以上の編成に戻ることが少なく1992年3月以降は以下の編成で定着した。この際も3304編成のみが4両となり、検査時抜ける車両があった場合は3304編成で6両編成を穴埋めした。 ←上野 3316-3315-3314-3313-3306-3305 3308-3307-3312-3311-3310-3309 3304-3303-3302-3301 3316編成がシート変更のため入場した1995年(平成7年)1月まで以上の編成は定着していた。3313はクロスシート試作車時代に先頭に立つことはなく、更新顔(ファイアオレンジ塗装の3313)での乗務を営業時に行ったことはない。 1992年3月より、一部の車両を除き上野・成田空港の行先のみ英字入となった方向幕に交換した。 1993年(平成5年)8月より3319 - 3322(当時、暫定的に3320-3319-3322-3321と組成していた)を皮切りに現行標準色への塗装変更を開始し、1995年(平成7年)4月に全車が完了している。クロスシート試作車の3316編成は1995年(平成7年)4月に塗装変更と同時にロングシートに戻し、硬調のオレンジ色系模様入個別シートを試用した。 塗装変更完了後、1998年まで、2次車の6両固定編成は以下の編成で定着していた。3350-3349は成田空港方の余剰ユニットとなり、6両固定編成の成田空港方に連結した8両編成を組成した。また、3349 - 3350を数ヶ月単位で休車にすることもあった。ここへ来て3337 - 3340は6連組むのが定着化した。 ←上野 ⚫︎3324-3323-3322-3321-3342-3341⚫︎ ⚫︎3344-3343-3336-3335-3334-3333⚫︎ ⚫︎3328-3327-3326-3325-3346-3345⚫︎ ⚫︎3348-3347-3340-3339-3338-3337⚫︎ ⚫︎3320-3319-3318-3317-3354-3353⚫︎ ⚫︎3356-3355-3332-3331-3330-3329⚫︎ 3350-3349⚫︎ 3308-3307は1993年12月の塗装変更を兼ねた全般検査出場時より主電動機を東洋製TDK-8531-Aに換装した(台車は交換せず)。これは3500形の更新に先立ち先頭車先頭側M台車にTDK-8531-Aを使用した際の性能を試験するためである。この編成は1998年1月に元の電動機に戻されている。 以後3700形3758 - 3818編成や3500形更新車でも近似の同色の個別シートを採用したが、後述のとおり2001年に再改造した。硬調のオレンジ色系模様入個別シートは2007年以降、京成車と北総車共に使用しておらず、試験開始から12年で消滅した。 1995年4月以降、1次車は、4両単独編成のほか4+4の8両編成。もしくは6両編成2本組む等、定着編成は持たず頻度で編成替を行った。3316編成の3313も更新後初めて先頭に出るようになった。 1998年1月、全般検査出場した3325 - 3326の主電動機をTDK816-A1からTDK816-A01に換装した。3300形で同主電動機を採用したのはこの時期が初。 1998年11月18日のダイヤ改正以降、3000形は京急乗り入れ運用の対象から外された。都営地下鉄浅草線乗り入れは6両編成が消滅した2008年3月まで行われた。 1999年9月以降、6両固定編成の3000系赤電は、原則的に編成単位で入場することになり 2次車は下記の6両固定編成で定着した。よって6両固定編成単位での編成替は2003年の事故廃車発生時まで行っていない。3354-3353は成田空港方の余剰ユニットとなり、6両固定編成の成田空港方に連結した8両編成を組成したり、場合によっては休車にした。以下も上野方先頭車で編成表記を行う。 ←上野 ⚫︎3320-3319-3318-3317-3342-3341⚫︎ ⚫︎3324-3323-3322-3321-3346-3345⚫︎ ⚫︎3328-3327-3326-3325-3350-3349⚫︎ ⚫︎3356-3355-3332-3331-3330-3329⚫︎ ⚫︎3344-3343-3336-3335-3334-3333⚫︎ ⚫︎3348-3347-3340-3339-3338-3337⚫︎ 3354-3353⚫︎ この時期に3600形も8両編成化し、3400形や3700形も合わせて8両固定編成は20本以上になった。よって、3000系赤電の8両編成は2両ユニットのある3300形2次車以外は特例以外組まれなくなり、3300形1次車も1998年11月に3312編成+3316編成が組まれたのを最後に京成在籍時は8両を組んでいない。 1次車に関してはしばらくは6両編成2本を組んだり、4両編成のみで使用したりする等編成替を頻繁に行ってきたが、2000年6月より以下の編成で定着した。 ←上野 ⚫︎3308-3307-⚫︎3304-3303-3302-3301⚫︎ ⚫︎3312-3311-3310-3309⚫︎-3306-3305⚫︎ ⚫︎3316-3315-3314-3313⚫︎ 1997年1月から2001年3月にかけて全面種別幕を細ゴシック文字併用表記タイプのものに変更した。 2001年3月には、京成グループのCI導入に伴い全車両の側面にK'SEI GROUPのロゴを貼付した。なお、従来の筆記字体のKeiseiロゴを表記したプレートは残している。 3316編成は2001年8月にラベンダー色系柄入りのバケットシートに再改造され、袖仕切りが新設された。同編成は1990年の更新以降はシート試験車として定着しつつあった。同編成に用いたバケットシートは翌2002年新製の3700形3868編成や新3000形などでも近似タイプのものが採用された。 2002年8月、3316編成で3500形更新車同様の全コマ小文字併用英字表記・青地タイプ方向幕に変更。2008年3月までに在籍車全車で全コマ小文字併用英字表記・青地タイプ方向幕に交換した。 2003年1月23日に発生した京成大久保駅 - 実籾駅間の踏切事故(後述)で3356編成の3329 - 3330が廃車になったのに伴い、3356編成は同年1月末から3月の間は3356 - 3353の4連を、同年3月下旬以降は以下の編成を組成した。 ←上野 ⚫︎3356-3355-3332-3331-3354-3353⚫︎ 結果的に2次車は6両編成6本単位になり、8両編成は2007年4月に数日間組んだ以外は6両のみで使用した。結果、3000系シリーズ赤電はこの時期より8両編成運用から一部の例外を除いて撤退した。 3312編成が重要部検査入場した2003年3月以降は、1次車の定着編成が変わり以下の編成で定着し2006年3月まで組まれた。 ←上野 ⚫︎3308-3307-⚫︎3304-3303-3302-3301⚫︎ ⚫︎3316-3315-3314-3313⚫︎-3306-3305⚫︎ ⚫︎3312-3311-3310-3309⚫︎ 2004年4月から6月に室内蛍光灯を昼白色タイプから飛散防止型(白色タイプ)に全車で変更し、以後このタイプを使用するようになった。 2006年(平成18年)3月、3308編成の3305と3316編成の3316にC-ATS対応機器を搭載し、同年4月以降他車に順次搭載。 2006年4月1日付で3308編成と3316編成を北総にリースし北総7260形7261 - 7264+7265 - 7268と改番。北総車の運用に入り都営地下鉄浅草線を経て京急線羽田空港に乗り入れるようになった。 3304編成と3312編成は3304編成のラストランを除き廃車時まで4両で使用した。 2006年7月、全般検査出場した3312編成 3310-3309ユニットの主電動機にて、3200形6M車の廃車部品を再用することによりTDK-816-A1からTDK-816-A01に変更した。 2007年11月、3200形は6M車3261 - 3264を最後に全廃になり3300形は最古形式になった。翌2008年4月以降、3300形は1・2次車共、運用率がかなり低い4両運用で使用することになった。6両固定編成の2次車は、更新時に誕生した中間電動ユニットを廃車し4両化した。 2007年11月、3317 - 3318・3331 - 3332を廃車にし、3320編成と3356編成を4両化した。その後 2008年3月に3321 - 3322・3325 - 3326・3335 - 3336・3339 - 3340を廃車にし3324編成・3328編成・3344編成・3348編成を4両化。1次車の3304編成と3312編成とともに3300形は4両編成のみとなった。その時点で3300形は4両編成8本計32両のみになり、2次車は3356編成以外順不同となった。編成は以下の通り。 ←上野 ⚫︎3304-3303-3302-3301⚫︎ ⚫︎3312-3311-3310-3309⚫︎ ⚫︎3320-3319-3342-3341⚫︎ ⚫︎3344-3343-3333-3334⚫︎ ⚫︎3324-3323-3346-3345⚫︎ ⚫︎3348-3347-3338-3337⚫︎ ⚫︎3328-3327-3350-3349 ⚫︎3353-3354-3355-3356⚫︎ 以上の廃車で、京成在籍車で1960年代に製造した車両は3304編成、3312編成(1968年11月製造)と3319 - 3320(1969年12月製造)の10両のみとなった。
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