2014年ロシアのクリミア侵攻とは? わかりやすく解説

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2014年ロシアのクリミア侵攻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:31 UTC 版)

ウクライナとロシアの関係」の記事における「2014年ロシアのクリミア侵攻」の解説

詳細は「2014年クリミア危機」、「ロシアによるクリミアの併合」、「2014年クリミア住民投票」、および「2014年クリミア危機のタイムライン」を参照 クリミア半島クリミア自治共和国)では、暫定政権への移行反対する親露派デモ拡大し各地ロシアへ帰属求めるなど緊張続いた2月27日クリミア自治共和国議会は、武装したロシア系住民周囲取り囲む中、ウクライナ大統領選挙予定されている5月25日同日ウクライナへの帰属を問う住民投票実施することを決定した2月28日シンフェロポリ空港ロシア系武装集団によって一時占拠される事件が起こる。インタファクス通信ロシア軍セヴァストーポリ空港配備されたと報じた同日政権崩壊後所在明らかになっていなかったヤヌコーヴィチは、ロシアロストフ・ナ・ドヌー会見し大統領辞任しないことを表明した3月1日ウクライナアルセニー・ヤツェニュク首相は、クリミア半島におけるロシア軍出動駐留協定違反だと批判した3月1日ロシアプーチン大統領は、クリミア半島での軍事作戦ロシア連邦議会上院提案し上院全会一致軍事介入承認した3月1日3月2日両日国連安全保障理事会では緊急会合開かれロシア軍の展開をめぐり、ウクライナのセルゲイエフ国連大使ロシアヴィタリー・チュルキン国連大使の間で侵略か否か応酬があった。 3月2日ウクライナトゥルチノフ大統領代行は、ウクライナ軍対し総動員令を発し予備役招集開始命じた。デニツァ外相アメリカ合衆国欧州連合EU)、北大西洋条約機構NATO)に対しあらゆる防衛手段検討するよう要請したヤツェニュク首相は、ロシア対し軍を撤退させ、政治的対話応じるよう求めた一方1日ウクライナ海軍総司令官任命されたばかりデニス・ベレゾフスキー提督離反しクリミア自治共和国忠誠誓った報じられた。 3月3日インタファクス通信は、ロシア軍ウクライナ軍に対して3月4日午前5時(日本時間同日正午)までに降伏しなければ攻撃開始するとの最後通告出した報じたセヴァストーポリロシア黒海艦隊司令部はこの報道否定した3日国連安保理事会緊急会合で、ウクライナのセルゲイエフ国連大使は、ロシア軍2月24日以降空路海路で「兵員1万6千人投入した」と批判した3月4日ロシアプーチン大統領ロシアによるクリミア実効支配進んだことを受けて記者会見武力行使可能性消えたとしウクライナへの本格的な軍事介入クリミア自治共和国ロシア連邦への編入否定した3月6日クリミア自治共和国最高会議は、クリミアロシア連邦編入するか否かを問う住民投票当初予定していた3月30日から前倒しして、3月16日実施することを決定した最高会議ロシアプーチン大統領に対してクリミアロシアへ編入要求全会一致決議したクリミア自治共和国のテミルガリエフ第一副首相は、7割以上の市民ロシアへ編入賛成するとの見通し述べたウクライナヤツェニュク首相クリミア自治共和国最高会議決定違法であり、住民投票法的根拠が無いことを表明したロシアプーチン大統領安全保障会議クリミア最高会議要請協議した3月7日ウクライナトゥルチノフ大統領代行は、クリミア自治共和国最高会議決定したクリミアロシア連邦編入することを問う住民投票無効とする大統領令発布したクリミア自治共和国最高会議議員団モスクワ訪問し、コンスタンチノフ最高会議議長ロシア連邦議会上院ワレンチナ・マトヴィエンコ議長会談し住民投票時に国際監視団招請要請した。 マトヴィエンコ上院議長セルゲイ・ナルイシキン下院議長は、16日予定住民投票について全面的な支持表明した3月7日夜、セヴァストーポリ近郊駐屯するウクライナ防空部隊対しロシア軍投降呼びかけたが、ウクライナ側は拒否した3月9日ウクライナ首都キエフタラス・シェフチェンコ生誕200周年記念式典が行われた。各界要人らの演説では、南部クリミア半島でのロシア実効支配への批判目立ち1万人超の参加者時折、「プーチン大統領部隊は)出て行け」などと叫んで気勢上げた3月10日クリミア自治共和国バフチサライ近郊にあるウクライナ軍基地ロシア軍とみられる部隊襲撃し発砲したインタファクス通信伝えたウクライナ軍将兵怪我人はないとも伝えている。クリミア自治共和国セルゲイ・アクショーノフ英語版首相は、3月16日住民投票独立承認されれば、数か月以内ロシアとの統合実現したいとの意向示したウクライナヤツェニュク首相記者会見で、「クリミア起きていることはロシア責任で、ウクライナ一部であるクリミアでの住民投票直ちやめさせるべきだ」とロシア非難した3月11日クリミア自治共和国最高会議クリミア自治共和国セヴァストーポリ市ウクライナからの独立宣言採択した発表した宣言では3月16日実施する住民投票後、クリミア共和国としてウクライナから独立した後、ロシア連邦編入されることが明記された。ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領は、ロストフ・ナ・ドヌー声明出し自分正統ウクライナ大統領でありウクライナ軍最高司令官であるとし、新政権批判した3月12日クリミア自治共和国アクショーノフ首相は、住民投票クリミアウクライナ帰属されるべきでないとの投票結果示され場合は2ヵ月以内ロシアへ編入が可能との見解発表したロシア連邦議会下院のレオニード・エドゥアルドヴィチ・スルツキー(英語版代議員は、住民投票備えロシア軍クリミア半島部隊送ったことを強く示唆した。主要7カ国(G7)はロシア対しクリミア併合すれば国際法違反する強調しロシアが軍を撤退させ対話開始しなければ制裁強化する警告したウクライナヤツェニュク首相訪問先アメリカでバラク・オバマ大統領会談オバマ大統領ロシアへ編入を問うクリミア住民投票認めない方針改め強調した3月13日ウクライナイーホル・ハルチェンコ駐日大使記者会見で「プーチン大統領ウクライナから出て行け!」と非難したウクライナ保健省は、ドネツク暫定政権支持派デモ参加した22歳男性が、親露派デモ参加者刺され死亡したことを発表したロシアによるクリミア半島侵攻にともなう初めての死者である。さらに地元当局衝突16人が負傷し、うち13人は重傷発表したウクライナヤツェニュク首相国連安全保障理事会緊急会合出席しロシアのクリミア侵攻批判した。同会合出席したロシアヴィタリー・チュルキン国連大使は、ロシア政府戦争求めていないことを述べつつ、ヤヌコーヴィチ大統領解任憲法違反である批判しクリミア住民投票擁護した3月14日ハリコフ衝突があり、2人死亡、5人が負傷したロイター通信伝えたウクライナのアバコフ内相15日未明までに約30名を拘束し武器押収した3月15日国連安保理公開会合開きウクライナロシアへ編入求め住民投票無効とする決議審議しロシア拒否権発動し決議否決された。モスクワで、およそ5万人がロシアによるウクライナへの介入抗議して市中心部行進した3月18日ロシアプーチン大統領ロシア連邦議会上下両院議員地方首長らを前にクレムリン演説しクリミア自治共和国ロシア連邦への併合宣言したウクライナ政府は、クリミアロシア編入を決し認めない表明した3月19日ロシア連邦議会下院クリミア編入条約賛成多数反対1で批准3月21日上院編入条約満場一致批准した4月12日親露派武装勢力スラビャンスク行政庁舎占拠した4月13日ウクライナのアヴァコフ内相は、スラビャンスク治安当局1人死亡した発表したまた、ロシア通信は、親露派活動家1人死亡した伝えたトゥルチノフ大統領代行は、ウクライナ国民向けた演説で、スラビャンスク行政庁舎占拠している武装勢力現地時間午前9時までに武装解除を行わければ大規模な対テロ作戦実施する」と発表した4月14日トゥルチノフ大統領代行は、ウクライナ東部施設占拠している親露派武装勢力現地時間午前9時(日本時間同日午後3時)の退去期限を守らなかったことを受け、同勢力が武装解除応じなければ対テロ作戦一環として軍も投入した強制排除踏み切る方針示した

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