閉鎖海
【英】: enclosed sea
半閉鎖海(semi-enclosed sea)と一対で呼ばれることが多く、両者間に明確な区別は存在しない。閉鎖海または半閉鎖海とは、湾、内湾または海であって、2 カ国以上によって囲まれ、かつ、狭い出口によって他の海もしくは外洋につながっているか、または、全部もしくは大部分が複数の沿岸国の領海もしくは排他的経済水域からなるものをいう。国連海洋法条約は、閉鎖海または半閉鎖海に面している国に対して、海洋生物資源の管理、保存、探査および開発、海洋環境の保護および保全、海洋の科学的調査の実施などについて、直接にまたは適当な地域的機関を通じて、相互に協力することを求めている。しかし、これらの国に対して、当該閉鎖海または半閉鎖海について他の沿岸国にない特別の権利を認めるものではない。 |

閉鎖海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 15:36 UTC 版)

閉鎖海(へいさかい、ラテン語: Mare clausum = 閉ざされた海)とは、国際法において、ある国の管轄下にある海、大洋、その他の航行可能な水域で、他の国々に対して閉ざされている、すなわち他の国がアクセスできない海を指す言葉である。閉鎖海は「自由海」に対していて、これはすべての国の船舶に航行が開放されている海を意味する。
一般的に受け入れられている国際水域の原則では、国家管轄権の外にある海、大洋、海域はすべての人に航行が開放されている「公海」(Mare liberum)と呼ばれている。昔の大航海時代に、ポルトガルとスペインは新発見した太平洋・インド洋などの海を閉鎖海としたが、間もなくオランダ、イギリスなどの他ヨーロッパ諸国から挑戦を受けた。
後にイギリス辞退も、オランダ漁船を追い出すために、ジョン・セルデン(John Selden)に『閉鎖海論』(Mare clausum(1635年)を書かせて,自然法および慣行に基づき海の領有が許されることを説き,「海洋論争」が展開された。[1]
現在の世界における国際法上の閉鎖性海域は、限られている。[2]
脚注
関連項目
外部リンク
閉鎖海と同じ種類の言葉
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