反学派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:07 UTC 版)
「ロザリオとバンパイアの登場キャラクター」の記事における「反学派」の解説
反学園組織(勢力)の通称で、「反学派」と書いて「アンチテーゼ」と読む。はぐれ妖 により組織され、メンバーは「組織(チーム)」と呼ぶ。平和的な学園方針を否定し、妖本来の暴力性を取り戻そうとする集団であり、公安ですら警戒している。 金城 北都(かねしろ ほくと) 学園祭実行委員会会長。眼鏡をかけた長身の男で、表向きは学業優秀な好青年を装い、強い指導力から委員会や教師達からの信頼も厚い。しかし実際は反学派の首領であり、本性は冷淡かつ残忍。元人間。霧亜に妖の血を注入されたことで半妖化しており、第一部では左腕に月音と同じく「魔封じの鍵」をつけ、これを外すと凶々しい化け物と化す。 裕福な家庭に生まれるが父親の愛人の子ゆえに執拗な虐待を受け、逃亡を考えていた中学卒業間近、学園のチラシを入手し入学を決意。しかしそこで待っていたのも血と暴力に溢れた日々であり、この家庭と学園での生活により人と妖の全てを憎むようになってしまう。それゆえ反学派を組織し、大結界を解くことで、学園を、ひいては隠れ住む妖と人間の共存関係を破滅に導こうと画策した。 結界解除に必要な審判の十字架を御子神から奪うべく、月音との繋がりを持たせた上で捕まったふりをし、御子神から十字架を奪取。月音との交戦の後、結界解除に取り掛かるも裏萌香により倒され、最後は月音の想いに応える(同調する)形で結界の修復に協力する。その後、学園祭前夜祭の時に霧亜と共に学園を去る。霧亜のアルカードの血の力に加え、武術を学んでいただけにバンパイア化した月音を圧倒するほどの戦闘力を持つが、覚醒状態では負荷により耐久力は著しく低下してしまう。また、結界術や移動魔法も使える。この件以来、月音には一目置き、時折笑顔を見せることもある。 第二部では霧亜のいる御伽の国第一支部に属しており、その肩書きは参謀。また、学園を出た時には血の副作用で既に身体はボロボロだったらしく、車椅子に乗っている。萌香が本部へ連れ去られた直後に霧亜と共に月音の前へと現れ、本部から萌香を奪い返すという共通目的のため、月音達を本部に極秘裏に潜入させる。一度は月音達と行動を別つも月音の窮地に駆けつけ力を貸すと、最後は月音を霧亜から逃がすために力を解放し、意識を失い目覚めることはなくなってしまう。霧亜には、死に場所を見つけたのだろうと言われている。 吉井 霧亜(よしい キリア) 北都の片腕。 詳細は「御伽の国節」の「吉井 霧亜」を参照 御堂 楔(みどう くさび) 純種の妖をエリートと呼び極度に憎むはぐれ妖の男。冷酷で勝つためには手段を選ばず、右腕を変形させて殴るだけだが力と速さを兼ね備え、その力は裏萌香が危険視するほど。 砕蔵達を一蹴した月音をバンパイアだと思い込み、萌香を人質に月音を旧校舎へとおびき寄せ戦いを挑む。裏萌香の強さを目の当たりにした際には、予め改造し容易していた消火栓によりバンパイアの弱点である水を用いて裏萌香を追い詰めるも、最後は覚醒し屍鬼化した月音により一蹴される。後に入院した際に麻子により始末されかけるが、一命は取り留める。最終巻の御伽の国と学園側との戦いでは、麻子と共に戦っているシーンがワンカットだけ描かれている。 薬丸 麻子(やくまる まこ) 声 - 國府田マリ子 絶望の表情を好む組織の後始末屋。自分の体液を注入することで相手を意のままに操る能力を持つ。 御堂の失敗を補うために組織から派遣され、付属病院の看護士になりすますことで月音達に近づく。萌香を操り月音を殺すよう仕向けるが、胡夢の介入と時間経過に伴う能力の喪失により失敗。その後複数の患者と再度萌香を操り犯行に及ぶが、最後は裏萌香によりあえなく倒される。最終巻の御伽の国と学園側との戦いでは、御堂と共に戦っているシーンがワンカットだけ描かれており、その時も看護師の姿をしていた。 アニメ版 第2期第4話で登場するが、アニメでははぐれ妖(反学派)自体が存在しないため、学校医という設定に変わり、体液の効果も自分の体型に悩む紫の身体を成長させるというもの。目的も紫の絶望の感情を味わうことで、紫を成長させた理由も「希望を味わわせた後に訪れる絶望を増幅させるため」。 ラクガキ魔(ラクガキま) 新聞部を騙り悪質なラクガキをしていたはぐれ妖の男。帽子とパーカーを着ている。 学園を批判する内容の偽の新聞と共に「学園祭に血の雨を」というラクガキをいたる所にしていた。脚をブレード状に変化させ、そのスピードとブレードの刃で月音と萌香を殺そうとするも、バンパイア化した月音により倒される。 植芝 蚓希(うえしば みずき) 表向きは学園祭実行委員会のメンバーだが、正体は組織のスパイ。 ミミズのように身体を細長く変形させ、土の中を自由に動ける能力を持つ。委員会の帰り道に月音に正体を勘付かれたことで地中に引きずり込んで首をへし折り、また月音を探しに来ていた胡夢やみぞれにも襲いかかるが、最後はバンパイア化した月音により倒される。 小宮 砕蔵(こみや さいぞう) 声 - 檜山修之 人間社会で問題を起こし過ぎたために、陽海学園に無理矢理入学させられたはぐれ妖の不良。 1年時の萌香と月音のクラスメイトであり、入学早々萌香に言い寄るも裏萌香に一蹴され、近くにいる月音を逆恨みするようになる。その後、諸葉と他1名の計3人で再度襲撃し、萌香を覚醒させないために先に月音を始末し引き離すも、最後はバンパイア化した月音により一蹴される。 アニメ版 アニメでははぐれ妖(反学派)自体が存在しないため、種族はオークに変更され、また裏萌香に倒されてからは懲りたようで、月音や萌香を襲うことはなくなり、第2期第3話の授業参観日では、父と母を「ダディ」「マミィ」と呼び甘えるなど、原作とは正反対のコミカルな性格となっている。 緒葉(もろは) 砕蔵と共に月音達を襲撃したはぐれ妖の少年。 平常時は穏やかな笑顔を浮かべているが、見た目とは裏腹に好戦的で残忍な性格。両手を大きな刃物へと変え、不意打ち気味に月音に斬りかかり殺そうとするも、最後は仲間もろともバンパイア化した月音に一蹴される。
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