温恢とは? わかりやすく解説

温恢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/31 05:22 UTC 版)

温恢

持節・護羌校尉・涼州刺史
出生 生年不詳
并州太原郡祁県
拼音 Wēn Huī
曼基
主君 曹操曹丕
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温 恢(おん かい、181年? - 225年?)は、中国後漢末期から三国時代の武将・政治家。曼基并州太原郡祁県の人。父は涿郡太守の温恕。

略歴

豪族の家に生まれたが、15歳の時に父を亡くした。その時は亡父の棺を守りながら、故郷に帰ったという。財産家であったが、乱世なのだから財産を持っていてもどうなるか分からないと言い、親族に亡父が遺した財産をすべて分与したという。そのことが評価されて孝廉に推挙され、郎中となった。間もなく、廩丘県令として赴任し治績を挙げた。以降も鄢陵県令・広川県令・彭城相・魯国相など地方官を歴任し、曹操の評価を受け召還されて、丞相主簿に任じられた。

208年劉馥が死去すると、その後任として揚州刺史となり、再び地方に赴任した。曹操から丹陽太守だった揚州出身の蔣済を補佐として付けられ、合肥の守将張遼楽進と相談し事に当たるよう、言い含められた。

219年孫権率いる軍勢が合肥に侵攻した。温恢は兗州刺史の裴潜に対し、揚州方面よりも関羽がいる荊州方面を警戒すべきと忠告した。温恢は「川が増水しているのに、曹仁殿は城中に孤立し、危険に備えておられない。勇猛な関羽が利に乗じて攻めてくれば、災難を引き起こすだろう」と語っている。関羽は曹仁が守る樊城を攻撃し、于禁を捕虜とした。この時、裴潜と豫州刺史の呂貢に対し、援軍として赴くよう詔勅が出たが、温恢は「すぐに襄陽方面への出兵命令が出るだろうから、そちらに備えるべき」と忠告した。裴潜は輜重を置いて軽装兵で出発することにしたが、温恢の予想があたったため、面目を保つことができた。

220年曹丕(文帝)の代になると再び召還され、侍中に昇進した。やがて魏郡太守に任命された。

数年後、持節・護羌校尉・涼州刺史として赴任するも、その途中で病に臥せてしまい、45歳で逝去した。

やがて嫡子が関内侯に封じられたが、早世したためいったん家系が断絶したという。後年に、その弟である温恭が関内侯に封じられ、亡兄の後を継いだという。

親族

  • 温生(早世)
  • 温恭

温恭の子
  • 温羨 
  • 温憺
その他三人の男子

曾孫

温羨の子
  • 温祗
  • 温允
  • 温祐
温憺の子

玄孫

温嶠の子
  • 温放之(字は弘祖。使持節・輔国将軍・交州刺史を歴任し、始安公に封じられた)
  • 温式之(字は穆祖。散騎常侍をつとめた)
  • 温瞻
  • 温光

温恢(おん かい、字・曼基)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 06:12 UTC 版)

蒼天航路」の記事における「温恢(おん かい、字・曼基)」の解説

曹操合肥訪れた時に劉馥死後の揚州刺史後任として初登場小柄でとても顔が大きい。質実剛健職務姿勢曹操評価も高い。合肥の戦いでは、張遼格好真似て進軍するも、すぐ呂蒙にその外見から正体気付かれてしまった。「円圏」なる体術呂蒙攻撃捌くなど、様々な防御技能持っている

※この「温恢(おん かい、字・曼基)」の解説は、「蒼天航路」の解説の一部です。
「温恢(おん かい、字・曼基)」を含む「蒼天航路」の記事については、「蒼天航路」の概要を参照ください。

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