営業時
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:09 UTC 版)
かつての四国往来に由来する、下津井 - 丸亀航路との連絡駅であり、駅舎南側から下津井港の発着場まで連絡通路が設置されるなど、同航路との連絡の便が図られていた。 開業時の駅舎は、本社機能を上層階に持つ二階建ての堂々たる木造建築であったが、戦後になって老朽化のため、鉄筋コンクリート造の平屋に建て替えられた。 この駅舎の北側には1949年の電化時に変電設備が設置され、いずれも中古品と考えられる定格出力160kWのガラス槽水銀整流機と定格出力150kWの回転変流機が設置されていたが、瀬戸大橋完成に伴う1988年3月ダイヤ改正で琴海駅の交換設備を復活し列車増発を行うことが計画されたため、1987年11月に老朽化した水銀整流機は撤去され、代わってシリコン整流機を設置し以後はこれが主用された。 開業から廃止まで、プラットホームは駅舎改札口と直結する対向式1面と島式1面を組み合わせた3線2面構成となっており構内踏切で連絡したが、このうち車庫寄りの1線は終端駅故の機回り線としての必要から設置されていたものであった。このため路線短縮後は島式ホーム上にオブジェとして踏切警報機や腕木式信号機を設置し、線路の一部(車庫へ通じる部分)を撤去し行き止まりとして保存車の展示に使用されるなど、実用目的ではほとんど使用されておらず、実際には対向式2面2線相当として使用されていた。 構内には鉄骨造トタン張り4線収容の大きな車庫と、2線収容でチェーンブロックなどの検修設備を備えた検車場、それに木造の工場や倉庫などの建物が林立していたが、路線短縮後は車庫の4線の内3線が撤去されて駐車場代用となり、さらに瀬戸大橋博覧会開催直前の構内整備時に車庫と工場・倉庫の各建物が撤去され、跡地には温室風のカフェテラス・下工弁慶号とトロッコ客車2両によるミニ列車運転用の環状線路・その線路が通る温室風の上屋・花壇・ベンチ・当時既に現役を退いていたホジ3、クハ5、ホワ6を置くための線路などが設置された。
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