ルーティン
別表記:ルーティーン、ルーチン
「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味の英語。
たとえば「ルーティンワーク」は、業務上、毎回決まって行う作業を指す。コンピュータプログラムでは特定の処理を実行するための一連の命令群をルーチンと呼ぶ。野球では先発の打順を「先発ルーティン」などと言う。
最近では、スポーツの試合のここぞという場面で、集中力を高めたりゲンを担いだりする意味合いで行われる選手独自の儀式的な所作を、ルーティンを呼ぶことも多い。
ルーティン
「ルーティン」とは・「ルーティン」の意味
「ルーティン」は、決まった手順や、お決まりの所作、日課などの意味を持つ言葉で、「ルーティーン」や「ルーチン」とも言う。英語での表記は「routine」で、「ルーティーン」と発音する。この単語は、フランス語で「道」を意味する「route」を語源としている。代表的なものとしては、日常生活の中で行うものや、ビジネスシーンで行われるものが挙げられる。その他には、気分を切り替えたい時や、集中力を高めたい時など、シーンに合わせて行われるルーティンもある。
ルーティンを取り入れると、様々な効果が得られる。まず一つ目は、悩む時間を減らせると言う点だ。あらかじめ決めておくことで、「今から何をしよう」「どの順番でしよう」と悩む必要がなくなる。考えるために費やしていた時間を、さらに有効活用できるようになるのだ。また、毎日同じことを繰り返すことで、些細な変化にも気づきやすくなる。「前よりも上手にできるようになった」「スピードが速くなってきた」など、自身の成長を感じやすいだろう。反対に、「いつも通りにいかない」など、不調のサインをすぐに感じ取れる場合もある。三つ目のメリットとしては、いつも通りの行動をすることで、リラックスし、集中力を高められるという点が挙げられるだろう。
アスリートがルーティンを取り入れているケースも多いが、その方法やシーンは選手によってそれぞれ異なる。例えば、元プロ野球選手のイチローの場合、バッターボックスに立つ時のルーティンで有名だ。構えに入る前に必ず袖をまくり、バットをバックスクリーンの方向にかかげる行動を必ずしていた。その他にも、スポーツ界では、本番が始まる前に行うものや、ミスの後に行うものなど、様々な種類のルーティンがある。いずれも、不安や緊張を和らげて集中力を高め、パフォーマンスの向上につなげるという狙いだ。なお、アスリートがルーティンを行う場合、プレーとはあまり意味ない動作をすることも少なくない。
一方、「ルーティン作業」「ルーティンワーク」などのように使われる時は、同じ内容や手順の作業を繰り返す業務のことを指している。「なぜ?」と考える必要はなく、マニュアルに沿って進めていけるという特徴を持っている。この場合、マイナスのイメージとして使われるケースも多い。
プログラミングの分野では、特定の機能や処理を実装したコードの集合体を指して、「ルーチン」と呼んでいる。この場合は、「ルーティン」ではなく「ルーチン」となる。プログラミングの中で繰り返し必要となるような処理は、ルーチンとして分離しておくケースが多い。
「ルーティン」の熟語・言い回し
「ルーティン」を使ったフレーズには、次のものが挙げられる。毎日のルーティンとは
毎日決まって行うことを、「毎日のルーティン」と言う。例えば、「朝起きたらコップ一杯の水を飲む」「寝る前に10分間読書をする」などが挙げられるだろう。継続することで、日々の小さな行動が次第に積み重なり、最終的には大きな成長へとつながるという効果が期待されている。
「ルーティン」の使い方・例文
「ルーティン」を使った例文をいくつか挙げていく。・これからは、毎朝20分間ランニングすることをルーティンにしてみよう。
・ルーティンにあまり難しい内容のものを選ぶと、途中で挫折しやすい。
・彼のプレー中のルーティンはとても有名で、子どもたちがよく真似をしている。
・ルーティン化してしまえば、あまり苦にならない。
・プレゼン前には、このルーティンをしないと落ち着かない。
・著名人には、ルーティンを取り入れている人も多い。
・ルーティンワークは、私にはつまらなく感じてしまう。
・やる気を出すために、彼はコーヒーを飲むことをルーティンにしているようだ。
・仕事内容を見直してルーティン化したことで、効率がアップした。
・彼は、朝のルーティンが乱されることをとても嫌う。
ルーチン【routine】
読み方:るーちん
《「ルーティン」とも》
1 きまりきった手続きや手順、動作など。また、日常の仕事。日課。「―ワーク」
2 コンピューターで、プログラム中のひとまとまりの機能をもつ命令群。最初に実行されるメーンルーチンと、メーンルーチンから呼び出されるサブルーチンとがある。
ルーティン【routine】
読み方:るーてぃん
⇒ルーチン
ルーチン
ルーチンとは、特定の処理を行うプログラムの一連の命令の集合体のことである。ファンクション(関数)やプロシージャ(一連の手続き)などのことをいう。
プログラム内で使用頻度が高い処理(例えば、データベース接続の手続きなど)を1つのルーチンとして他のプログラムコードから分離し、その処理が必要な際にプログラム内でルーチンを呼び出すようにコーディングしていけば、コーディングした人以外でも分かりやすく、メンテナンスしやすいプログラムが完成する。
プログラム全体の進行を管理するルーチンを「メインルーチン」、プログラム実行中に、メインルーチンや他のルーチンから呼び出されて動作するルーチンを「サブルーチン」と呼ぶ。
- rou・tineのページへのリンク