カルタス
カルタスとは崇拝を意味し、語源はラテン語。Cultとはculture(文化)につながる接頭語でもある。1983年10月に世に出た。スズキとしては800以来、久々の小型車だった。
初代は、まったくの白紙から設計した、3ドアハッチバックのボディに3気筒SOHC・993cc・60psエンジンを載せるFF車だった。ミッションは5速MTだけで、変速インジケーターを装備。GSで東京標準価格は98万円。これがもっとも高価で、ほかにGA、GE、GL、GUなどがあった。
84年5月、1Lエンジンにターボを組み込んで最高出力を80psとしたタイプを新設定。165/70HR12ラジアルタイヤを付け、サスペンションを強化したモデルだった。もうひとつ、従来型に3速ATを追加した。
84年8月、5ドアハッチバック車を設定。ホイールベースが100mm長い2345mmとなり、全長も100mm長くなった。シートはフルフラットにできた。もうひとつは1.3Lエンジン搭載モデルの設定。1L・3気筒を4気筒化し1324cc・75psとしたもの。フロントサスペンションを強化、リヤスタビライザーも装備した。1300・4ドアGS、5速MT車:108万円、1L・GLのAT車:86万3000円だった。
85年2月、5ドア1300グレードに3速AT車を追加。6月、5速MTだけだった1Lターボエンジン車にも3速ATを追加設定した。
86年6月、マイナーチェンジ。ヘッドランプを含むフロント部のデザインを変えた。インテリアではインスツルメントパネルも新デザインになった。リヤサスペンションはリーフからトーショナル・ビーム、コイルに変更。新車種GT-Iは1.3L・DOHC・16バルブの97psエンジンを載せるFF車で、ミッションは5速MT、3ドアと5ドアボディがあった。1Lターボエンジンも82psにパワーアップした。
87年10月、1.3L・DOHCユニットを110psにアップ。初代カルタスは、GMのシボレー・スイフトとしてアメリカへも輸出した。
88年9月、フルモデルチェンジ、2代目登場。3ドアと5ドアのハッチバックボディで、ホイールベースは3ドアが2265mm、5ドアは2365mmとなった。スタイリングは丸みを増してサイズ的には大きくなり、ヘッドランプは立体的なものとなった。エンジンは3気筒SOHC・1Lの58psと4気筒SOHC・1.3Lの73ps、そして1.3L・DOHCの115ps。駆動方式はすべてFF。ミッションは5速MTと3速ATをほとんどのモデルに設定していた。サスペンションも新しくなり、ストラット、コイルの4輪独立に進化。油圧パワーステアリングも導入し、多くのモデルにエアコンを標準装備した。
89年6月、4ドアセダン、エスティームを追加発売。ホイールベースは5ドアハッチバックと同じ2365mmだが、全長は265mm延びて4075mmあった。駆動方式はFFで、エンジンは1.3L・73psと、新たに直4・SOHC・1.6Lの100psユニットを設定した。エスティーム1.6L・3速AT・XGの東京標準価格は129万4000円。エスティームとは英語で尊厳の意。カルタス・シリーズ初の4ドアセダンタイプで、ハッチバック車との差別化をはかったモデルだった。
89年10月、ビスカスカップリングによる4WD機構を1.3Lエンジン車に設定した。3ドアハッチバック車の、アヴェールReとGT-i、エスティームXGの3モデル。アヴェールとは英語で役立つ、効用の意。使いやすい3ドアのイメージから選んだ車名。
91年7月のマイナーチェンジで、エスティームの1.6Lエンジンを、SOHC・16バルブ・EPI(シングルポイント)の1.5L・91psに置き換えた。このとき、ほかのモデルには、安全性向上などの改善策を施した。
92年2月、コンバーチブル発売。2ドアの2シータータイプで、キャンバストップは手動で開閉。はっ水加工のシート、パワーステアリング、パワーウインドウなどを標準装備。エンジンはSOHC・16バルブ・1.3Lの82ps、駆動はFF、ミッションは5速MTかSCVT(無段変速)を選べた。SCVTにはパワーとスノーモードがあった。スズキのCVT車はこれが初めて。
94年3月、1300Gと1000Fを追加。ともに5ドアパッチバック車で、前者はエアコン、パワーステアリング、パワーウインドウ、AM/FMカセットプレーヤー付きラジオなどを標準装備し、後者も同様の快適装備を備えていた。
95年1月、クレセントというモデルを発売した。セダンと3ドアハッチバックのボディ・バリエーションで、従来の4ドアエスティームは吸収・消滅。セダンの1Lと1.3L車は継続生産。ホイールベースは3ドアハッチバックが2380mm、セダンが2480mmで、継続生産型より長い。セダンのエンジンはオールアルミ製で4気筒・SOHC・16バルブ・マルチポイント燃料噴射(EPI)の、1.3L・85ps、1.5L・97ps。ハッチバック車は1.3Lだけ。ミッションは5速MTが両タイプにあり、ATは1.3Lが3速、1.5Lにはスノーモード付き4速ATが付いた。駆動方式はFFとフルタイム4WDがあった。ちなみに、クレセントとは英語で三日月の意。これからどんどん満ちていくという意味を込めたネーミングだった。
96年2月、クレセントベースのワゴンが誕生した。テールゲート付きの専用ボディで。エンジンは1.5L・97ps、1.6L・115ps、1.8L・135psの3種を設定。1.6Lと1.8Lはワゴン専用。ミッションは5速MTと、4速ATがあり、ATはスノーほか3モードを選べた。、駆動方式はFFと4WDがあった。同じ月、セダンとクレセントの一部改良を実施したほか、4WD車のエンジンをワゴンと同じ1.6Lに換装した。4速AT仕様も新設定。97年5月、エンジンの改良、エクステリア、インテリアのデザインを変更した。
98年5月、マイナーチェンジ。フロントまわりはヘッドランプを含めてリデザイン。1.5Lと1.6Lの4速AT車は、制御系を改良して燃費向上をはかり、ワゴン全タイプにセルフ・レベライザー付きリヤサス、ブレーキアシスト付きABSを装備した。このときクレセントのサブネームを外し、モデル名をカルタスに統合した。その後、2000年5月に3ドア車を廃止、2001年11月には4ドアセダンも販売を中止した。ワゴンタイプの1.5Lと1.8Lの2WD車、1.6Lの4WD車はその後も販売していたが、2002年7月をもって生産を終えた。
スズキ・カルタス
カルタス (Cultus)
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「アカネイア王国」の記事における「カルタス (Cultus)」の解説
初代オルレアン王マーロンの兄。アルテミスから覇者の証「ファイアーエムブレム」を託され、反ドルーアの兵を纏め上げた。戦後アルテミスと結婚、アカネイア国王となる。『紋章』からの追加キャラクターである。
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カルタス (Cultus)
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「アカネイア王国」の記事における「カルタス (Cultus)」の解説
レフカンディ侯爵。
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カルタス
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「カルタス (免許状)」の記事における「カルタス」の解説
カルタスによる航行許可の交付は、1502年にインド洋で開始されたシステムであり、ポルトガルが地元の商取引を利用して広範囲に独占するものだった。カルタスの発行はポルトガルにとって低コストだった。商船にはこの海域に多数存在した海賊やライバル国からの保護を与えた。 しかし、その主な目的は、商人たちにポルトガルの交易拠点で税金を支払わせることで、ゴア、マラッカ、ホルムズなどのポルトガル商館に船を誘導して、香辛料およびその他の貿易における独占を保証する閉鎖海政策を実施することにあった。 この許可状なしの船がインド洋を航行することは公的に許されておらず、船がムスリムのものだろうとヒンドゥー教徒のものだろうとマレー人のものだろうと関係なく、ポルトガルから攻撃されて積荷を奪われたり、最悪の場合は撃沈される危険すらあった。 毎年、(貿易に適した)モンスーンの時期には、ポルトガル艦隊がこの免状の有無を確認すべく沿岸を哨戒していた。後にポルトガルの商業への影響力が低下すると、カルタスの発行それ自体が王の重要な収入源となった。
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