LSD
「LSD」とは・「LSD」の意味
「LSD」には複数の意味があり、車の部品やトレーニングの一種、建築用語、ドラッグの意味を持つ言葉である。・自動車用語におけるLSD
自動車用語におけるLSDとは、「リミテッドスリップデフ」のことを意味する言葉である。
自動車が角を曲がるときの、内外のタイヤの旋回半径の差を調整するためのデフの作動を制限する仕組みのことであり、スムーズにコーナリングをするための補助を行う。基本的に自動車は、コーナリングの際に、外側と内側のタイヤで走っている距離が異なる。通常の制御だと、この差により、車体に無理がかかってしまう恐れがあるが、コーナリング時に、このタイヤの回転差を考慮して、外側のタイヤを速く回し、負担を少なくして角を曲がるように制御してくれるのがデファレンシャルギヤであり、デフと呼ばれているものである。デフで制御されることにより、自動車は無理なくコーナリングを行うことができるが、片側のタイヤが浮き気味、もしくは浮いてしまっているような状態では、前進することができなくなってしまうというデメリットもある。これを解消するのが、LSDである。
・トレーニング用語におけるLSD
トレーニング用語におけるLSDとは、「Long Slow Distance」の頭文字を取った言葉であり、「ゆっくりと長い距離を走る」という意味がある。ランニングの方法の一つで、ランニング効果を高めてくれる走り方である。この方法は、ゆっくりとした速度で、長く走ることによって、持久力を高めることを目的とする方法である。基本的に、1kmを10分前後の速さで、数時間走り続けることが基本である。心拍数を上げすぎることなく、周囲の風景を見たり、人と喋ったりする余裕を持つくらいのスピードで、走り続けることが重要である。
LSDによって、持久力の向上や、脂肪の燃焼、ランニングフォームの見直しなどが期待できる。ランニングをトレーニングの一つとして取り入れるとき、重要なことは続けることだが、最初のうちは持久力や体力もなく、長い距離を走ることは難しいことが一般的である。だが、LSDのような走り方であれば、ランニングに関して初心者であっても、無理なく距離を走ることができる。ゆっくりとしたスピードであっても、長い距離を走ることによって、持久力をアップさせることができる。さらに足への負担も少ないため、無理なく長距離を走ることができる。
また、走ることによってエネルギーが消費されるが、このエネルギー源に脂肪が使われるため、ランニングはダイエットにも最適なトレーニング方法である。
ランニングを行う際に重要なのが正しいフォームで走ることである。フォームが崩れることによって、体力の消耗の仕方も変わってくるし、疲労の程度も変わってくる。LSDのように、走るスピードを気にしなくてよいと、フォームに意識を向けることができるようになるため、スピードを出して走るランニングよりも、正しいフォームを意識しながら走ることができる。
・建築関係におけるLSD
建築関係におけるLSDとは、「Light Steel Door」の頭文字を取った言葉であり、鋼鉄製軽量ドアのことである。工場やオフィス、病院など、様々な場所で使われている建具であり、鋼板でしん材を挟んだ構造であるため、軽い上に丈夫なドアである。両開きや親子開きなど、様々なタイプで使うことができる。
・薬物における「LSD」
薬物における「LSD」は、「リゼルグ酸ジエチルアミド」を意味する言葉である。「麻薬及び向精神薬取締法」の規制薬物であり、アシッドやペーパーなどの俗称で呼ばれる合成麻薬の一つである。医療用として使われることもなく、法律で規制されている薬物であるため、入手は困難だとされているが、周囲の影響や好奇心から、手を出してしまうケースが少なくない薬物である。人の知覚に影響を与える薬物であり、一般的に感覚の強い変化があると言われているが、使用者によって影響の具合は異なり、一概に言うことができない。重大な影響として、認知機能や判断力などの低下や、精神への影響などが挙げられる。
LSDは主に経口で摂取することが多く、錠剤やカプセルを飲み込むほか、LSDを染み込ませた紙を吸うことにより、摂取するケースもある。基本的に透明な結晶の状態であることが多いが、液体として製造、使用することも可能で、簡単に加工することができる。
LSDの主な作用として、即時作用と長期的な影響が挙げられる。即時作用として、身体的には吐き気、嘔吐が見られるケースが多い。幻覚剤は視覚や聴覚に影響を及ぼすことが多く、共感覚のような症状が出ることもある。多幸感や、抑うつなど、精神的な症状が出ることも多く、これらの作用を「トリップ」と言う。また、LSDを摂取していると、多幸感や恍惚感のほかに、恐怖や苦痛、絶望感を経験するケースがある。これを「バッドトリップ」と呼び、長時間続くことも多く、使用者の心身に過大な影響を与えてしまうことも少なくない。
長期的に起こり得る症状として、幻覚作用や精神的な症状が続くことがある。LSDの摂取を止めて、薬物の影響がなくなったと考えられる状態であっても、症状が残っているということも少なくない。また、LSDを摂取する度に同じ症状が出るというわけではなく、使用者の状況、体調などによって作用は大きく異なる。繰り返し使用することにより、段々と対処の方法がわかってくるため、幻覚作用に対して耐性が付いてくるケースも珍しくない。
LSDは、過剰摂取や離脱症状も問題となる。0.5mgを超える高用量を一度に摂取することにより、血圧や脈拍の上昇や体温が上昇することもある。LSDでは10mgが致死量と言われており、この量を一度に摂取することは難しいため、致死量レベルの過剰摂取はまれである。離脱症状も大きな問題であり、長期間使用していたようなケースでは、一気に薬物をやめてしまうと離脱症状が出てしまうことがある。主に、フラッシュバックと呼ばれる症状が出ることが多く、これは、以前体験した視覚や聴覚における異常な状態を再び体験するものである。
治療としては、暗く静かな環境でゆっくりと穏やかに話しかけることが重要である。使用者の状況によって、抗不安薬の使用や専門家のもとでの治療が必要になることもある。ただし、これらは使用者が治療を望んだ場合であり、そもそも治療を望まないケースもある。
「LSD」の熟語・言い回し
機械式LSDとは
機械式LSDとは、タイヤの左右に回転差が起きた場合、カムがクラッチ板を強く接着させることによって、左右のタイヤを同調させるように働くLSDである。
メリットとデメリット
機械式LSDのメリットとして、構造がシンプルに出来ているため、動作反応速度の速さや動作の安定性が挙げられる。片方のタイヤが浮いている状態でも、機械式LSDで制御すれば、自動車を前進させることができる。また、機械式LSDには1Way、2Way、1.5Wayの3種類があり、それぞれ特徴が異なるため、自動車に合ったものを選ぶことができる。デメリットとして、音や制限の問題があり、街乗りには向いていない点が挙げられるうえ、オイルの交換が頻繁に必要であることや、定期的な整備も必要になってしまうといった点が挙げられる。
機械式と電子制御の違い
電子制御式は、左右のタイヤの制限をコントロールすることができるLSDのことである。自動車の走行状態に合わせて、制御することができるため、自動車ごとに、それぞれの性能を引き出すことができる。細かい制御が可能であるが、そのため、機械式に比べて複雑になってしまうため、機械式よりも価格が上がってしまう。
エル‐エス‐ディー【LSD】
読み方:えるえすでぃー
《lysergic acid diethylamide》リゼルグ酸ジエチルアミド。麦角アルカロイドの研究中に発見された強力な幻覚剤。極微量で幻覚や恍惚(こうこつ)状態が起こる。麻薬に指定。
エル‐エス‐ディー【LSD】
読み方:えるえすでぃー
《long, slow, distance》長い距離を、ゆっくり時間をかけて走るトレーニング方法。
エル‐エス‐ディー【LSD】
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