国庫短期証券とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 国庫短期証券の意味・解説 

こっこ‐たんきしょうけん〔コクコ‐〕【国庫短期証券】

読み方:こっこたんきしょうけん

日本政府発行する短期割引債償還期間は2か月程度・3か月・6か月1年4種類T-BillTreasury Discount Bills)。

[補説] もと、割引短期国債TB)と政府短期証券FB)とがあったが、平成21年20092月から国庫短期証券(T-Bill)として統一された。


国庫短期証券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/02 10:22 UTC 版)

国庫短期証券(こっこたんきしょうけん、: treasury discount bills; T-Bill; TDB)は、日本国債の一種で、日本政府が一時的に生じる資金不足を補うために発行する。償還までの期間は2か月程度、3か月、6か月、1年の4種類。割引債として発行される。

外国為替平衡操作に使われるケースも多い。しばしば証券会社のマネー・マネジメント・ファンドマネー・リザーブ・ファンドの運用に組み入れられている。

概要

1999年に前身である大蔵省証券・外国為替資金証券・食糧証券の3つが統合して政府短期証券となった。2009年2月からは政府短期証券: finance bills; FB)と割引短期国庫債券: treasury bills; TB)について、市場流通における名称を国庫短期証券に統合した。

入札の資格は日本銀行銀行証券会社生命保険会社等の金融機関に限定されていて、個人は入札・購入ともにできない。入札単位は額面1000万円である。入札によって決定した発行価格はの単位まで設定される。

税金は通常の法人所得(個人は売買できないが20.315%の申告分離課税)。償還差益(購入額と償還額の差益)および譲渡益に対して課税される。[1]

2016年1月29日に日本銀行は日銀当座預金の短期政策金利を-0.1%にしたが、国庫短期証券の利回りはこれを下回るため、2021年現在、国庫短期証券はマイナス金利になっている[2]。銀行の決済用預金は国が全額保護するが(預金保険を参照)金利は0%と国庫短期証券よりも利回りが高いため、金融機関ではない一般の個人・法人が国庫短期証券を購入するメリットはない。

脚注

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国庫短期証券」の関連用語

1
TBill デジタル大辞泉
100% |||||


3
短期国債 デジタル大辞泉
98% |||||


5
割引短期国債 デジタル大辞泉
90% |||||

6
政府短期証券 デジタル大辞泉
90% |||||





国庫短期証券のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国庫短期証券のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国庫短期証券 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS