りょうてき‐かんわ〔リヤウテキクワンワ〕【量的緩和】
読み方:りょうてきかんわ
中央銀行が、市場に供給する資金量を目標として金融緩和を行うこと。非伝統的金融政策の一つ。中央銀行は通常、短期金利を誘導目標として金融市場調節を行うが、すでに超低金利政策を実施し、政策金利を引き下げる余地がない状況の中で市場への資金供給を増やす必要がある場合に導入される。量的金融緩和政策。QE(quantitative easing)。→信用緩和
[補説] 日本銀行はデフレ克服を目的として、平成13年(2001)3月から平成18年(2006)3月まで量的緩和政策を実施。民間金融機関の日銀当座預金残高目標を引き上げ、長期国債や資産担保証券、銀行保有株式の買い入れを行った。市場に潤沢な資金が供給されたことから、短期金利は0.001パーセントまで低下し、実質的なゼロ金利政策となった。また、量的緩和の導入に際して、日銀が、消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年比上昇率が安定的に0パーセント以上になるまで緩和策を継続すると約束したことから、時間軸効果が一定の効果を上げたとされる。→準備預金制度 →公開市場操作
量的緩和
量的金融緩和政策
(量的緩和 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/06 06:28 UTC 版)
量的金融緩和政策(りょうてききんゆうかんわせいさく、英: Quantitative easing、QE)は、市中銀行などが保有している国債を中央銀行への準備預金に置き換える金融政策のことで、市中銀行から見れば、中央政府への定期預金(国庫債券)を、中央銀行への普通預金(準備預金)に置き換えることになる[1]。政策金利の引き下げではなく、市中銀行が保有する中央銀行の当座預金残高量を拡大させる政策である。
- 1 量的金融緩和政策とは
- 2 量的金融緩和政策の概要
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