精力善用国民体育とは? わかりやすく解説

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精力善用国民体育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 08:49 UTC 版)

柔道形」の記事における「精力善用国民体育」の解説

精力善用国民体育(せいりょくぜんようくんみんたいいく)は、体育要素取り込んだ1人でできる当身技の形の「単独動作29本と、2人組んで行う「相対動作20本がある。「国民体育」というように、体育的に行う。 単独動作第一類(15本)五方当(5本)(ごほうあて)その場で足を動かさず当身動作左前斜当(ひだりまえななめあて) 右当(みぎあて) 後当(うしろあて) 前当(まえあて) 上当(うえあて) 大五方当(5本)(おおごほうあて)足を踏み込んで当身動作左前斜当(おおひだりまえななめあて) 大右当(おおみぎあて) 大後当(おおうしろあて) 大前当(おおまえあて) 大上当(おおうえあて) 五方蹴(5本)(ごほうげり)前蹴(まえげり) 後蹴(うしろげり) 左前斜蹴(ひだりまえななめげり) 右前斜蹴(みぎまえななめげり) 高蹴(たかげり) 第二類(14本)鏡磨(かがみみがき) 左右打(さゆううち) 前後突(ぜんごつき) 両手上突(りょうてうえつき) 大両手上突(おおりょうてうえつき) 左右交互下突(さゆうこうごしたつき) 両手下突(りょうてしたつき) 斜上打(ななめうえうち) 斜下打(ななめしたうち) 大斜上打(おおななめうえうち) 後隅突(うしろすみつき) 後打(うしろうち) 後突うしろつき) 前下突(まえしたつき相対動作(20本)第一類(練習10本)(きめしき)居取(いどり)両手取(りょうてどり) 振放(ふりはなし) 逆手取(ぎゃくてどり) 突掛(つきかけ、つっかけ) 切掛(きりかけ立合たちあい)突上(つきあげ) 横打(よこうち) 後取うしろどり) 斜突(ななめつき) 切下(きりおろし) 第二類(柔式練習10本)(じゅうしき)一教(いっきょう突出つきだし) 肩押(かたおし) 肩廻(かたまわし) 切下(きりおろし) 片手取(かたてどり) 二教にきょう片手上(かたてあげ) 帯取(おびとり) 胸押(むねおし) 突上(つきあげ両眼突(りょうがんつき) また嘉納治五郎は「精力善用国民体育」が「攻防国民体育」と「舞踊国民体育」の二種によって構成されること、未完成研究途中であった「舞踊式」の完成図っていることを語っている。

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精力善用国民体育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 00:56 UTC 版)

嘉納治五郎」の記事における「精力善用国民体育」の解説

柔道#擬働体操」も参照柔道#精力善用国民体育」も参照 1927年昭和2年)、嘉納講道館文化会において、「精力善用国民体育」を発表する。それは国民生活改善のために体育武術兼ねており、いつでもどこでも稽古実施可能であり、多様な目的有する体育法として作成されたものだった。その中には1909年(明治42年)に嘉納発表した擬働体操」に含まれた、物を磨く動作及び当身技突き蹴り)と類似した動作含まれていた。 嘉納は「精力善用国民体育」が「攻防国民体育」と「舞踊国民体育」の二種によって構成されること、研究途中であった「舞踊式」の完成図っていることを、次のように語っている。「今日すでに案出せられている攻防国民体育普及を図ると同時に今一深くこれを研究して改良努め国民体育中、いまだ完成に至らざる舞踊式のごときは、研究続けなるべく早く世に発表することに努力するつもりである。」 この形には嘉納乱取競技認めつつ、その弊害是正するための研究成果随所にあり、柔道における競技性と武術性のバランスをいかにとるべきか、嘉納視点を学ぶ上で貴重な資料となっている。

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精力善用国民体育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 18:09 UTC 版)

講道館」の記事における「精力善用国民体育」の解説

嘉納治五郎体育当身技合わせた論考は、明治42年7月発行中等教育掲載小論擬働体操について」にある四方蹴と四方当についての記載や、『柔道概説』(大正2年) などと続いて行き昭和に入ってからは「攻防国民体育」(昭和2年)として精力善用国民体育の形が発表され、『精力善用国民体育』(昭和5年)や『柔道教本』(昭和6年)等も併せて昭和2年から6年の間に発表され一連の著作夥しい言及なされている。研究成果は「精力善用国民体育の形」(単独動作相対動作)としてまとめられたが、この形の制定理由について、嘉納治五郎は「私がこの国民体育考察した理由は、一面今日まで行われている柔道の形・乱取欠陥補おうとするにあるのだから、平素形・乱取修行するものも、そこに留意してこの体育研究し、また実行もしなければならぬ」(昭和6年)と述べ従来講道館柔道稽古体系不足していた点を補う目的があったと述べている。精力善用国民体育の形には、単独動作相対動作がある。下記の形は1930年昭和5年発行嘉納治五郎『精力善用国民体育』による分類であるが、時期によって分類の仕方多少差異がある。 単独動作第一類五方当(前斜当、横当、後当、前当、上当)、大五方当(大前斜当、大横当、大後当、大前当、大上当)、五方蹴(前蹴、後蹴、前斜(左右)蹴、前斜(左右)蹴、 高蹴)。 第二類:鏡磨、左右打、前後突、上突、大上突、左右交互下突、両手下突、斜上打、斜下打、大斜上打(甲乙)、後隅突、後打、後突前下突。 相対動作第一類:居取(両手取り振り放し逆手取り突掛け切掛け)、立合突上げ、横打ち後取り、斜突き、切下し)。 第二類柔の形突出、肩押、肩廻、切下し片手捕、片手上、帯取、胸押、突上、両目突)。 また嘉納治五郎は「精力善用国民体育」が「攻防国民体育」と「舞踊国民体育」の二種によって構成されること、未完成研究途中であった「舞踊式」の完成図っていることを語っている。

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精力善用国民体育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:24 UTC 版)

柔道」の記事における「精力善用国民体育」の解説

1927年昭和2年)、嘉納講道館文化会において、「精力善用国民体育」を発表する。それは国民生活改善のために体育武術兼ねており、乱取他の形比べ実際に相手投げることがないため柔道衣や道場など特別な施設用具を必要とせずいつでもどこでも稽古実施可能であり、また柔道の当身技が閑却されないように当身技関節技投技などの多様な技術を含むなど、多様な目的有する体育法として作成されたものだった。その中には擬働体操」に含まれた、物を磨く動作及び当身技突き蹴り)と類似した動作含まれていた。 嘉納1932年(昭和7年)「講道館創立五十周年迎えて」では、「精力善用国民体育」が「攻防国民体育」と「舞踊国民体育」の二種によって構成されること、研究途中であった「舞踊式」の完成図っていることを、次のように語っている。「柔道その本来の目的から見れば道場における乱取練習身をもって、満足すべきものではないということ鑑み、形の研究練習に一層力を用い棒術剣術研究し外来レスリングボクシングにも及し、それらの改良を図ることに努めなければならぬ。かくして武術として最高の権威者養成し、まず国内に、漸次世界に及すつもりである。~中略また、今日すでに案出せられている攻防国民体育普及を図ると同時に今一深くこれを研究して改良努め国民体育中、いまだ完成に至らざる舞踊式のごときは、研究続けなるべく早く世に発表することに努力するつもりである。」 嘉納想定していた「精力善用国民体育」の目的精力善用精神涵養世界平和実現にまで及んでいたが、1938年嘉納逝去後太平洋戦争拡大するにつれ、1942年国民学校体錬科において必修となる武道その内容当身技極技採用された。日本の敗戦後1950年(昭和25年)5月文部大臣天野貞祐からGHQ提出され柔道復活嘆願書内容には、新し柔道あり方として「戦時中行ったような野外戦技訓練一部として集団的に行う方法全面的に廃止した」「当身技関節技等の中で危険と思われる技術除外した」という条文見られた。そのように終戦後日本において「精力善用国民体育」はGHQ世間人々軍国主義戦争想起させる懸念があり、公の場での実施自重された。日本の敗戦後社会情勢によって表舞台から遠ざかるを得なかったが、この形には嘉納乱取競技認めつつ、その弊害是正するための研究成果随所にあり、柔道における競技性と武術性のバランスをいかにとるべきか、嘉納視点を学ぶ上で貴重な資料となっている。

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