スパルタン関係者
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「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の記事における「スパルタン関係者」の解説
モニカ・ハンフリー 声 - 定岡小百合 連邦軍総合参謀本部第三局次長。初老の女性。階級は大佐。温和で小柄な老貴婦人といった風体だが、大局的な視点と戦力を動かせる権限を持っている。 ア・バオア・クー戦の最中、戦後を見据えてア・バオア・クー内のフラナガン研究所と研究員、およびサイコミュの研究・開発情報の接収を目的とする特務部隊を編成してこれを達成する。 第2部では、南洋同盟がRPDの開発データを入手したことの危険性を看破し、「サンダーボルト作戦」の最高司令官として自らもスパルタンに作戦参謀として搭乗する。 戦前は連邦のNT研究所で研究員を務めており、レヴァンの素質を見出だしてさまざまな実験を行っていた。イオには期待を寄せている反面、なかなか結果を出せないことにいらだちを見せる。またクローディアが南洋同盟の要と知ってその動揺を誘う駒としてもイオを召喚していたなど、中身は怜悧冷徹。 しかし、戦闘後には戦死者を悼んで秘蔵の香を焚いたり、余命の限られたレヴァン・フウを放逐したのは最後の愛だったなど、けして情愛の心がない訳ではないことが語られている。 ビンセント・パイク 声 - 杉田智和 スパルタン艦長。男性。階級は大佐。左利き。 ア・バオア・クー戦時は、ア・バオア・クー内のフラナガン研究所接収のためにモニカが編成した特務部隊の艦隊指揮官だった。ヘビースモーカーで度々禁煙しているが部下に戦死者が出る度に失敗している。大の肉好き。大学時代はアマチュア・ボクシングの全米大会で銀メダルを獲得しており、現在でも暴れたイオを一撃で失神させるパンチ力をもつ。タール島火山基地の戦闘では基地から打ち上げられたシャトルを撃墜するよう命じるが、サイコ・ザクマーク2に艦橋ごと叩き潰される。その間際、任務達成を厳命して戦死した。 漫画版12巻において、ペカンバル基地のネルソン司令がパイク艦長に対して、「長寿と繁栄を、パイク艦長」と『スタートレック』のバルカン式と同じ挨拶をする場面がある。なお、『スタートレック』に登場するエンタープライズ号の2代目艦長はクリストファー・パイクという名前である。 メグ・リーム 声 - 佐藤利奈 スパルタンのオペレーター。女性。階級は曹長。 パイク艦長は彼女の亡父の上官で、姉と結婚したため義兄である。タール島基地の作戦後、追撃部隊司令官として特任大尉となる。 トビー スパルタンのオペレーター。男性。階級は軍曹。 育ちの良さげな青年。 ビアンカ・カーライル 声 - 古川由利奈 MSパイロット。女性。階級は少尉。スパルタンではガンキャノン・アクア(後に陸戦型に改装)に搭乗する。 若くしてオデッサ作戦、チェンバロ作戦(ソロモン攻略戦)、星一号作戦(ア・バオア・クー攻略戦)などに参加し生き延びてきた歴戦のパイロット。万一自らが戦死した時の識別と亡くした戦友を忘れないため、また現所属部隊の一体感を高めるために、胴部には元からの刺青に加えてこれまで所属した部隊章の刺青が隙間なく彫られている。タール火山基地制圧作戦前にはトラスト部隊のみならず、パイロット全員にスパルタン所属を示す刺青を勧めている。制圧作戦では隔壁によってイオと分断され、オルフェ、デントとは合流するも遭遇したザクタンクの砲撃を受けて機体が大破する。その後イオと合流するも、クローディアを死なせたことで錯乱するイオに代わってアトラスガンダムを操縦し、基地から脱出した。 連邦軍入隊以前は「少しは名の売れたミュージシャン」であり、ボーカルとキーボード(ピアノ)担当。スパルタンの艦内でジャムセッションも開催している。ジャズ好きということもあり、イオとは気が合う様子。アニメ版では地球への降下は初めてという設定。 第三部では、イオに代わりアトラスガンダムのパイロットを務める。 マーカス、オルフェ、デント 声 - 花輪英司(マーカス)、滝知史(オルフェ)、田中英樹(デント) ガンダム・ヘッドに搭乗するベテランMSパイロット。当初、イオとは反発するが、戦争を潜り抜けた者は皆少なくない傷を負っていることも承知しており、後にビアンカともどもアトラスガンダムのバックアップ(予備の武器弾薬を運搬)を行う「トラスト部隊」となる。意地っ張りなイオには遠慮なくツッコミを入れるほか、覚えのある楽器の練習を再開してチームでセッションする提案をしている。 タール島火山基地の戦闘では乗り込んだ揚陸艇が落とされたことでアトラスガンダムと離れてしまうが、3機がかりでアトラスのレールガンを使いビッグガンを破壊した。合流したバークレーのゲターによって1機ずつ基地入り口のある地点まで運ばれ、オルフェとデントはビアンカ、イオと合流したが、順番が最後になったマーカスはダリルのサイコ・ザクに撃破されて戦死した。 バークレー 声 - 乃村健次 航空部隊のパイロット。階級は中尉。ネルソン司令の補給隊護衛コアファイター隊として登場し、そのままスパルタンに着任した。MS用のSFSである「ゲター」に搭乗するほか、体調を崩してダウンした部下に代わって周辺警戒の哨戒機に乗ったこともある。 クリード、ソニア 声 - 中井和哉(クリード)、大西沙織(ソニア) クリードは大尉。ソニアは中尉。ガンタンクのドライバーとガンナーとしてコンビを組む。 クリードは元戦車乗りで経験は豊富。外伝「男と女」によるとバツイチで、元妻は連邦高官と再婚している。 ソニアはクリードを尊敬しており、彼がするならとスパルタンの艦章の刺青を入れた。 リリー・シェリーナ、イース・シェリーナ モニカの勤めていたNT研究所でNT能力の人工的強化の唯一の成功例とも言われる双子。「セイレーンの魔女」とも呼ばれている。 リリーが姉、イースが妹。階級は一等准尉。イオ個人にカーラの抹殺を依頼している。 イースが目覚めている間だけ、リリーは透視(千里眼含む)、他者との精神感応が行える。イースは強化の副作用で2時間置きに睡眠と覚醒を繰り返す。イースの能力は、リリーの能力を増幅させるものであるとされている。 イオを殺そうとするコーネリアスを糾弾するが、イオを救うためNT能力によってイオのダメージを肩代わりしたイースが亡くなる。生き残ったリリーは共に支え合う存在としてイオと兄妹の契りを結ぶ。
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