PRI
別名:一次群速度インターフェース,一次群インターフェース,プライマリレートインターフェイス
PRIとは、ISDN回線におけるインターフェース規格で、1.544Mbpsの通信速度で通信を行う大規模な組織向けの規格のことである。国際電気通信連合(ITU-TS)によって標準化されている。
PRIは一本の通信回線を複数の論理的回線(チャネル)に分割して使用しており、データ伝送用に用いる論理的回線はBチャネルと、制御用のデータをやり取りするためのDチャネルによって構成されている。通信速度は通常、Bチャネル、Dチャネル共に64Kbpsとなっている。
日本や米国では、Bチャネル23本とDチャネル1本が使用される。「T1」と呼ばれたり「23B+D」と表記されることもある。ヨーロッパにおいてはBチャネルが30本使用され、「E1」「30B+D」などと呼ばれている。NTTが提供している大企業向けの光ファイバー通信サービス「INSネット1500」が、PRI T1のサービスを提供している。
PRIと同様のインターフェース規格としては、BRI(Basic Rate Interface)と呼ばれる規格がある。大規模な組織向けに策定されたPRIとは異なり、BRIではBチャネル2本にDチャネル1本と家庭レベルでの仕様に適した構成となっている。
参照リンク
INSネット1500 - (NTT東日本)
ISDN
(Primary Rate Interface から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 02:15 UTC 版)
ISDN(アイエスディーエヌ、Integrated Services Digital Network、サービス総合ディジタル網[注釈 1][注釈 2])とは交換機・中継回線・加入者線まで全てデジタル化された、パケット通信・回線交換データ通信にも利用できる公衆交換電話網である。ITU-T(電気通信標準化部門)によって世界共通のIシリーズ規格として定められている。
注釈
- ^ 日本ITU協会によるCCITT勧告和訳本の表記による。またNTT東日本、NTT西日本、KDDIなどの商用ISDNサービスの解説でもこの表記を用いている。
- ^ シスコシステムズによるインターネットワーキング用語・略語集ではサービス総合ディジタルネットワークと解説しているなど、他の日本語表記も多く見られる。
- ^ 回線の数が基本インタフェースで1のものに限る
- ^ みなし旧資格の所有者を含む。ISDNはデジタル伝送ではあるが、アナログ電話と同様の回線を使用するため(基本速度インタフェース)。アナログ電話回線の工事は、新築やリフォームなどの際、電気工事と同じ業者の施工が多い。なお同様にアナログ回線を使用するADSLは、高速であること等のためデジタル用の資格を要する。
出典
- ^ a b c 加納貞彦、北見憲一、「開発物語 ISDNの標準化」 『電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン』 2011年 5巻 1号 p.63-69, doi:10.1587/bplus.5.63
- ^ 電気通信事業法 第71条
- ^ a b c ITフォーラム - NTTコムウェア
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