高橋久信の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 07:13 UTC 版)
「リアル (漫画)」の記事における「高橋久信の関係者」の解説
花咲 満(はなさき みつる) 脊髄損傷による高橋と同じリハビリ施設の入所者。年齢は20代後半。プロレスとフィギュアが好きであり、スコーピオン白鳥のファンである。信号待ちをしている間に飲酒運転の車に轢かれ半身不随となり、独特の諦念でそれを受け入れている。高橋とは徐々に打ち解け親友となる。幼少時から他人に好かれず、日の当たらない辛い人生を送ってきたが、白鳥の活躍に勇気をもらい、白鳥のプロレス活動が辛い時に偽名によるファンレターを送り続け、それが白鳥の支えになっていたことがあった。彼との出会いをきっかけに高橋は変化していくことになる。 スコーピオン白鳥(すこーぴおんしらとり) 本名:白鳥 加州雄(しらとり かずお)。年齢は40歳前後。高橋と同室になったリハビリ施設の入所者。プロレスラーで「日本一の悪役(ヒール)」と称される。バイクに乗っていた際にカーブを曲がり切れず、その事故で脊髄損傷を負った。損傷個所は腰椎の1番。喧嘩で少年院送りとなり、高校を中退した経験を持っている。気さくとも無神経ともいえる性格で、品のない言動が多い。「強さとは?」という諦観に悩みながら、プロレスラーは普通の人間とは違うという信念に基づき、事実上無理な「歩く」という目標に期日期限を決めて、リハビリに励んでいる。高橋・花咲とともに「三銃士」と名乗り、親友となる。過去に一人娘・モモと妻がいたが、自らがヒールに転向し人々から嫌われ始め酒に溺れる生活になったため、妻が一人娘を連れて出て行ってしまう。現在でも娘の写真を持ち娘を想っている。 後述の松坂と共に「ライジング・サンズ」というタッグを組んでいたが、当時の社長の経営戦略によってヒールレスラー(悪役)に転向を命じられる。プエルトリコに留学し、その後はヒールとして松坂の「太陽」に対し「闇」を演じることになった。そのため、プロレスファンからの罵詈雑言、妻子との離別などに苦しみ、描いた夢と異なる現実に苛まれ、酒に溺れる毎日を送った。その頃にペンネーム「ブルーム」として唯一励ましの手紙を送っていた相手が前述の花咲であり、彼に対し「本当に苦しい時、一番支えになった」と謝辞を送っている。 脊髄損傷を負ったのち、受傷後約1年で復帰戦のリングに立つ。ロープに摑まりながらやせ細った足でやっと立てる状態だったが、極悪ウォリアーとしてタッグを組む後輩のアイアン野毛らの協力で、対戦相手の松坂を翻弄する。復帰戦を観戦し、閉ざされた空間にいた高橋に強烈な「強さとは?」を感じさせ、のちに車イスバスケに高橋がチャレンジするきっかけを与えた。 高橋 久行(たかはし ひさゆき) 久信の父。幼かった久信にバスケットボールを教える。家族と同居時はエリートサラリーマンだったが、8年前に妻の千鶴子と別居し、現在は埼玉県秩父で暮らしている。秩父では陶芸家として生計を立てており、久信も感心するほど手先が器用。リハビリセンターのカウンセラーの勧めにより、一時期久信と共同生活をしていた。初出時、上はシャツで下はジャージ、サンダル履きの世捨て人のような風貌で、事故で入院中に会った久信がショックを受けたことから徐々に改善し、久信を見守っている。 高橋 千鶴子(たかはし ちづこ) 久信の母。8年前に夫と別居してからは、一人で久信を育ててきた。出来の良い息子を誇りに思っているが、久信の事故後に休学した高校への復学を強く望んだために、それを嫌がる久信に暴言を吐かれ、久信の堕落によるショックで酒に溺れるようになる。のちに看病の過労と肝臓の悪化で倒れて入院してしまう。退院を機に髪を脱色するなどイメージチェンジを図り、堕落したと思っていた久信がリハビリに必死に取り組む姿を見て、本来の久信を見ていない間違った愛情に気づく。 本城 ふみか(ほんじょう ふみか) 高橋の彼女で、美容師の娘。いわゆるギャルであり、頭もあまり良い方とはいえないが、情が深く健気な性格の持ち主。高橋が盗んだ自転車に相乗りしていたが、持ち主に追われた高橋が自転車を急加速。自転車からふみかが振り落ちたため、トラックの衝突からは免れた。周りの友達が歩けなくなった高橋から去っていったのに対し、ただ一人見捨てず高橋の元に通い、自分なりに支えになろうとする。先天性の病気を持つ「アンジェリーナ」という脚を切断したチワワを飼っており、治療費のためにバイトをしている。安積と二人でタイガースのマネージャーをしていたが、現在は安積が留学中のため一人でマネージャーを受け持っている。 マネージャーとしては、練習時間に遅刻したり、飼い犬のアンジェリーナの治療費のためにバイトをしていて練習を欠席してしまうことがあるが、安積からタイガースのマネージャーを引き継ぎ、連絡をしっかり取ったり車イスバスケについて猛勉強するなどマメで熱心。また、美容師としての腕は立ち、高橋の髪をカットしている。 小林 カオル(こばやし かおる) 高橋が入院した病院の担当看護師。容姿は優れないが、情熱的に高橋を励まし、時に自暴自棄になった高橋を叱責している。双子の姉(シゲル)がリハビリ施設で看護師を勤めている。高橋自身は非常に苦手に思っており、2人が揃うと萎縮する。 石崎(いしざき) リハビリ施設の理学療法士。厳しいが熱意と優しさがあり、愛情を持った指導により、気持ちの入らなかった高橋が次第にリハビリに目覚めてゆく。当初リハビリに対する意欲が皆無であった高橋を施設から退所させることも考えていたが、高橋が初めて床トラに成功した際には歓喜する。 原 フジ子(はら ふじこ) リハビリ施設の健康運動指導士。刈り込まれた短髪のため中年男の風貌だが実態は女性。常に竹刀を持ち鬼軍曹のような指導方針で高橋・花咲・白鳥を鍛え上げる。高橋に競技用の車イスを渡し、車イスバスケを始めさせるきっかけを作る。ドリームス入部後の高橋の特別練習の面倒も見る。ジャムパンなどが好物。 古田(ふるた) 高橋の取り巻きであった西高バスケ部の同学年で、当初は副キャプテンであった。高橋の事故後、部内投票により新キャプテンとなる。内心では高橋を嫌っており、高橋の見舞いに行った際に事故後すぐに見舞いに来てくれなかったことに腹を立てて悪態をついた高橋に絶交を伝えた。卒業式の際には式典に乱入してプロバスケットボール選手を目指すことを宣言した野宮を応援していた。
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