要注意団体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:10 UTC 版)
作品世界内においてSCPオブジェクトを認知もしくは扱う組織はSCP財団だけではなく、財団とは活動理念こそ異なるものの状況に応じて協力する組織や、財団に敵対的で危険視されている組織、自らSCPオブジェクトを作製する組織なども存在する。これらの組織は「要注意団体(Group of Interest)」と呼称される。ファンコミュニティでは"GoI"という略称がよく用いられており、同様に「要注意人物(Person of Interest)」、「要注意領域(Location of Interest)」のような類似用語に対しても"[頭文字]oI"といった形式の略語が用いられることが多い。 また、サイトとしてのSCP財団にはGoIフォーマットという創作形態が存在し、そこでは特定の要注意団体目線の記事が執筆されている。 世界オカルト連合(Global Occult Coalition, GOC) 国連の下部組織であり、イルミナティ、カルト宗教団体、占い師等の陰謀論に関連する組織を連合した組織。正確な加盟団体数は不明だが有力な108の組織による「108評議会」と呼ばれる存在が組織の意識決定を行っていることから少なくとも100を越える団体が加盟していると思われる。目的は財団と同様「人類から異常存在を遠ざけ安全を確保する事」だが、方針は財団が「確保、収容、保護」なのに対しGOCは「異常存在の徹底破壊」であり、方針の違いから財団と対立している。一方で目的は同じなため他団体よりは話が通じやすいというのがお互いの認識で、事案によっては共同作戦が行われる時もあるらしい。 蛇の手 小規模ながらこれまで幾度となく財団を悩ませ続けた組織。高度な知能と技術を持つSCPオブジェクトを多数所持しており、特に指導者と思われる女性「L.S」は単独で二度も財団のセキュリティを突破し重要なSCPオブジェクトの収容違反を起こさせている。組織の本部は「放浪者の図書館」と呼ばれる異空間に存在し、かつ世界中のどこかに出現するポータルを通過しなければこの空間に入ることは出来ず特定は難しいとされている。この組織の目的は「すべての異常存在や超状的現象を認め、それを全人類に公表すべきである」であり、目的の根本的な違いから財団だけでなく財団と同じ目的で活動するGOCとも敵対している。 株式会社プロメテウス研究所 これまでSCPオブジェクトを含む様々な異常存在を作り上げてきた高度な技術開発能力をもつ企業。SCP財団やGOCなどSCPオブジェクトを扱う様々な組織を顧客としているが、それ以外にも一般的な食洗機などを製造する大手電気メーカーとしての一面を持ち、またアメリカ政府と秘密契約を結んだうえで兵器開発を行う軍事企業でもあった。しかし冷戦終結後の異常存在の軍事利用に対するアメリカ政府の関心が薄れたことで顧客が減り、会社は倒産。元社員や資料を財団が収集し、最終的に本部が原因不明の大爆発を起こし再起不能になった。 カオス・インサージェンシー 元々は財団の機動部隊であり、いくつかのSCPオブジェクトを無断で盗み離脱した組織。私的利益のためにSCPオブジェクトを利用する一方、世界の権力基盤を統合するために活動しているとされている。貧困国などの環境を利用し、過激な実験や徴兵、反乱組織とのビジネスを続けており、異常非異常を問わず勢力の拡大に力を注いでいる。前述の他、攻撃によりデータや財産の喪失や盗難、職員の死亡を招いていることもあり、財団はインサージェンシーと直接敵対している。 マーシャル・カーター&ダーク株式会社 イギリスのロンドンを拠点にしてSCPオブジェクトを販売する企業。発見したSCPオブジェクトを先進国の人々に高く売りつけることを生業としており、SCPオブジェクトをダイヤモンドに見立て「アフリカではいくらでも取れる石であるにも関わらず、ミドルクラスには価値のあるものだと思わせる金持ち」という喩えも行われている。社員数は100名以下と少数であり、財団及びGOCと敵対している。 マナによる慈善財団 世界的な慈善事業団体。異常性のないボランティア活動も行っているが、貧困地帯の病気や飢えを解決するためにSCPオブジェクトを使用している。しかし、構成員の多くはSCPオブジェクトに関する知識が十分ではないため逆にそれらの地域に対し惨事を引き起こしてしまうこともしばしばというのが実情である。GOCは監視のためにエージェントを派遣し、若干ながらSCPオブジェクトとその用法を提供している。 連邦捜査局 異常事件課(FBI UIU) 連邦捜査局内に設立されたSCPオブジェクトの捜査機関。しかし、実態は意欲的だが知識のない捜査員に財源不足という有様で「X-ファイルもどき」「キャリアの袋小路」と呼ばれるほど活躍できない組織になっている。財団も一応の協力体制を取りながら、彼らが本物のSCPオブジェクトに遭遇しないよう手を回している。 サメ殴りセンター(Shark Punching Center, SPC) サメおよびサメ型のSCPオブジェクトに対し攻撃を行うことを目的としたグループ。この団体に襲撃を受けたサメ型のSCPオブジェクトを財団が保護することもある。元は「SCP」を「SPC」と打ち間違えた執筆者達によるジョークから創造された団体であり、攻撃対象のサメに対し財団と同じような報告書を作成している。 その他 おもちゃの体裁でSCPオブジェクトを作り出す「ワンダーテインメント博士」、SCPオブジェクトを作り出すアーティスト集団「Are We Cool Yet?」、魔術や血肉を崇拝する「サーキック・カルト」、その敵対団体で機械やサイバネティクスを崇拝する「壊れた神の教会」など、様々な団体がSCP報告書に登場する。また、各国の支部ごとに独特の団体が登場する。
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