孫観とは? わかりやすく解説

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孫観Sun Guan

ソンカン
ソンクワン

(?~217?)
漢振威将軍・仮節・青州刺史呂都亭

字は仲台。泰山郡の人。一名を「嬰子」といった《臧霸伝》。

はじめ臧霸とともに兵を起こして黄巾賊討伐し、騎都尉任じられた。孫観は臧霸呉敦尹礼とともに開陽駐屯して呂布荷担していたが、呂布討ち滅ぼした曹操臧霸会ってみて彼を気に入り、孫観らを招かせた。孫観はこれに応じて孫康とともに出頭し北海太守任じられた《臧霸伝》。

孫観は臧霸とともに戦場活躍したが、いつも先登立っていた。青州徐州賊徒討伐して臧霸に次ぐ功績挙げ呂都亭侯に封ぜられる南皮曹操落ち合った孫観は、子弟を鄴に住まわせ、偏将軍青州刺史となった臧霸伝》。

のちに孫観は仮節を与えられ曹操付き従って濡須口において孫権討伐した。流れ矢左足にあたって傷を被ったが、傷をかばわず力戦した。曹操は彼をねぎらって将軍は傷を被ること深く重いのに勇気をますます奮っている。お国のために我が身愛すべきでないかね?」と言い、振威将軍転任させたが、孫観は傷口がひどくなって卒去した《臧霸伝》。

参照尹礼 / 呉敦 / 曹操 / 臧霸 / 孫権 / 孫康 / 呂布 / 開陽県 / 鄴県 / 濡須口 / 徐州 / 青州 / 泰山郡 / 南皮県 / 北海国 / 呂都亭 / 騎都尉 / 刺史 / 振威将軍 / 太守 / 亭侯 / 偏将軍 / 仮節 / 黄巾賊


孫観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 05:37 UTC 版)

孫観
後漢
呂都亭侯・青州刺史・振威将軍
出生 生年不詳
兗州泰山郡
死去 建安18年(213年)また同22年(217年
拼音 Sūn Guān
仲台
別名 嬰子
主君 臧覇曹操
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孫 観(そん かん、生没年不詳)は、中国後漢時代末期の武将。字は仲台兗州泰山郡の人。兄は孫康。子は孫毓。『三国志臧覇伝の注に引く『魏略』によれば、「嬰子」という別名も有していたという。

正史の事跡

孫観に関する記述は、同伝の注に引く『魏書』の内容が最も詳しい。

臧覇と共に挙兵し、陶謙に従って黄巾賊を討伐したことで、騎都尉に任命された。その後、呉敦尹礼と共に臧覇を指導者と仰ぎ、開陽に駐屯した。建安3年(198年)、曹操呂布を滅ぼすと、先に降っていた臧覇の招請を受け、孫観も兄らと共に曹操配下となる。臧覇が琅邪国相に任命されると、孫観は北海太守、兄も城陽太守にそれぞれ任命されるという厚遇を受けた。

孫観は臧覇と共に徐州青州の賊討伐に従事し、常に先陣を切って戦うことで臧覇に次ぐ功績を挙げ、呂都亭侯に任命された。建安10年(205年)春、曹操が南皮の袁譚を攻略した際には、臧覇と共に自身の子弟を人質としてに住まわせたことで、偏将軍に任命され、青州刺史に異動となった。濡須口で孫権を討伐した際には、仮節を授けられた[1]。孫権との戦いの最中に流れ矢で左足を負傷したが、力戦奮闘し曹操の賞賛と慰労を受けた。この軍功により振威将軍となったが、矢傷の重さから、まもなく死去した。

物語中の孫観

小説『三国志演義』では、当初臧覇の部下ではなく、呉敦・尹礼・昌豨と共に泰山の山賊として扱われている。曹操と呂布の最終決戦に際して、呂布と同盟を結び蕭関を守備したが、曹操軍に敗れてしまう。呂布滅亡後、臧覇の説得を受け曹操に降伏するが、その後は作中に登場しない。

参考文献

脚注

  1. ^ 曹操による濡須口攻撃は、建安18年(213年)と建安22年(217年)の2回が記録されている。どちらにおいて孫観が仮節を授けられたかは不明。


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