更新工事の施工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 15:10 UTC 版)
「京阪5000系電車」の記事における「更新工事の施工」の解説
1998年(平成10年)4月4日に最初の更新車である第3編成が竣工し、2001年(平成13年)3月28日の第6編成の竣工で全編成の更新工事が完了した。 制御装置は2両の電動車を高圧車と低圧車とし、それぞれに搭載された制御装置を直列につないで同期動作させる親子方式の抵抗制御を改め、5100形に集約搭載されたACRF-H8155-790D界磁添加励磁制御器で2両分8基の主電動機を一括制御する方式(1C8M方式)に変更され、これにより電力回生ブレーキの使用が可能となった。 空気ブレーキについても、発電ブレーキ併用電気指令式電磁直通ブレーキ (HRD-1D) から回生ブレーキ優先電気指令式電磁直通ブレーキ (HRDA-1) へと改修され、遅れ込め制御により空制系の使用率を引き下げている。 3両+4両の組成であった第1・2編成は、運転台の撤去を伴う編成の組み替えが実施された。制御電動車の5000形5001・5002は中間電動車に改造(妻面窓にその痕跡が残る)されて、5101・5102に改番のうえ5100形に編入された。制御車であった5600形5651・5652は中間付随車に改造された。また、7両固定編成の中間付随車の5800形5853 - 5857は、更新工事の際に5650形5653 - 5657に改番された。こうして全編成が5500形5550番台(制御車:Tc) - 5100形5150番台(中間電動車:M1) - 5200形5250番台(中間電動車:M2) - 5650形(付随車) + 5100形(中間電動車:M1) - 5200形(中間電動車:M2) - 5600形(制御車)に統一の上で7両固定編成化された。これにより5000形が形式消滅した。電動発電機は編成両端の5500形5550番台(制御車:Tc)と5600形(制御車:Tc)に移された。 車内は、7200系や9000系に準じた化粧板・座席モケット・床に変更されたほか、LED式の車内案内表示器も取り付けられた。また、各車両に非常通報装置、車椅子スペースが設置された。また、ドア開予告の車内自動放送も設置された 途中から転落防止幌の取り付け工事も追加されており、この工事は、更新工事施工後に追加で施工された2002年(平成14年)3月20日竣工の第3編成をもって完了した。
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