クレオ一味 / 人民軍
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「ガラスの艦隊」の記事における「クレオ一味 / 人民軍」の解説
疾風のクレオ 声 - 津田健次郎 / 少年期:朴璐美 本作の主人公。フルネームはクレオ=アイオロス=コルベイユ=ド=ヴェール。銀河に燦然と光り輝く“ガラスの戦艦”を駆り天下を獲るべく現れた風雲児。 自身を「かつて滅ぼされた王家の末裔」と称している。仲間たちと共に海賊行為を行い、王家を復興する為の軍資金を蓄えている。 性格は“粗にして野だが卑にあらず”。基本的に人の言うことを聞かず、己の理念に基づいてのみ行動するが、ミシェルのように一度認めた人物(本人曰く“俺のポケットに入れた奴”)は絶対に守り抜く信念を持つ男である。 その通り名でも判る通り自身を“風”と称し、事象を“風”に例えた数々の語録を劇中で披露する。 ヴェッティとは初対面から剣を交えた宿敵同士。いずれは雌雄を決しなくてはと考えている。 ミシェル・ヴォルバン 声 - 甲斐田裕子 銀河有数の名門貴族として名高いが神聖帝国の侵攻の影響で兄と父を喪い、斜陽の一途を辿っているヴォルバン家の当主。 フルネームはミシェル=アシール=ヴォルバン=ド=カベル。侍女・シルアを筆頭として、その高潔な魂に魅せられ崇拝する女性(もちろん男性からも)は星の数という。 男にしておくのが勿体無いほどの美形だが、それもそのはず、実は亡兄たる本物のミシェル・ヴォルバン(声:櫻井孝宏)に成り代わって人民軍を結成した男装の麗人。本名はラシーヌ=ブランシュ=ヴォルバン。物語の開始時点ではこの事実はヴォルバン家の者しか知らない秘密であったが、クレオを始めガラスの戦艦クルーたちに裸体を目撃され、真実を語ることとなる。 前述した通り、銀河の現状を憂い人民軍を結成するも、なかなか事態は好転せず、そこに現れたクレオに光明を見出し、彼を人民軍に組み入れる。そして、共に行動するうちに異性として惹かれていく様になり、23(21)話にて思いは遂げられる。その後はクレオとヴェッティの戦いを見届け、彼の思いを引き継いで蘇った古代戦艦の指揮官となり新天地へ旅立つ。 最終話以外の各話冒頭にはミシェルがその時々の出来事をポエムめいた台詞で回想しているシーンが挿入される。 アイメル 声 - 植田佳奈 クレオ一味の紅一点。可愛い顔立ちとは対照的に、女とは思えない態度と口調から、あまり周囲からは女性としては扱われていない様子である。ただ、服装自体は露出度がそれなりにあるセクシーなものながら、バスト・ヒップ共に豊満とは言えないため、ある意味では地味である。なお、ガラスの戦艦に乗る前はスラムの女ボスとして君臨していたが、この頃はスポーティながらも露出度は現在よりは抑えめの、活発な(そしてひったくりをするのに向いていた)服装であった。生身の戦闘時にはナイフで敵を切り刻む。 ガラスの戦艦では“乗り物”と称するものなら何でも乗りこなす特技を生かし、航宙士(いわゆる操縦者)を担当。 クレオに思いをよせているらしき描写がたびたび見られ、23(21)話で偶然から彼とミシェルの情事を見かけてしまった時は泣きながらその場を後にした。 24(22)話でクレオを庇って、2人の間に割って入りヴェッティに刺されてしまうが一命を取り留め、最終決戦にも参加する。 ノヴィ 声 - 白石涼子 クレオの部下として情報処理を担当する自閉症気味で貧弱そうなメガネ少年。普段は主に同年代のアイメルと共にいる事が多い。アイメルのいいおもちゃとして弄られているが、密かにアイメルを思っている。 宇宙屈指の暗号士(ハッカー)能力を有し、貴族連合艦隊の最重要暗号を破った唯一の人物である(その事が原因で追われる身となり、クレオに拾われたらしい)。 極度の近眼。メガネが外れると、「メガネメガネ」と言いながら探すのが本作恒例のギャグパターン。 ハイザック 声 - 山口太郎 ガラスの戦艦の巨漢砲術士。ガラスの戦艦の特徴的な戦法である“心臓抜き”においては艦の陣頭に立ち、ターゲットへのマーキング(王家の紋章を象ったビームサイトのようなもの)も行う。 普段は寡黙で何を考えているのか判らないが、ここぞという時は愛用のヘルメットを被り、溜めに溜めた感情を爆発させるかのように「王家(○○)の○○、なめるなぁー!」(○の部分はその都度変わる。例:「王家直伝の剣術、なめるなぁー!!」)と決め台詞を発して敵を殲滅する(逆にヘルメットを被らないと戦闘能力が極度に落ちてしまう)。 シルアに思いを寄せるが、緊張してまともに話ができない状態になってしまい、なかなか思いを伝えられなかった。 バダット 声 - 樫井笙人 クレオ一味では一番意思の疎通が取りやすい感じに見える、細身の中年男。細長い髭と眼帯が特徴。 本人の談によれば、一味に加わる前は銀河にその人ありと称された偉大なる軍人・ガウェイン提督の腹心であったという。 ガラスの戦艦では卓越したメカマンとして機関士を兼ねて乗り込む。 ジャン 声 - 宮林康 ミシェルの執事。フルネームはジャン=リュック=シルバネール。ならず者であるクレオ一味を快く思っていないが、ミシェルの意思には従順に付き従う。 通常戦闘には参加しないが、ミシェルの危機には甲冑を着込んで出撃しようとした事もある。 シルア 声 - 伊藤静 ミシェルの専属メイド。フルネームはシルア=モエ=シルバネール。ジャンの孫娘でもあり、クレオ達には祖父同様いい感情は抱いてなかった。 ミシェルへの憧れから武芸を習い、相応の腕を持つが、第1話で衛兵を蹴り倒した以外に戦闘を行っていない。 アイメル程ではないが、シップの操縦能力もある。 テオドリック 声 - 大川透 人民軍のリーダー。本職は漁師。豪放磊落かつ直情的な性格で、勝つ時も負ける時も派手だった。 神聖帝国軍との戦いのさなか、講和によって神聖帝国を変えていくことを提案したヘクターの案を一蹴、そのためにヘクターに刺されて死亡。 ヘクター 声 - 飯田浩志 人民軍の参謀を務める医学生。味方が危機に陥っても「考え中だ」と判断を先延ばしにする傾向があり、武力による帝国打倒は不可能と考えるなど、優柔不断でありながら志だけは高い所謂、意識高い系。人民軍を帝国に取り込ませて内部から乗っ取ることを画策てコンラッドと裏取引していた。しかしテオドリックに案を一蹴され、講和を強行するためテオドリックを刺殺(戦争を即時終結させるという思いからであり、自分のやった行いに涙を流す)。しかし人民軍高位任官の約束を反故にされ、幹部たちが逮捕拘禁される中自分だけがお咎めなしの状態に置かれる(コンラッドの策略の一環)。 かつての仲間の憎悪を一身に受け、ヴェッティへのとりなしを求めてミシェルのもとを訪れるが、ヘクターのためにヴェッティに純潔を奪われたミシェルからも殺されそうになり、人民革命は諦めないと言い残して姿を消す。 イザベル 声 - 吉川亜紀子 人民軍の婦人部代表。恰幅がよく、性格も体形に似て豪胆。ミシェルの腹心として対外交渉の場などに登場する。
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