ライチョウ ライチョウの概要

ライチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 16:53 UTC 版)

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ライチョウ
ライチョウ(手前:オス、奥:メス)
Lagopus muta muta
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: ライチョウ属 Lagopus
: ライチョウ L. muta
学名
Lagopus muta (Montin, 1781)[2][3]
シノニム

Tetrao mutus Montin, 1781

和名
ライチョウ[3][4]
英名
Ptarmigan[1]
Rock ptarmigan[1][2][3][4]

分布

ライチョウ科の鳥は世界に6 属17種が生息し(但し分類には諸説ある)、ライチョウの仲間では最も寒冷な気候に適応した種である。ユーラシア大陸北アメリカ北極海沿岸、ヨーロッパアジアの一部の高山帯に広く分布する[5]ピレネー山脈アルプス山脈、日本には隔離分布している[6]。Johsgardによる1983年の報告で、フィンランドで約8,000羽、イギリスで2,000-20,000羽が生息していると推定されている[7]

形態

ハイマツ帯に生息するライチョウの母と子

孵化直後のヒナは背丈およそ6cmほどで、足は体と比較して大きい。成鳥の体重は400-600g程度(ヨーロッパのものがオス375-610 g、メス347-475g[6])。全長は約37cm、翼開長は約59cm[8]

夏は褐色・冬は純白と季節によって羽毛の色が変化するのが特徴である。冬は羽毛の中に空気をたっぷり蓄えて体温を逃さないようにしている。羽毛は軸が2つに分かれその軸に突いた細かい羽毛の密度が高いため、空気をたくさん含むことができる。

春は黒い羽毛が混じりはじめる。オス個体では目の上には赤色の肉冠がある。これはオスの特徴で興奮しているサインである。メスは背中が茶色になる。


  1. ^ a b c d e f BirdLife International. 2016. Lagopus muta (errata version published in 2017). The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22679464A113623562. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22679464A89358137.en. Downloaded on 01 August 2020..
  2. ^ a b c d Pheasants, partridges, francolins, Gill F, D Donsker & P Rasmussen (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). https://doi.org/10.14344/IOC.ML.10.2. (Downloaded 01 August 2020.)
  3. ^ a b c d 日本鳥学会「ライチョウ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、1-2頁
  4. ^ a b c d 黒田長久・橋崎文隆 「ライチョウ亜科の分類」『世界の動物 分類と飼育10-I (キジ目)』黒田長久・森岡弘之監修、東京動物園協会、1987年、45-55頁。
  5. ^ a b c Lagopus mutus Montin, 1776” (英語). GSG. 2012年7月28日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ a b c ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、184-185頁
  7. ^ a b c ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、163頁
  8. ^ a b c 『ひと目でわかる野鳥』中川雄三(監修)、成美堂出版、2010年1月、136頁。ISBN 978-4415305325
  9. ^ a b スバールバルライチョウ”. 富山市ファミリーパーク. 2012年7月28日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 中村浩志 「ライチョウ」『レッドデータブック2014 日本の絶滅のおそれのある野生動物 2 鳥類』環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社ぎょうせい、2014年、100-101頁。
  11. ^ a b c d e f g h i j k 中村浩志 「ライチョウLagopus mutus japonicus」『日本鳥学会誌』第56巻 2号、日本鳥学会、2007年、93-114頁。
  12. ^ 市川美織、ライチョウは「鳴き声がカエル」 至近距離で見ても逃げない性格に関心”. oricon. 2020年3月5日閲覧。[出典無効][リンク切れ]
  13. ^ a b c 中村浩志『日本動物大百科 鳥類II』日高敏隆(監修)、平凡社、1997年3月、10-11頁。ISBN 4582545548
  14. ^ 「ライチョウ 来年度ふ化試験/木曽駒ケ岳で生息確認/絶滅危惧種 野生復帰目指す」毎日新聞』朝刊2019年1月11日(総合・社会面)2019年1月24日閲覧。[出典無効]
  15. ^ a b 羽田健三、「山岳地帯の環境破壊による鳥類の分布と生態の変化について : 特にライチョウを中心として」 日本生態学会誌 1974年 24巻 4号 p.261-264 , NAID 110001881510, doi:10.18960/seitai.24.4_261
  16. ^ 雷鳥が語りかけるもの (2006)、19-21頁
  17. ^ ニホンライチョウの遺伝的多様性と分化 日本鳥類学会 (PDF)
  18. ^ 馬場芳之、藤巻裕蔵、吉井亮一 ほか、「ニホンライチョウ(Lagopus mutus japonicus)におけるミトコンドリアDNAコントロール領域の遺伝変異性」 日本鳥学会誌 2001年 50巻 2号 p.53-64,107, doi:10.3838/jjo.50.53
  19. ^ ニホンザル、ライチョウ捕食の瞬間 研究者が初めて確認 朝日新聞デジタル 記事:2015年8月31日、閲覧:2015年9月1日[出典無効]
  20. ^ 雷鳥が語りかけるもの (2006)、31頁
  21. ^ ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、161頁
  22. ^ a b 雷鳥が語りかけるもの (2006)、101-102頁
  23. ^ a b c d e ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、159頁
  24. ^ a b ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、162頁
  25. ^ a b ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、157頁
  26. ^ 雷鳥が語りかけるもの (2006)、104-105頁
  27. ^ a b ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、6-7頁
  28. ^ 1895年(明治28年)3月27日農商務省令第4号「狩猟法施行細則」
  29. ^ 1923年(大正12年)3月7日内務省告示第57号「史蹟名勝天然記念物保存ニ依リ指定」
  30. ^ 1969年(昭和44年)3月26日農林省告示第357号「鳥獣保護区を設定した件」
  31. ^ 1972年(昭和47年)11月27日総理府令第71号「特殊鳥類の譲渡等の規制に関する法律施行規則」
  32. ^ 1984年(昭和59年)10月23日環境庁告示第64号「鳥獣保護区を設定する件」
  33. ^ 1999年(平成11年)9月14日環境庁告示第43号「保護繁殖を特に図る必要がある鳥獣を定める件」
  34. ^ 2002年(平成14年)12月26日環境省令第28号「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則」
  35. ^ 「ライチョウ保護増殖事業計画の策定について」及び「国指定鳥獣保護区及び特別保護地区の指定について」に関する中央環境審議会答申について(お知らせ)”. 環境省 (2012年9月18日). 2012年12月28日閲覧。
  36. ^ a b 中央アルプス木曽駒ヶ岳のライチョウの生存確認について環境省・2020年8月1日に利用)
  37. ^ 上馬康生・佐川貴久・白井伸和・中村浩志・宮野典夫 「2009・2010年に白山で観察された雌ライチョウの行動,食性および営巣場所」『石川県白山自然保護センター研究報告』第37集、2011年、41-47頁。
  38. ^ 中谷内修・上馬康生 「白山で発見されたライチョウの遺伝子分析」『石川県白山自然保護センター研究報告』第37集、2011年、49-55頁。
  39. ^ a b c 国内希少野生動植物種一覧ニホンライチョウの公開展示について環境省・2020年8月1日に利用)
  40. ^ ライチョウ・生活と飼育への挑戦 (1992)、7頁
  41. ^ 佐藤良彦、太田俊明、平澤博一 ほか、肉芽腫病変を伴った日本ライチョウの緑膿菌感染症例 日本獣医師会雑誌 Vol.39 (1986) No.8 P.516-519, doi:10.12935/jvma1951.39.516
  42. ^ 「ライチョウ基金」について富山市ファミリーパーク(2018年2月2日閲覧)
  43. ^ レッドデータブックにいがた (PDF)”. 新潟県. pp. 44 (2001年3月). 2012年7月28日閲覧。[リンク切れ]
  44. ^ 岐阜県レッドデータブック(ライチョウ)”. 岐阜県 (2009年8月). 2012年7月28日閲覧。[リンク切れ]
  45. ^ 12TH INTERNATIONAL GROUSE SYMPOSIUM(第12回国際ライチョウシンポジウム) (PDF)” (英語). The Conference Committee of the IGS2012. 2012年7月28日閲覧。[リンク切れ]
  46. ^ a b 雷鳥が語りかけるもの (2006)、173頁





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