テスト・セッションとフリー・プラクティス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 23:22 UTC 版)
「2015年のル・マン24時間レース」の記事における「テスト・セッションとフリー・プラクティス」の解説
5月31日に、56台の正式エントリーチームとリザーブチームのKCMG(オレカ-ニッサン)、イバニェス(オレカ-ニッサン)、ガルフ・レーシング・ポルシェ、フォーミュラ・レーシング・フェラーリを含む全車のル・マンのテストデーがサルト・サーキットで開かれた。ジネッタの2台のLMP3カーとAFコルセ・フェラーリが追加した2台のLMGTE Amカーもテストデーに参加した。断続的に降る雨によって、サーキット上がドライな状況とウェットな状況が交互に繰り返される環境下で、2回の4時間ずつのセッションが実施された。1回目のセッションで、ポルシェ18号車に乗るニール・ジャニが3分21秒945のタイムを出したが、僚機のポルシェ17号車に乗るブレンドン・ハートリーが3分21秒061のタイムを出して記録を更新した。アウディ勢のベストタイムは9号車に乗るマルコ・ボナノミの3分22秒307である一方で、トヨタは奮闘したが3分25秒321のラップ・タイムに終わった 。オーク・リジェ-ホンダ34号車に乗るラウレンス・ヴァントールはLMP2で最速のドライバーとなり、アストンマーティン・レーシングはLMGTE Proクラスで97号車に乗るダレン・ターナーが最速タイムを出し、LMGTE Amクラスでも98号車でペドロ・ラミーが最速タイムを出した。LMP1 Hyridクラスに参戦する日産・GT-R LM NISMOの3台が、このセッションで初めてFIA 世界耐久選手権に登場したが、他のLMP1カーのペースに全く追いつくことが出来なかった。 6月10日水曜日の午後に、4時間のフリー・プラクティスが行われたが、雨混じりの天候で再び路面は濡れたり乾いたり安定しない難しい状態となった。マーク・ウェバーが3分21秒362のラップ・タイムを出し、このセッションにおけるラップリーダーに再びポルシェ17号車が立った。アウディはデュバルが3分21秒950のラップ・タイムを出し、およそ半秒差で続いた。LMP2のカテゴリーでは、KCMGが投入した新LMP2カーのオレカ・05の1台だけが3分40秒の壁を破り、それをドライブするリチャード・ブラッドリーが、ライバルのオーク・リジェ-ホンダ34号車にまるまる1秒の差を付ける3分39秒897のラップ・タイムを出している。KCMGのレースカーは、ミュルサンヌ・ストレートの最初のシケインで止まり、このセッションでの最初の赤旗中断を惹き起こした。マーフィ・プロトタイプスのオレカ-ニッサン48号車は、ドライバーのマーク・パターソンがポルシェ・カーブでスピンしてセイフティ・バリアにぶつかった為、このセッション2度目の中断を招いている。LMGTE Proのカテゴリーでは、再びアストンマーティン勢が席巻し、99号車のリッチー・ステイナウェイが3分55秒895のタイムを出し、コルベット64号車とアストンマーティン97号車が続いた。LMGTE Amのカテゴリーでは、アストンマーティン98号車のマティアス・ラウダがプロトン・ポルシェ勢とほぼ2秒差のリードを築き、ラップリーダーの地位を維持した。
※この「テスト・セッションとフリー・プラクティス」の解説は、「2015年のル・マン24時間レース」の解説の一部です。
「テスト・セッションとフリー・プラクティス」を含む「2015年のル・マン24時間レース」の記事については、「2015年のル・マン24時間レース」の概要を参照ください。
テスト・セッションとフリー・プラクティス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 23:21 UTC 版)
「2014年のル・マン24時間レース」の記事における「テスト・セッションとフリー・プラクティス」の解説
決勝レースの2週間前の2014年6月1日に、ル・マンに参戦するドライバーとチームにとって(テストデーの参加は義務付けられている訳ではないが、)参加車両をレースウィーク以外で走らせることができる貴重な機会となるテストデーのテスト・セッションが、トータルで8時間の走行許可時間を半日ずつ2つのセッションに分けて実施された。クローン・レーシングは準備不足のためにテスト・セッションの参加を見合わせ、プロスピード・コンペティションの2台目の車両も参加を取り止めた。ミレニアム・レーシングはテストデーのエントリー台数に2台目を追加登録していたが、テストデー当日には現れなかった。AFコルセはテストデーに参加するドライバーのために追加エントリーし、その日のトータル台数は54台となった。 トヨタ・レーシングは、トヨタ・TS040 HYBRID8号車に乗るセバスチャン・ブエミが2番目のセッションで3分23秒014のラップタイムを叩き出し、同じくトヨタの7号車に乗る中嶋一貴が3分23秒156のタイムをマークして2番手に続いた。アウディ・スポーツチーム ヨーストのアウディ・R18 e-tron クアトロ3号車が3分23秒799とトップのトヨタ8号車に1秒以内のタイムで3番手に入り、4番手にはアウディ1号車が3分24秒453のタイムで続く。本シーズンよりル・マンに2台のポルシェ・919ハイブリッドを擁して復帰したポルシェチームは5番手に14号車のタイムが3分24秒692でトップのトヨタ8号車に1秒半を超えるタイム差を付けられる結果となった。LMP2クラスでは、G-ドライブ・レーシングのロマン・ルシノフが3分37秒795のタイムでマーフィー・プロトタイプスやシグナテック・アルピーヌといった他チームに対してリードした。LMGTE Proクラスでは、ポルシェ AG チーム・マンタイのポルシェ・911 RSRに乗るフレデリック・マコヴィッキィが、チームのセカンドカーがフォード・シケインのグラヴェル(砂利)にはまって大きく空中にジャンプしてセッションの早期に修復できないほどのダメージを負ったにも関わらず、3分56秒260のタイムで他チームをリードしている。LMGTE Amクラスでは、8スター・モータースポーツのフェラーリ・458イタリア・GT2に乗るパオロ・ルベルティが3分57秒403のタイムでLMGTE Amクラス最速のみならず、LMGTE Proクラスを含めたLMGTEカテゴリー全体でも2番目に速かった。テスト・セッションの後、アウディ・トヨタ・ポルシェの全車を含むいくつかのプロトタイプレーシングカーチームは、サルト・サーキットよりコースが短い(同じル・マン市内の)ブガッティ・サーキットで行なわれた非公式のテストに参加した。 公式練習(フリー・プラクティス)は、6月11日に54台で4時間のセッションで行なわれた。トヨタは今回もスタートからリードし、8号車のアンソニー・デビッドソンが3分23秒652のラップタイムでアウディ2号車に先行してこのセッションでのファーステスト・タイムとなった。ポルシェ勢で最も速かった20号車は6番手のタイムでトヨタ8号車から3秒近くタイム差を付けられた。上位7番手までのタイムは、①トヨタ8号車:3分23秒652②アウディ2号車:3分23秒976③トヨタ7号車:3分24秒291④アウディ1号車:3分24秒729⑤アウディ3号車:3分24秒829⑥ポルシェ20号車:3分26秒602⑦ポルシェ14号車:3分27秒374となっている。セッション開始から1時間程して、アウディ1号車に乗るロイック・デュバルがポルシェ・カーブでコースアウトしてグラベルベッドを飛び越えてフェンスに激突、大破するというアクシデントが発生した。幸いデュバル自身は大した怪我はなかったものの1日入院することとなってル・マン出場は不可能となり、LMP2クラスでJOTAスポーツの38号車に出場する予定だったマルク・ジェネが代役としてアウディ1号車に乗り込むことになり、JOTAスポーツはジェネの代役としてオリヴァー・ターヴェイを起用することとなった。アウディは大破した1号車を、翌日12日に行なわれる予定の予選の2回目と3回目のセッションに合わせて、ほぼ一から車両を組み立て直すという大修理に取り組むことを余儀なくされた。オーク・レーシングのLMP-2プロトタイプレーシングカーの新モデルとなるリジェ・JS・P2がル・マンにおいて実戦デビューを飾り、LMP2クラスで3分40秒611のラップタイムをマークした。LMGTEカテゴリーでは、LMGTE Amクラスのアストンマーティンチームのアストンマーティン・ヴァンテージ・GT2に乗るニッキー・トゥヒームが、上位カテゴリーのLMGTE Proクラスの最も速かったAFコルセのフェラーリ・458イタリア・GT2を0.013秒上回る3分57秒015というLMGTEカテゴリー最速のタイムを出している。「Garage 56」枠の日産・ZEOD RCは、最初の1周目でギヤボックスが故障してしまい、唯一のフリー・プラクティスでタイム計測がされなかった車となった。フリー・プラクティスはアウディ1号車の事故のため約45分間にわたって中断されたが、残り2時間5分というところで走行再開となった。ただし、セッション終盤になって立て続けに2度赤旗中断が入るなど計3度の赤旗中断にあった。
※この「テスト・セッションとフリー・プラクティス」の解説は、「2014年のル・マン24時間レース」の解説の一部です。
「テスト・セッションとフリー・プラクティス」を含む「2014年のル・マン24時間レース」の記事については、「2014年のル・マン24時間レース」の概要を参照ください。
テスト・セッションとフリー・プラクティス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 23:22 UTC 版)
「2016年のル・マン24時間レース」の記事における「テスト・セッションとフリー・プラクティス」の解説
6月5日に公式テストデーが、エントリーしている60台のレースカーの参加により前後2回のセッションに分けて行われた。1回目のセッションでは、ポルシェ2号車のニール・ジャニが3分22秒334のトップタイムを出した。2台のポルシェ車の後に、2台のアウディ車、そして2台のトヨタが続いた。6台レースカーを投入しているオレカ・05はLMP2カテゴリーのタイム上位を独占し、アルピーヌ・A460の名義でオレカ・05を走らせたシグナテック・アルピーヌの36号車に乗ったニコラ・ラピエールが同カテゴリーのトップタイムを出し、同一車両であるユーラシア・モータースポーツとマノー・モータースポーツが後に続いた。LMGTE Proクラスではポルシェが92号車と91号車で1-2を占め、コルベット63号車が続いた。LMGTE Amクラスでは、AFコルセのフェラーリ55号車がトップタイムを出し、スクーデリア・コルサのフェラーリ車が続いた。 2回目のセッションでは、アウディ8号車のルーカス・ディ・グラッシが3分21秒375のタイムを出してトップに躍り出た。2番手のタイムは、タイムを更新したポルシェ1号車のマーク・ウェバーが出した。アウディ8号車はサスペンションの不具合による問題が発生し、その修理の為にセッションの時間の多くを費やすことになった。ユーラシア・モータースポーツ33号車のトリスタン・ゴマンディは、LMP2クラスの最速ラップを叩き出してシグナテック・アルピーヌの前に出た。マイケル・シャンク・レーシングのリジェ・ホンダ49号車に乗るオズワルド・ネグリ・ジュニアがセッションの残り1時間を切った時間帯で事故を起こした為、テスト・セッションは早々に切り上げられることになった。コルベット・レーシングの63号車に乗るアントニオ・ガルシアは2台のポルシェを抑えてLMGTE Proクラスのトップタイムを出した。LMGTE Amクラスでは、ラルブル・コンペティションのコルベット50号車をドライブするリザーブ・ドライバーのニック・カッツブルクがセッション1回目の最速タイムを塗り替えている。 予選の前に1回のセッションのみが実施されるフリー・プラクティスは、6月15日の16時より4時間の予定で行われた。セッションの途中から雨が降り始め、一時は土砂降りとなるコンディションであった為、クラッシュが相次ぐこととなる。アウディ8号車はセッションの大半の時間をリードしていたが、終盤になってブレンドン・ハートリーがドライブするポルシェ1号車が抜き、更に残り10分を切ったところでニール・ジャニがドライブするポルシェ2号車が3分22秒011のトップタイムを出した。LMP2クラスではKCMG47号車がシグナテック・アルピーヌ36号車とパニス・バルテズ・コンペティションのリジェ23号車を抑えてトップタイムを出した。LMGTE Proクラスでは、フォード・GTとフェラーリ・488 GTEがリードし、AFコルセ51号車とリシ・コンペティツィオーネ82号車の2台のフェラーリ車に抜かれるまで3台のフォード車がクラスを引っ張っていた。LMGTE Amクラスでは、スクーデリア・コルサ62号車がセッションの大半をリードしていたが、残り15分を切った時点でル・マンのルーキー・チームであるクリアウォーター・レーシング61号車のロブ・ベルがクラス最速タイムを出した。 ピエーレ・カファーが乗るバイコレス・レーシングチームのCLM・AER4号車はミュルサンヌ・ストレートで出火した為に1回目の赤旗が出された。ルーカス・ディ・グラッシがドライブしていたアウディ8号車もクラッシュし、セッション終了後には40分にも渡って(おそらくサスペンションの問題で)ガレージ作業に追い込まれていた。2回目の赤旗は、終了35分前にRGRスポーツ43号車に乗るブルーノ・セナがインディアナポリス・コーナーでタイヤバリアに突っ込んで出された。セッション終盤にはステファン・サラザンがドライブしていたトヨタ6号車がインディアナポリス・コーナー出口で姿勢を乱してバリアに衝突し損傷した。間もなくペガサス・レーシング28号車に乗るイネス・テッタンジェもインディアナポリス・コーナーでクラッシュして最後の赤旗が出され、セッションはそのまま終了となった。
※この「テスト・セッションとフリー・プラクティス」の解説は、「2016年のル・マン24時間レース」の解説の一部です。
「テスト・セッションとフリー・プラクティス」を含む「2016年のル・マン24時間レース」の記事については、「2016年のル・マン24時間レース」の概要を参照ください。
- テスト・セッションとフリー・プラクティスのページへのリンク