大村しげコレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 15:43 UTC 版)
京都市中京区寺町姉小路東入の借家に遺された家財道具、遺品は国立民族学博物館に生前の関係者ゆかりの物品以外はすべて寄贈された。これらは「大村しげコレクション」と呼ばれている。資料の収集は借家の明け渡し期限が迫った2000年(平成12年)4月に家の間取りと家具の位置を記録後、トラックで博物館に搬送された。当初は遺品等の聞き取り調査も行っていたが、膨大な量のため、途中で聞き取りを中止し、作業期間を1日延長させて、その時点で借家に遺っていたものをすべて収集した。コレクションの内容としては、衣類・繊維製品、箪笥や袋などの収納用品、祇園祭の粽御札や護符などの信仰関係用品、執筆関連用品などで構成されている。コレクションの特徴として、物品の量が多いことがあげられている。これは個人の特徴かもしれないが、京都独特の生活感覚や地域特性、物品への意識といった枠組みでとらえ、著作等で確認できるかもしれない、と指摘されている。加えて伝統的な物品と現代的な電化製品が入り混じっていたことがあげられる。生活の近代化や現代化を具体的な資料に立脚しての検討が可能と期待されている。
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