釜石線優等列車沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 10:08 UTC 版)
「はまゆり (列車)」の記事における「釜石線優等列車沿革」の解説
1959年(昭和34年):盛岡駅 - 釜石駅間を運転する準急列車「はやちね」が3両で運転開始。 1961年(昭和36年):12月26日上野駅 - 宮古駅間を運転する急行列車「陸中」が運転開始(常磐線)経由。1等車連結。ただし、花巻駅より準急列車に格下げ。 1965年(昭和40年):盛岡駅発着で東北本線・釜石線・山田線経由で運転する循環準急列車「五葉」・「そとやま」と仙台駅 - 弘前駅間を東北本線・釜石線・山田線・花輪線経由で運転する準急列車「さんりく」が運転開始。なお、「五葉」・「そとやま」については、通り順でいわゆる外回り・内回りで運転された。盛岡駅→宮古駅→釜石駅→遠野駅→花巻駅→盛岡駅(外回り)「そとやま」 盛岡駅→花巻駅→遠野駅→釜石駅→宮古駅→盛岡駅(内回り)「五葉」 1966年(昭和41年)3月:準急列車廃止に伴い、「はやちね」・「五葉」・「そとやま」・「さんりく」が急行列車に昇格。 10月:「さんりく」の系統を宮古駅で分割し、仙台駅 - 宮古駅間を「陸中」、宮古駅 - 弘前駅を「よねしろ」とする。また、「陸中」の上野駅発着を終了。 1968年(昭和43年)10月1日:この日にダイヤ改正(ヨンサントオ)が行われた際、急行「陸中」は仙台駅 - 秋田駅間を釜石線・山田線・花輪線を経由し、13時間半かけて走るという遠回り列車(最短経路の北上線経由で同区間を結んだ急行「きたかみ」だと、仙台駅 - 秋田駅間の所要時間は3分の1の4時間半だった)であったが、当時の東北地区の多層建て列車の分割・併結の複雑怪奇さを象徴するような列車ともなった。その概略を下り列車で示すと、仙台駅を発車した時の「陸中」は青森行きの「くりこま1号」、大船渡線の盛行きの「むろね」とまず併結して運転されるが、一ノ関駅で大船渡線への「むろね」を切り離し、その代わりに同じ路線からきた「さかり」を併結、続く花巻駅で「くりこま1号」・「さかり」と分かれ、釜石線・山田線を走って盛岡駅へ向かい、盛岡駅で今度は上野駅から弘前駅まで行く「みちのく」と併結、花輪線を走って大館駅で「みちのく」と別れ、代わりに青森駅から来た「むつ」と併結して終点秋田駅に到着するといった具合である。分割・併結をする相手の列車も、その他の場所[どこ?]でまた別の列車と分割・併結を行っていたため、全体像の把握は非常に難解なものとなった。 分割・併合駅運行列車分割される列車併合される列車仙台 陸中、くりこま1号、むろね なし くりこま1号(仙台発)むろね(仙台発) 一ノ関 むろね(盛行) さかり(盛発) 陸中、くりこま1号、さかり 花巻 くりこま1号(青森行)さかり(青森行) なし 陸中 (釜石線・山田線経由) 盛岡 なし みちのく(上野発) 陸中、みちのく 大館 みちのく(弘前行) むつ(青森発、秋田行) 陸中、むつ 秋田 1970年(昭和45年):仙台駅 - 釜石駅の急行列車として「さんりく」が運転開始。 1972年(昭和47年):急行「さんりく」が廃止。 1978年(昭和53年)10月2日:釜石線・山田線急行の停車駅の状況(列車によって停車駅は異なる)盛岡駅 - 日詰駅 - 石鳥谷駅 - 花巻駅 - 土沢駅 - 宮守駅 - 遠野駅 - 岩手上郷駅 - 上有住駅 - 陸中大橋駅 - 小佐野駅 - 釜石駅 - 鵜住居駅 - 大槌駅 - 陸中山田駅 - 宮古駅 - 茂市駅 - 陸中川井駅 - 盛岡駅 1982年(昭和57年)11月15日:東北新幹線開業に伴い、以下のとおり系統整理を行う。急行「五葉」・「そとやま」は廃止。なお、「そとやま」については、名称を残し盛岡駅 - 宮古駅間を運転する山田線快速の名称となる(1988年3月13日に「リアス」に名称変更)。 急行「陸中」は北上駅発着となる。 急行「よねしろ」の盛岡駅 - 宮古駅間を廃止。 1985年(昭和60年)3月14日:急行「陸中」盛岡駅発着となる。また、新花巻駅にも停車。 1986年(昭和61年)11月1日:急行「はやちね」廃止。 1989年(平成元年):「ロマン銀河鉄道SL'89」運転。遠野青年会議所の企画で、花巻駅 - 遠野駅間の団体列車扱い。 1990年(平成2年):「ロマン銀河鉄道SL'90」運転。花巻駅 - 釜石駅間。上り列車はD51形では坂を登れないために陸中大橋駅 - 足ヶ瀬駅間はディーゼル機関車のDE10形重連前補機となり、そのあとにD51形がぶら下がる形で運転される。 3月10日:急行「陸中」3往復のうち、2往復にキハ110系を投入。 11月14日:12時22分ごろ、岩手県和賀郡東和町のJR釜石線土沢駅構内で、盛岡発釜石行き急行「陸中3号」(キハ110系気動車3両編成)が、盛岡客車区(現・盛岡車両センター)での給油忘れによる燃料切れで約2時間半の立ち往生。駅員がガソリンスタンドに手配したドラム缶と手動ポンプで給油。負傷者なし。 1991年(平成3年):「陸中」の運転終了後に花巻駅 - 釜石駅間で急行「銀河ドリーム号」運転開始。 3月16日:急行「陸中」全列車がキハ110系での運転になる。 1992年(平成4年):急行「銀河ドリーム号」の運転終了。 1995年(平成7年)12月1日:「陸中5号」の釜石駅 - 宮古駅間を普通列車に格下げ。 1998年(平成10年):土沢駅に「陸中」全列車が停車(JR東日本ホテルチェーン「フォルクローロいわて東和」が駅の近くにオープンしたため)。 2001年(平成13年)12月1日:急行「陸中5号」(釜石・宮古行き)を格下げし、快速「はまゆり」運転開始(鱒沢駅に停車)。同時に「陸中」「はまゆり」の3号車が指定席となり、全車禁煙となる(これまでは2号車が喫煙車であった)。 2002年(平成14年)12月1日:急行「陸中」を廃止し、すべて快速「はまゆり」とする。 2004年(平成16年)11月:臨時急行「陸中」が運転され宮古駅 - 仙台駅間をリバイバル運転。 2005年(平成17年)12月10日:快速「はまゆり2号」が足ケ瀬駅・平倉駅・岩手上郷駅・青笹駅にも停車。 2009年(平成21年)3月14日:快速「はまゆり」全列車が矢幅駅に停車開始。また、快速「はまゆり2号」は時刻変更で再び足ヶ瀬駅・平倉駅・岩手上郷駅・青笹駅が通過となる。 2011年(平成23年)3月11日:快速「はまゆり」が東日本大震災で運休。4月7日に盛岡駅 - 釜石駅で全車自由席で運転再開。 2021年(令和3年)3月13日:快速「はまゆり」全列車が松倉駅停車となる。
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