スケトウダラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 10:21 UTC 版)
人との関わり
利用
日本においては重要な水産資源である一方で、傷みが早いため鮮魚として流通することは少なく、かまぼこを初めとする魚肉練り製品の主原料としての需要が多い[13]。また、養殖魚の配合飼料[14]のほか加工残渣は家畜類の飼料や肥料として利用される。冷凍技術が発達する以前は、鮮度が低下した魚は肥料として利用されていた。 加工用途以外ではフライやムニエル、乾物の棒鱈に多く利用される。脂肪が少ない身質で水っぽく生食には適さない。 また、スケトウダラの卵巣は比較的珍重されており、塩漬けにしたたらこや唐辛子を加えた辛子明太子が作られる。また、白子はタチと呼ばれ味噌汁等に利用されるが、マダラの白子に比べると味が劣るため価格は安い。 最近では、麺にも加工されている。フィレオフィッシュの材料としても多く利用されている。
陸揚げ漁港
脚注
参考文献
- 末広恭雄『魚の博物事典』講談社〈講談社学術文庫〉、1989年7月。ISBN 4-06-158883-4。
- 望月賢二(監修)『魚と貝の事典』柏書房、2005年5月。ISBN 4-7601-2657-0。
- 上田勝彦(監修)『旬の魚カレンダー』宝島社〈宝島社新書〉、2013年8月。ISBN 978-4-8002-1277-1。
関連項目
外部リンク
- 国立研究開発法人 水産研究・教育機構
- 北海道桧山沖合におけるスケトウダラ成魚群の分布回遊と産卵場について 北海道大學水産學部研究彙報 39巻 4号 p.216-299
- RPSで分かった日本海スケトウダラ復活の鍵 (PDF)
- 予定通り、北海道日本海側のスケトウダラ資源が減少し、漁業が消滅の危機 勝川俊雄
- スケトウダラ 網走市役所
- ^ "Gadus chalcogrammus Pallas, 1814". World Register of Marine Species. 2024年3月8日閲覧。
- ^ “魚介類の名称のガイドラインについて”. 水産庁. 2022年7月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 魚と貝の事典, p. 228.
- ^ FishBase_Theragra chalcogramma
- ^ スケトウダラ稚仔の沿岸水域での生活 水産海洋研究会報 1979年 6月34巻 p.81-85
- ^ a b 平成 23 年度スケトウダラ太平洋系群の資源評価 水産庁増殖推進部漁場資源課
- ^ 勝川俊雄氏「日本の漁業管理の現状と課題」 (PDF)
- ^ スケトウダラ 平成25年度資源評価票(ダイジェスト版) 水産総合研究センター
- ^ Jordan & Evermann (1898). The fishes of North and Middle America : a descriptive catalogue of the species of fish-like vertebrates found in the waters of North America, north of the Isthmus of Panama. 3. p. 2535. doi:10.5962/bhl.title.46755
- ^ Carr, Steven M.; Marshall, H. Dawn (2008). “Phylogeographic analysis of complete mtDNA genomes from walleye pollock (Gadus chalcogrammus Pallas, 1811) shows an ancient origin of genetic biodiversity”. Mitochondrial DNA 19 (6): 490–496. doi:10.1080/19401730802570942. PMID 19489135.
- ^ “The Seafood List - Gadus chalcogrammus”. 2024年3月8日閲覧。
- ^ a b c d 魚の博物事典, p. 329.
- ^ 旬の魚カレンダー, p. 121.
- ^ 佐藤秀一:魚類における微量元素の利用性に関する研究 日本水産学会誌 Vol.60 (1994) No.2 P147-152
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