準備不足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 08:36 UTC 版)
「吾妻連峰雪山遭難事故」の記事における「準備不足」の解説
メンバー7人全員が「出発前日までそれぞれの本業に追われ冬山登山の事前準備期間を十分確保できなかったこと」が悲劇の引き金となった。それでも、リーダーは今回の吾妻連峰登山計画を半年ほど前から立てていたが、逆に言えば、それに依存する形となり、その結果、冬山登山に必携のラジオやツェルトの有無の確認やその必要性を認識しないなど、メンバー間での情報の共有も行われなかった。これにより、「余裕の無い計画かつ冬山対応装備が一部欠品した状態」で本番に臨む形となった。 その一例がラジオの携帯である。設備の違いはあれど慶応吾妻山荘では天気予報などの情報を受信しており、7人はラジオが無かったため、そうした情報を得る手段を有さない状況に陥ってしまった。また、リーダーは以前から山行時における天候にはほぼいつも無頓着だったという。 上記の理由に加え事前の登山計画書提出がなく、更に現地・吾妻高湯スキー場の登山者カード提出場所でもあった4本目リフト搭乗口を経由をしなかった上、独身者もいたが、身内などに対し詳しい登山経路を告げていなかった。 新幹線に乗った時点で仮眠をとるメンバーがいたという話もあり、その場合、出発の時点で仕事の疲労が蓄積していた可能性があったにもかかわらず、登頂を決行してしまった。この時期は年度末を控えており、メンバーの中には看護師、区役所職員、専門学校講師などがいたが、多忙の中で登山に参加した。
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