国府津車両センター所属車両
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「JR東日本E233系電車」の記事における「国府津車両センター所属車両」の解説
国府津車両センター初期導入編成 JR東日本では、2007年(平成19年)度から鎌倉車両センター配置で、横須賀線・総武快速線で運用されているE217系のVVVFインバータ装置などの機器類更新工事を開始した。更新工事の施工に際して、鎌倉車両センターに配置されている予備編成が不足することから、2006年(平成18年)に東海道線・伊東線で運用していた113系を置き換えるために国府津車両センターに転出したE217系基本10両+付属5両編成1本を再度鎌倉車両センターに配置することとなったが、その補充分として製造されたのが本系列の近郊タイプとなる3000番台である。以後、2017年までの約10年間で、基本編成33本、付属編成39本の計525両が製造された。 2007年(平成19年)に東急車輛製造で基本10両+付属5両1本(E01編成+E51編成)が落成し、国府津車両センターに配属された。当初は2008年(平成20年)3月7日より営業運転を行う予定だったが、同日に人身事故が発生したため延期となり、同年3月10日から東海道線で営業運転を開始した。その後、2010年(平成22年)2月に第2編成としてE02編成+E52編成が落成した。この第2編成は2010年3月13日のダイヤ改正における横須賀線武蔵小杉駅開業に伴って同線の増発が行われることとなり、東海道線で運用してきたE217系1編成(基本10両+付属5両)を再度横須賀線に転用するための捻出用として新たに製造された。 元田町車両センター所属編成 ※2013年(平成25年)3月改正より国府津車両センターへ転属。 2011年(平成23年)9月(落成時、基本編成NT1編成 - NT14編成と付属編成NT51編成 - NT64編成 →現在は国府津車両センターのE03編成 - E16編成とE53編成 - E66編成)からは東海道線で運用している211系の後継車種として田町車両センターに配置が開始され、先に落成していた国府津車両センター初期導入編成(以下、国府津車初期編成)から編成形態が一部変更されている。これは基本編成の6号車にもトイレ付き車両を連結するためで、新たにモハE232形3800番台が連結された。車内の車端部には一般洋式のトイレが設置され、反対側には枕木方向に2人掛け座席が設置されている。製造は新津車両製作所が担当した(グリーン車は東急車輛製造製)。 国府津車初期編成では、6号車に補助電源装置(SIV)搭載のモハE232形3000番台を連結していたが、元田町車両センター所属車両(以下、元田町車)の6号車には汚物処理装置を搭載したため、SIVの搭載ができなくなり、国府津車初期編成と比べ一部の電動車(モハ)の連結位置が変更されている。また、モハE232形3200番台は非連結とされた。なお、付属編成は特に編成の変更はされていない。このほか、基本編成+付属編成の併結運転時に、車両間からの転落事故を防止するために10号車のクハE233形3000番台には京浜急行電鉄の新1000形電車とほぼ同様の転落防止放送装置を設置した。 基本的には国府津車初期編成の続番となっているが、編成内で車両番号を統一するため、モハE232形3800番台は3801・3802号車が欠番となっている。この元田町車は2011年(平成23年)11月12日から営業運転を開始しており、その後2012年(平成24年)4月までに基本・付属編成とも14編成(210両)を投入して211系の置き換えを完了させた。これらの車両は2015年3月14日に開業した上野東京ラインに向けて導入を進めたものである。なお、2013年3月改正より田町車両センターは廃止(東京総合車両センター田町センターに改称)され、同センターに所属していた編成は国府津車両センターに転属した。 元高崎車両センター所属編成 2015年(平成27年)3月14日の上野東京ライン開業とともに基本編成L01編成・付属編成D01編成が国府津車両センターに転属し、基本編成E17編成・付属編成E67編成となった。 2014年度増備編成 2014年12月から2015年3月にかけて、付属編成が2編成(E71・E72編成)増備された。当番台の製造は約2年ぶりであった。製造は総合車両製作所横浜事業所が担当した。 2017年度増備編成 2017年5月に、付属編成E73・E74編成が配置された。当番台の製造は約3年ぶりであった。 クハE232-3004の移動禁止表示器(2011年12月10日 戸塚駅) 増備車で6号車に設置された一般トイレと2人がけ座席(モハE232-3804) 6号車のトイレ部分の外観(モハE232-3808)
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