果皮とは? わかりやすく解説

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か‐ひ〔クワ‐〕【果皮】

読み方:かひ

果実で、ふつう種子を包む部分外果皮中果皮内果皮区別されるものがある。

果実表面を覆う外皮

「果皮」に似た言葉

果皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 22:38 UTC 版)

果皮(かひ、: pericarp)とは、果実において、雌しべ子房壁に由来する部分のことである。果皮は厚く肉質であるものから、薄く乾質であるものまである。また果皮は、外側から外果皮中果皮内果皮に分化していることもある。果皮は種子を包んでおり、種子を保護するとともに、しばしば効率的な種子散布のための構造・機構をもつ。


注釈

  1. ^ 薄くフィルム状のものは epicarp と表記されることもある[2]。一方で外果皮を epicarp とし、偽果において外果皮の外側にある花托などに由来する部分を exocarp としていることもある[6]

出典

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「果皮」の続きの解説一覧

果皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:51 UTC 版)

ザクロ」の記事における「果皮」の解説

果皮を乾燥させたもの(石榴果皮せきりゅうかひ)も樹皮や根皮と同様の目的用いられることが多く中国ヨーロッパで駆虫薬として用いた。ただし、根皮に比べ揮発性アルカロイド含有量低く効果も劣る。また、回虫駆除用いられたこともあった、犬回虫用いた実験では強い活性はみられなかった。日本中国では、下痢下血に対して果皮の煎剤内服し口内炎扁桃炎うがい薬にも用いられた。プリニウスは、果皮を利尿用いるとしている。熱がある人には服用禁忌とされる

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果皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 16:54 UTC 版)

サジー」の記事における「果皮」の解説

サジーの果皮には、フラボノイドカロテノイド植物ステロールおよびアミノ酸などの活性物質のほか、食物繊維多量に含まれている。

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果皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 21:34 UTC 版)

サンショウ」の記事における「果皮」の解説

9 - 10月ごろ果実熟して黄色赤色になった時に採集し、それを陰干しすると果皮が開いて黒色種子出てくるので、種子除いて果皮だけを集めた物を「山椒」と呼んでいる。中の黒い種子食用にしない。

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果皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:10 UTC 版)

レモン」の記事における「果皮」の解説

レモンの皮には他の柑橘類の皮と同じくペクチン多量に含まれるため、マーマレード加工することが可能である。また、実をくりぬいたレモンの皮の中にゼリーなどを流し込み菓子とすることもよく行われる。 レモンピールレモンの皮を砂糖煮つけグラニュー糖まぶしたものはレモンピール呼ばれケーキなどの洋菓子使用される製菓材料となる。また、カクテル風味をつけるため、すりおろしたレモンの皮を絞りかけることも同じくレモンピール呼ばれる。ただし、輸入されレモンには輸出時に発癌性のあるポストハーベスト農薬かけられる。 リモンチェッロレモンの皮を使ったリキュールで、レモンの果皮を純アルコール浸漬したあと取り出し砂糖水加えて1週間から1か月ほど置く製法一般的である。色はレモン黄色である。

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果皮

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 07:51 UTC 版)

名詞

(かひ)

  1. (植物学) 植物種子を包む部分子房壁に由来し内果皮中果皮外果皮三つ部分から成る
  2. 果実を包む皮。外果皮

発音(?)

か↘ひ

「果皮」の例文・使い方・用例・文例

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