鬼面党(きめんとう)
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高村 大(たかむら だい) 千葉最強の暴走族「鬼面党」の党首。連載開始時17歳。趣味は暴力と暴走。特攻服の色は黒。広域暴力団「黒川組」の組長の妾腹である。母親が病死して以来、母親と暮らしたぼろアパートで一人暮らしをしている。愛車はカワサキ・ゼファー。 祥に一目惚れし、何度もアタックするがことごとく玉砕。祥に対しては優しく(祥の拳を避けない、激やせするのを承知で祥の料理をかけらも残さず食べる、等)、一度認めた相手には自分なりの誠意を示すが、他人には徹底して冷酷である。異母兄の直紀の屈折した愛に辟易している。廉太郎に去られて荒んでいた頃の瑞希と偶然出会い、遊佐と二人で襲おうとして返り討ちに遭ったのをきっかけに、三人でつるむようになった。瑞希と母親の性格が似ていると知ってからは、異性として手出しをする気が失せた模様。 姫月の一件に関しては、自分の性格上、過去の自分の所業に対して本当の罪の意識を持てないと自覚していたため、死で償う代わりに、姫月に自分の致命的な弱味(カップル狩りの犠牲者が姫月達だけではないこと)を教えておき、再び何か悪事を働いた時には姫月が祥にそれを明かして祥を離れさせる、という形で精一杯の償う姿勢を見せる。それ以後も、暴走族の活動に関して「姫月の事を考えると軽率な事はしたくない」という発言があり、許されない罪を一生背負うつもりがあるという描写がある。一度は祥の決心の下、祥と幸せになる道も閉ざされかけるが、本郷廉太郎の出現などもあって自分の気持ちを抑え切れなくなり再アタックし続けた結果、結婚という形で報われる。 矢野 アキラ(やの あきら) 本名は矢野晶。連載開始時16歳。女であるが、素性を隠して女人禁制の鬼面党に入り、長らく不在だった親衛隊長の座に就いた。空手は黒帯の腕前で、4代目親衛隊長の地位も、他の親衛隊の男連中相手に実力で勝ち取った。特攻服の色は緑。愛車はヤマハ・XJR。月下仙女編以降は怪我の為二輪から四輪へ乗り換えることとなりRX-7を駆る 中学生の時に、怪我をした高村を両親不在の家に匿った際に彼を好きになり告白するが、高村に「遊びで終わるのが嫌ならやめとけ」と言われる。それでも高村の傍にいようと決心し、周囲の反対を押し切って高校進学を取りやめ、男装して鬼面党に入る。アキラが女であることを知っているのは祥、瑞希、伊沢、遊佐の4人だけだが、伊沢に正体がばれていた事をアキラは随分経つまで気付かなかった。初登場時は、高村に惚れられている祥に嫉妬する描写もあったが、善良な祥の人柄に魅せられ、高村の幸せのために2人の仲を応援する。 月下仙女事件では、高村達の過去の所業を知って悩みつつも高村に従う。また、祥を月下仙女から離反させようとした瑞希の策略の余波で右目を失った。高村への想いは後に崇拝へと変化し、高村の幼馴染で(=高村と性格が似ているように見える)、自分の秘密を守ってくれたり、思わせぶりな発言をする遊佐に惹かれ、薬物中毒から立ち直り廉太郎を殺そうとした遊佐に、「やめないと(アキラ自身の)左目も潰す(そして遊佐に一生面倒を看てもらう)」と遠回しに告白するも、自身の希望を最優先する遊佐の心は動かなかった。 廉太郎が日本に帰国した後の諸々のエピソードによって伊沢の優しさに気づき、伊沢を自分のような人間に縛り付けてはいけないと考えて、わざと「自分は遊佐が好き」と表明するが、伊沢の「もう一度あの頃(アキラが高村を助け、迎えに来た伊沢と出会った時)から始められるなら」という言葉に、精一杯の思いを口にした。 伊沢 吉成(いざわ よしなり) 鬼面党副党首。高村の親友。連載開始時17歳。女子供に優しい不良。両親の帰りが遅いため、家事全般と幼い弟妹達の世話(小学生の双子の妹、乳児の弟。祥と同い年の弟と分担しているらしい)、学業、暴走行為を並行して行なっている。特攻服の色は黒。愛車はスカイラインGT-R33(単行本の後書き漫画に拠れば高村が実家からパクッてきたらしい)。 高村については、カップル狩りなど女性に行う暴行を許せないが、彼が自分のことを深く理解し認めてくれていることから、以前から高村に請われていた副党首の座に就く代わりに、女人禁制を鬼面党の掟とさせた。瑞希や遊佐との間柄は、他者に対する倫理観の大きな隔たり故に以前から険悪。 怪我をした高村を迎えに行った際に高村を匿ってくれた女子のことを記憶しており、それがアキラだと当初から見抜いていた。アキラに好意を寄せているが、自分の作らせた掟のせいでアキラが性別を偽らねばならなくなった負い目と、過去に失敗した恋愛経験から、自分の気持ちを隠してアキラをサポートし続ける。傍目から見れば、伊沢がアキラを気にかけていることは一目瞭然なのだが、当のアキラは全く気づいていない。普段は冷静だが、アキラにちょっかいを出す遊佐に嫉妬して天変地異を起こしたり、アキラに頼まれて死をも恐れぬ決闘を繰り広げるなど、アキラ絡みの事となると超人的な力を見せる。 アキラが遊佐に惹かれていると知っても彼女の意思を優先し続け、それに気づいたアキラに一度は振られたが、最終話で「以前高村をかくまった女子であると知っている」ことを告げ、「もう一度始められるなら」と再告白した。 遊佐 明仁(ゆさ あきひと) 鬼面党の特攻隊長。高村の幼馴染み。連載開始時18歳。中学の頃から高村と瑞希と3人で悪事を重ねてきた。初恋相手である高村の母親に性格が似ている瑞希に強く惹かれて、何度も告白してきたが瑞希に拒否され続けていた。やがて知った瑞希の過去により、どうあっても瑞希は手に入らないと思い知らされてから2年ほど放浪していた為、鬼面党員からは幻の特攻隊長と思われていた。特攻服の色は白(瑞希の好きな色だから)。愛車は高村のバイクと色違いのカワサキ・ゼファー。 非常に要領が良くて世渡りが上手いため、高村を溺愛する直紀とも上手く付き合い、気に入られている。放浪から戻ってきた際、アキラを一目見て女だと見抜いて面白半分にキスをし、その後もアキラにちょっかいを出しては伊沢の機嫌を度々損ねる。アキラの正体を知る数少ない一人として(おそらく祥のため、ひいては瑞希のため)彼女を助ける内、瑞希以外の女に優しくできる自分に気付き、アキラに惹かれかけるが、結局は瑞希を追い続ける事を選ぶ。 戦地へ出発した瑞希を追って旅立つが、追いつく前に瑞希の死を知ったショックで薬物中毒となり、2年後には廃人寸前に。直紀によって発見され帰国した後は、祥による介護や廉太郎への憎しみによって再起。「廉太郎殺しを黙認してくれたら、その後はお前の傍にいる」とアキラに告げ、それを嘘と見抜いたアキラに殺人を阻止された際、常識人なら屈してしまうであろう脅迫交じりのアキラからの告白を辛辣な言葉で踏みにじる。 最終的には人を殺してしまった過去の償いを全うするため、再度祥や高村の前から姿を消す。その後、とある国で一輪の花を手に路地裏で倒れているところを発見され、おそらくはそのまま死亡。
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鬼面党(きめんとう)
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「まったり!赤胴鈴之助」の記事における「鬼面党(きめんとう)」の解説
かつて江戸の町で暗躍し鈴之助と戦った悪の組織。令和の世にも同名の組織が存在するが、関係性はひとまず謎。首魁をはじめ党員の名前には「鬼」と付いている。
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