検修設備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 03:05 UTC 版)
検車区は地下2階および地下3階の2層構造である。 地下2階は王子神谷駅の地下2階に連絡しており、空調機械室、詰所・作業室、電気室、幌シート置き場、車体置場、台車・仮台車置き場があり、工場設備が設けられていた。 地下3階は車庫線で、王子神谷駅からの引き込み線から分岐し、本線側より試運転線(1番線)、自動洗浄線(2番線)、月検査線(3番線)、整備線(4番線)、転削線(5番線)の5線がある。転削線より本線側へ引き上げ線(11番線)が分岐するほか、試運転線からは車両洗浄線(6番線)、修繕線(7番線)の2線が分岐する(名称は第1期開業時で現在は一部変更されている)。 第1期開業時には、試作車および1次車の重要部検査を施工したが、車体は地下3階から天井走行クレーンで地下2階に引き上げ、仮台車に置いて定置していた。台車、主電動機、戸閉機械(ドアエンジン)、制御装置、ブレーキ装置の一部部品は千代田線・綾瀬工場に陸送して検査を実施した。四ツ谷延伸開業後は、前述した市ケ谷駅付近の連絡線を介して有楽町線経由で綾瀬工場で全般検査・重要部検査を施工をしている。 最終的な計画は以下のとおり 月検査線 8両×1線 整備線→修繕線 8両×1線 試運転線 1線 車両洗浄台 6両×1線 自動洗浄機 1台 留置線 8両×2線 月検査線、整備線→修繕線は床下機器の点検に備えて、プールピット構造である。屋根上点検台も備え、移動式の剛体架線設備も有する。 車輪転削盤は第1期開業時に設置していたが、第2期開業時の6両編成に対応できないため、以後は和光検車区で実施、さらに埼玉高速鉄道開業後は同線の浦和美園車両基地で実施している。 車両洗浄は本検車区で実施してきたが、施工能力を上回る車両増備を行ったため、埼玉高速鉄道開業後は浦和美園車両基地で実施している。自動洗浄機は現在も設置しており、8両編成に対応可能な設備である。
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