大村家関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 02:27 UTC 版)
「Happy World!」の記事における「大村家関連」の解説
大村 猛 (おおむら たけし) 主人公。中学2年生。神様からたった一人だけ不幸だけを与えられた(作中の用語では「神の落とし子(ゴッドチャイルド)」と呼ばれる)少年であり、幼い頃から何かと不幸な目にあっていた。神の落とし子の前任者(父)が辞任してからは不幸に更に拍車が掛かり、それを中和する為にすぐに天使が遣わされる筈だったが、守護を任されたエルが遅刻した為、家を焼失する程の不幸に見舞われてしまった。母親がおらず、父親も幼い頃に自分ひとりを残して行方不明な状態。叔母である早苗の元で暮らしている。父親に捨てられたと言う経験(後述)から、誰も見捨てないと言う決意を持っている。 彼の母親は天使ルエルであり、人間と天使のハーフである彼は天使の装備『天鎧』を右半身にだけまとうことができる。とは言え、その力は並みの天使を遥かに超えており、ネル曰く「むやみに飛べば大気圏を越えてしまう」とのことで、ネルの訓練を受けて使い方をマスターした猛自身も「ハンパでも(武装結身したネル・イルよりも)オレの方が強い」と自覚している。 最終決戦時にはエルと武装結身し、イスラを取り込んだ影男と死闘を繰り広げた。戦いが終わった後はプレアと暮らしていたが、五年後、エルを探す為に旅立つ。雑誌掲載時はこの場面で完結しているが、単行本掲載時には真の最終話とも言うべき話が追加されている。 エルが近くにいる、或いはエルの羽を持つ事で不幸から守護されるが、そのどちらからも離れれば離れるほど不幸に見舞われる。その不幸によって何度も致命傷を負うが、その都度エルに再生させられている。その為、痛みには慣れてしまっていると言う。また、性格からか、意外とモテる。 大村 エル (おおむら エル) ヒロイン。大村猛の守護を任された天使。他の天使達と異なり、下界において人間の姿を取っている(天使にとって人間の姿になると言う事は精神も人間レベルになる為、通常であれば避けられる)。猛の通う学校には、腹違いの妹ということで通っている。彼女の守護範囲に居る時、或いはエルの羽を持っている時のみ猛は不幸に見舞われずに済む。 彼女の母親は天使ルエル。実質的には、猛と兄妹の関係にある(父親は違う、というより天使は父親を必要としないが)。しかし猛の方が地上に降りた後に産まれた子なので、姉弟の方が正しいはずであるが作中では特に触れられていない(天使は能力の応じて成長する為、外見的に猛よりも幼く見える。尚、イスラも猛の姉だと思われる)。 当初は完璧な知識(人間界の一通りの知識を与えられた為)と美貌を持っていると思われたが、意外に抜けていたりすることも。また、人間としての脳の性質上、当初与えられた莫大な知識も時と共に殆ど忘れたと言う。ちなみに最初は着ている服は光の屈折でそう見せてるだけだったが、途中から普通に服を着ている様子。 一時は「プレア」という子を産んだが、それによってエルが消滅の危機に晒されたため、ネルが介入、プレアへの光力供給を遮断して消滅させた。その所為で酷く落ち込んでしまうが、プレアの魂がエルと猛の体内に宿っている事を知ると猛との子供を作ろうとする。しかしある事件によって、一時の欲求で生んでも育てられずにまた死なせてしまうのではと考え、保留とした。 最終話にて姉イスラと和解。影男を止めるために立ち向かい、消滅してしまったかに思われたが実は記憶を失って生きており、猛と再会した事で全てを思い出した。そして獅子男とゆりあの結婚式に第一話と同じ「ごめんなさーい。遅刻しちゃいました」の台詞と共に現れ、物語は幕を閉じる。 江口 素子 (えぐち もとこ) 猛の従姉弟。通称「エロ姉」で、いつもエロい事ばかり考えている。17歳。 四コマ漫画家を目指しているが、一足先に成年コミックでデビューしており、単行本も刊行済み。身内を平気でエロ漫画に出演させるなどの問題も。 彼女の作品は単行本のカバー裏に掲載されている。 江口 早苗 (えぐち さなえ) 猛の叔母。昔は「熊殺しの早苗」の異名を持つ格闘家だった。29歳。 「おばさん」と呼ばれると(静かに)怒るなど、年齢を気にしている。 戸籍上は素子の母だが、後妻のため血の繋がりはない。 ルエル 第壱位階第一級の熾天使。猛、エル、イスラの母だが10年前に既に亡くなっている。「神の落とし子(ゴッドチャイルド)」に大村隆が選ばれた際、守護者に就くはずのミラエルが前任者を看取る為に遅れた為、連絡役として隆の前に現れる。その後、半ば強姦に近い性行為をされたりはしたものの、彼と触れ合ううちに互いの心情に変化が生じ、ミラエルに代わって彼の守護を担当する事になる。しかし後に猛を妊娠した事で、その光力の大半を失ってしまった。パルメキア内戦をニュースで知り、神の実在に疑問を抱いた為、隆の思い付きのような提案で戦火のパルメキアに向かう事になる。現地で凄惨な現実を次々と見せ付けられ、更には自身も人を殺めてしまった事で世界に絶望してしまうが、その時、天に昇って行く魂を見、輪廻転生と言う事実と神の意図を悟った。しかしその直後に凶弾に倒れる。 控えめで礼儀正しく、流されやすい一方で、譲れない部分は絶対に譲らない、気丈な一面も持つ。 大村 隆(おおむら たかし) 猛の父親。猛の前の「神の落とし子」。猛が幼い頃に家を出て、以後行方知れずだったが、パルメキア独立運動を支援していたとしてノーブル平和賞を受賞し、帰国。その後、猛の学校の校長に赴任した。大人として子供にルールは守らせつつも「ルールが気に入らなきゃ変える方法はあるんだから、自分たちで変えて見せろ」と言うスタンス。左手が義手である。 嘗ては有名なマジシャンだったが、事故(事件の可能性もある)によって左手を負傷し、スリで生計を立てていた時にルエルと出会う。ルエルの死後、猛を連れて帰国するが、パルメキア内戦の激化を知り、ルエルの墓を守る為に再びパルメキアに向かう。この時、猛を巻き込まない為に一人で旅立ったが、猛は父親に捨てられたと思い込んで育つことになる。 パルメキアに戻った後は解放軍と合流し、ルエルの羽で無敵となった事を利用して内戦を終わらせるべく戦う。しかし、羽は自分しか守れない事と、その力も無限ではない事を知り、また、ルエルを撃った敵兵を殺さずに生かした事で考えを変え、銃ではなくカメラで真実を伝える事を決意。それが功を成して内戦が終結するまで10年が経過し、多くの血が流れ、隆自身も左手を失った。また、劣化ウラン弾の浴び過ぎで帰国した時には既に身体はボロボロとなっていた。イスラにルエルの羽を奪われた後、猛にイスラを救う事を託し、猛の産まれた時の事を思い出しながら他界した。 プレア 子供が欲しくなったエルが生み出した赤子の天使。しかし未熟なエルが子供を生んだ結果、光力を奪われる形になり、エルを生かす為にネルによって消滅させられてしまう。その後、魂が猛とエルの体内に分割して宿り、最終回に武装結身した猛とエルの体から復活する。 戦いが終わった後は、猛の娘として暮らしている。天使の力を顕現させることができるのかは不明だが、猛の知らない外国語を話していた事から頭脳などは天使のそれを受け継いでいる事が伺える。
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