反変変換とは? わかりやすく解説

反変変換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 05:43 UTC 版)

ベクトルの共変性と反変性」の記事における「反変変換」の解説

V のベクトル v は基底 f の元の線形結合として一意表される。 v = ∑ i v i [ f ] X i . {\displaystyle v=\sum _{i}v^{i}[{\boldsymbol {f}}]X_{i}.} (2) ここで vi [f] は S のスカラーであり、ベクトル v の基底を f にとったときの成分 (components, entries ) と呼ばれる。v の成分列ベクトル v[f] で表すと次のうになる: v [ f ] = [ v 1 [ f ] v 2 [ f ] ⋮ v n [ f ] ] {\displaystyle {\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}]={\begin{bmatrix}v^{1}[{\boldsymbol {f}}]\\v^{2}[{\boldsymbol {f}}]\\\vdots \\v^{n}[{\boldsymbol {f}}]\end{bmatrix}}} これにより (2)行列の積の形に書き直せる。 v = f v [ f ] . {\displaystyle v={\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}].} ベクトル v を f' を基底として表現すると、次のうになるv = f ′ v [ f ′ ] . {\displaystyle v={\boldsymbol {f}}'{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}'].} ただし、ベクトル v そのもの基底選び方によらず不変であるので、二つ表現互いに等しい。 f v [ f ] = v = f ′ v [ f ′ ] . {\displaystyle {\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}]=v={\boldsymbol {f}}'{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}'].} v の不変性(1)基底 f と f' の関係を組み合わせれば、以下の関係から、 f v [ f ] = f A v [ f A ] , {\displaystyle {\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}]={\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {A}}{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {A}}],} 次の変換規則を得る。 v [ f A ] = A − 1 v [ f ] . {\displaystyle {\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {A}}]={\boldsymbol {A}}^{-1}{\boldsymbol {v}}[{\boldsymbol {f}}].} また、成分表示では次のように書ける。 v i [ f A ] = ∑ j a ~ j i v j [ f ] . {\displaystyle v^{i}[{\boldsymbol {f}}{\boldsymbol {A}}]=\sum _{j}{\tilde {a}}_{j}^{i}v^{j}[{\boldsymbol {f}}].} ここで係数 a ~ j i {\displaystyle {\tilde {a}}_{j}^{i}} は A の逆行列の i, j 成分である。 ベクトル v の成分基底変換する行列 A の逆行列によって変換されるため、ベクトル成分基底変換に対して反変である (transform contravariantly ) という。 変換 A によって結び付けられる基底ベクトルの組は、矢印使った図で次のようにラフに表現される反対向き矢印は反変変換を示す: f ⟶ f ′ v [ f ] ⟵ v [ f ′ ] {\displaystyle {\begin{array}{ccc}{\boldsymbol {f}}&\longrightarrow &{\boldsymbol {f}}'\\v[{\boldsymbol {f}}]&\longleftarrow &v[{\boldsymbol {f}}']\end{array}}}

※この「反変変換」の解説は、「ベクトルの共変性と反変性」の解説の一部です。
「反変変換」を含む「ベクトルの共変性と反変性」の記事については、「ベクトルの共変性と反変性」の概要を参照ください。

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