国際水路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/03 00:50 UTC 版)
国際条約においては半閉鎖海における航行の自由を設定しているものがある。 1857年のコペンハーゲン協約でエーレスンド海峡の通航税が廃止され、また同海峡とカテガット、スカゲラクの両海峡をあわせた「デイニッシュ海峡」(グリーンランドとアイスランド間のデンマーク海峡とは異なる)を国際水路とし、軍艦や商業船の北海・バルト海間自由航行を可能にした。 複数の協約によりボスポラス・ダーダネルス両海峡が自由航行のために開放されている。近年のものとしてはモントルー条約があり、これにより両海峡は国際水路の地位を保っている。 このほかにも国際条約において河川が開放されているものがあるが、河川は歴史的には国際水路とされていない。 ドナウ川は国際水路と同等の地位を与えられ、内陸国であるオーストリア、ハンガリー、チェコスロヴァキア(現在ではスロヴァキアのみがドナウ川に面している)、ドイツ南部(ドイツ自体は北海とバルト海に面しており、内陸国ではない)から黒海への水路を確保している。
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