つう‐ふう【痛風】
痛風【つうふう】
痛風
痛風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/03 08:22 UTC 版)
痛風(つうふう、英語: gout)とは、尿酸が体内で析出して結晶ができることにより、関節炎などを来たす疾患で、その背景には高尿酸血症などが存在する。
- ^ 藏城雅文、尿酸の酸化作用と抗酸化作用 『痛風と核酸代謝』 2014年 38巻 2号 p.145-, doi:10.6032/gnam.38.145
- ^ 高木和貴, 上田孝典、「尿酸分解酵素PEG化ウリカーゼの適応と意義」『高尿酸血症と痛風』18(2), 2010, pp.41-46, hdl:10098/2955
- ^ 痛風 MSDマニュアル家庭版
- ^ 金子希代子、山辺智代、藤森新、「尿酸塩結晶生成に及ぼす溶液中のタンパク質とpHの影響 - フローサイトメーターを用いた検討」『痛風と核酸代謝』 2001年 25巻 2号 p.121-128, doi:10.6032/gnam1999.25.2_121
- ^ 後藤武史ほか「X線回折法による痛風結節内容物の結晶学的同定」、『整形外科と災害外科』1984年 32巻 3号 p.755-758, doi:10.5035/nishiseisai.32.755
- ^ Kimiyoshi Ichida; Hirotaka Matsuo, Tappei Takada, Akiyoshi Nakayama, Keizo Murakami, Toru Shimizu, Yoshihide Yamanashi, Hiroshi Kasuga, Hiroshi Nakashima, Takahiro Nakamura, Yuzo Takada, Yusuke Kawamura, Hiroki Inoue, Chisa Okada, Yoshitaka Utsumi, Yuki Ikebuchi, Kousei Ito, Makiko Nakamura, Yoshihiko Shinohara, Makoto Hosoyamada, et al. (2012). “Decreased extra-renal urate excretion is a common cause of hyperuricemia.”. Nature Communications 3. doi:10.1038/ncomms1756. PMID 22473008 .
- ^ Identification of rs671, a common variant of ALDH2, as a gout susceptibility locus
- ^ 痛風(高尿酸血症) 一般社団法人 愛知県薬剤師会
- ^ 痛風はなぜ男性に多いのか? 公益財団法人 痛風・尿酸財団
- ^ “痛風(高尿酸血症)患者の98%が男性、30歳代で増加 肥満や飲酒、ストレスが発症の誘因 痛みがなくても尿酸値に注意して”. min-iren.gr.jp. 全日本民主医療機関連合会 (2004年9月1日). 2020年1月7日閲覧。
- ^ a b Choi HK; Atkinson K; Karlson EW; Willett W; Curhan G. Alcohol intake and risk of incident gout in men: a prospective study. Lancet 2004 17;363:1277-81.
- ^ 金子希代子, 山岡法子, 福内友子 ほか「アルコールが尿酸代謝に悪い理由」『痛風と核酸代謝』2017年 41巻 2号 p.228- doi:10.6032/gnam.41.228, 日本痛風・核酸代謝学会
- ^ KIRIN_お問い合わせ プリン体と人体の関係について (参考)
- ^ Choi HK; Atkinson K; Karlson EW; Willett W; Curhan G. Purine-rich foods, dairy and protein intake, and the risk of gout in men. NEJM. 2004 11;350:1093-103.
- ^ 高橋隆一 高カロリー輸液施行中に認められるアシドーシス
- ^ Hyon K Choi, Gary Curhan. Soft drinks, fructose consumption, and the risk of gout in men: prospective cohort study BMJ 2008; 336: 309-12.
- ^ Merriman, Tony R.; Dalbeth, Nicola; Topless, Ruth K.; Major, Tanya J. (2018-10-10). “Evaluation of the diet wide contribution to serum urate levels: meta-analysis of population based cohorts” (英語). BMJ 363: k3951. doi:10.1136/bmj.k3951. ISSN 1756-1833. PMID 30305269 .
- ^ Man CY et al. Comparison of oral prednisolone/paracetamol and oral indomethacin/paracetamol combination therapy in the treatment of acute goutlike arthritis: A double-blind, randomized, controlled trial. Ann Emerg Med 2007;49:670-7.
- ^ 細谷龍男、「第4章 合併症,併発症に対する治療」『痛風と核酸代謝』 2002年 26巻 Supplement号 p.45-57, doi:10.6032/gnam1999.26.Supplement_45, 日本痛風・核酸代謝学会
- ^ 食品・飲料中のプリン体含有量/公益財団法人痛風財団
- ^ J Rheumatol 2013 Jun; 40:872.
- ^ 『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン ダイジェスト版』日本痛風・核酸代謝学会、2002年9月。ISBN 4-901935-02-X。
- ^ FDAから業者への警告通知
- ^ USA Todayの記事
痛風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:45 UTC 版)
経過 痛風は6〜12時間でピークに達する急性の単関節炎で、下肢の関節、特に第1MTP関節に多くみられる。痛風結晶は温度の低いところで析出するため、末梢の関節で起こりやすいく、肩や股関節では起こりにくいとされている。中高年の男性に多く、妊娠可能な女性では極めて稀である。飲酒、脱水、外傷などが引き金になる。サイアザイド、ループ利尿薬、シクロスポリン、タクロリムス、低容量アスピリン、ニコチン酸、エタンブトール、ピラジナミドなどの薬剤も尿酸値上昇に寄与し痛風のリスクになる。発熱・腫脹・疼痛・熱感といった炎症徴候が強く、下肢関節炎では荷重時痛を訴えたり、触診を嫌がるほどの疼痛がみられる。高尿酸血症が持続した結果として尿酸ナトリウム結晶の析出が起こるが発作時の血清尿酸値は正常であることもある。痛風発作を繰り返し、慢性化した場合は痛風結節の形成や多関節炎への移行がみられる。 診断 痛風の鑑別疾患としては発赤や腫脹が強くみられるため、蜂窩織炎や軟部組織感染も鑑別疾患になる。しかし痛風では通常は関節他動時の疼痛、関節の機能障害、可動域制限があるため容易に鑑別できると思われる。痛風の診断で最も確実なのは関節液で結晶を確認することである。また慢性化すると骨皮質下の嚢胞形成や骨びらんがX線撮影で確認できることがある。超音波検査では痛風のdouble contour sign(関節軟骨表面の高エコー像)なども特異度の高い所見である。 治療 コルヒチンを発作前兆期に0.5mg1錠の内服をする。発作極期はコルヒチンとNSIADsを使用する。特に日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインではNSAIDsの使用が推奨されている。NSAIDsが使用しにくい場合、または無効時は副腎皮質ステロイドを用いる。プレドニゾロンを30〜50mg/dayで開始し、漸減し7〜10日ほどで中止する。発作時に尿酸降下薬を新たに開始するべきではない。尿酸降下薬の使用が痛風発作を誘発することがあるためである。しかし痛風発作時に尿酸降下薬を既に使用している場合は原則として継続する。尿酸降下薬は発作の寛解後およそ2週間後から低容量で開始し、漸増する。開始量はアロプリノール50mg、ベンズブロマロン12.5mg、フェブキソスタット10mgのいずれかである。尿酸降下薬使用中も痛風発作予防のため低容量コルヒチン(0.5mg錠1日1錠)の併用をコルヒチンカバーとして使用することもある。
※この「痛風」の解説は、「関節炎」の解説の一部です。
「痛風」を含む「関節炎」の記事については、「関節炎」の概要を参照ください。
痛風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:47 UTC 版)
詳細は「痛風」を参照 痛風は関節に尿酸結晶が蓄積する事で発生し得るが、水分を多く取る事で、症状の軽減が図れることが知られている。また治療効果を期待して、民間療法では利尿効果のある喫茶が盛んに奨励された。なお喫茶も度が過ぎれば症状の悪化を招いたり、別の意味で健康を害する可能性があるので、科学的には注意が必要とされている。 水分を多く取るとよいというのは、尿酸が尿からしか排泄されないためである。ただし、痛風患者には、体内で尿酸が過剰に生成されるタイプと、排泄がままならないタイプとに分かれる。病院で最初に血液検査と尿検査をするのは、そのタイプを見極めるためである。したがって、無闇に飲めばいいというものでもない。なお、水分はアルカリ性のものだと尿酸が溶けやすくなり、排出しやすくなるといわれる。アルカリ性の温泉水が痛風患者に人気なのはそのためである。民間療法では「飲泉は万病に効く」と主張されてきた。 尿酸に含まれるN基はタンパク質アミノ酸のみによって体内に摂取されることから過剰生成される場合はタンパク質の摂取を控えたり、運動によって筋肉などの合成として消費させることで尿酸の過剰生成を防ぐことができる。排泄がままならないタイプに関しては腎機能に問題があるため、軽い運動なども含め、血行改善から腎機能の回復をすることで改善が期待できる。
※この「痛風」の解説は、「民間療法」の解説の一部です。
「痛風」を含む「民間療法」の記事については、「民間療法」の概要を参照ください。
「 痛風」の例文・使い方・用例・文例
- 、痛風にかかっています。
- 彼は痛風のため欠席です。
- 痛風により歩けないため、欠席します。
- 痛風により歩けないため欠席します。
- 彼女は痛風を病んでいる。
- 彼は痛風を病んでいる.
- 痛風を患う.
- 糖尿病[痛風]をわずらう.
- 彼は長いこと痛風に苦しんでいる.
- 患者に処方を書く[痛風の処方を書く].
- この薬は痛みを早く取ってくれる[痛風患者にはききめが早い].
- 痛風を病む.
- 痛風は全身に行き渡ることがある
- 痛風を患うさま
- 痛風など尿酸の過度の増加症状を治療するのに用いられる薬(商標名ザイロプリム)
- サフラン植物に由来して、痛風を治療するのに用いられる鎮痛薬
- 米国の生化学者で、白血病と痛風の治療薬を開発したことで知られる(1905年−1998年)
- 女性は痛風が起こることはない、生理が止まらない限り−−ヒポクラテス
- 関節痛風という病気
- 漢方で,リューマチや痛風などの病気
痛風と同じ種類の言葉
- 痛風のページへのリンク