腕木式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/18 01:00 UTC 版)
腕木(遮断桿)を利用する踏切遮断機で最も多く採用されている遮断方式である。 踏切道の片側から道路を遮断する踏切遮断機を片側腕木式、踏切道の両側から道路を遮断する踏切遮断機を両側腕木式という。 遮断桿の長さは、昔は6mが主流であったが、道路整備の進展によって現在は8mが主流となっており、道幅が広い場合では、10-20mの範囲で遮断できる、「2段折れ形遮断桿」が採用されている踏切もある。 遮断桿は主に竹が使われてきたが、近年では繊維強化プラスチック (FRP) を使ったものが主流となってきている。日本では、ほとんどが黒と黄の縞模様であるが、最近では踏切事故防止のため、遮断桿の幅を大きくした「大口遮断桿」や赤白模様の遮断桿も使用されている。なお、日本国外の踏切では赤白模様が最も多く使われている。 なお、遮断桿が降り自動車が踏切内で立ち往生した場合には、そのままゆっくり遮断桿を押すように車両を進めていけば遮断桿が斜めに上がる「遮断桿折損防止器」が設置されている場合がある。この場合は容易に脱出することが可能である。 遮断桿が折れた場合は、安全確認のため列車が遅延してダイヤが乱れたりする場合が多い。 なお、常に踏切道を遮断しているもので、通行者が自力で遮断桿を持ち上げる形式のものは重力式と呼ばれることがある。社員専用通路などで使用されている。
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