珠世一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 10:19 UTC 版)
珠世(たまよ) 声 - 坂本真綾 演 - 舞羽美海 四百年以上生きている女性の鬼。肉体年齢は19歳。普段は医師として活動している。 元々病で死にかけていたところを無惨によって鬼にされた事で生き延びるが、これにより自ら最愛の息子と夫を食い殺してしまったため、その怨みから鬼舞辻󠄀無惨一派と敵対し、追われる立場にある。自力で無惨の呪いを解除して支配から逃れ、人を喰わず少量の血液を飲むだけで生きる事を可能とした。自分の血液を介して、幻術をかける事ができる。 鬼を人に戻す方法を確立すべく、炭治郎に鬼の血液の採取を依頼する。鬼であることを隠しつつ無惨の追跡を躱すため、一箇所には長く留まれない。 禰豆子と十二鬼月の血を研究するうちに鬼化された人間の自我を取り戻すことに成功し、禰󠄀豆子が近いうちに太陽を克服すると推測する。禰󠄀豆子の日光克服と同時期に、耀哉に声をかけられ、無惨への罠を張る。その後は無惨に恨み節を言い放つも取り込まれて殺害された。しかし、無惨に放った「鬼を人間に戻す薬」、「老化を促進する薬」、「分裂を阻害する薬」、「細胞を破壊する薬」は無惨討伐に大いに役立った。 前身となった短編『過狩り狩り』から引き続いて登場。 技一覧 惑血(わくち) 珠世の血鬼術。自らの身体を傷つけ、出血することによって発動する。自身の血の匂いを嗅がせ幻覚で惑わせる。匂いが及ぶ範囲なら無差別に影響する。視覚夢幻の香(しかくむげんのこう) 匂いを嗅いだ者の視界に不可思議な紋様が現れ、身動きを取れなくする。 白日の魔香(はくじつのまこう) 自白剤のように匂いを嗅がせた者の脳の機能を低下させ、情報を引き出す。虚偽を述べたり秘密を守ることが不可能となる。人体には害があるため、人間は吸い込んではならない。鬼に対し尋問の誘導に成功すると、強制的に「呪い」を発動させることもできる。 融通無碍の香 (ゆうずうむげのこう) 番外編4コマ漫画のネタ。真面目すぎて四角四面な炭治郎の性格を矯正できないか試すも失敗、頭の悪い発言をするだけの結果となった。 肉の種子 肉で形成された種のようなものを無数にばらまき、その種から細かく枝分かれする黒い棘が無数に出現して相手を串刺しにする。 本来は浅草で無惨が鬼にした男性の血鬼術であり、珠世が解析し再現する形で使用された。 産屋敷邸に現れた無惨をこの技で拘束し、対無惨用の四種の薬を打ち込む時間を作った。 愈史郎(ゆしろう) 声 - 山下大輝 演 - 佐藤永典 珠世に付き従う青年の鬼。無惨由来ではない例外的な唯一の鬼であり、人を喰らわず、珠世よりも少量の血液を飲むだけで生きることが可能。実年齢は35歳。 病により瀕死の状態にあったところを珠世により鬼とされる事で救われる。その時から珠世に心酔しており、珠世以外には毒舌且つ攻撃的な態度をとる。毎日、珠世日記を書いているらしい。 視界に関わる血鬼術を使用する。札術を応用した目隠しや、又札を対象の顔に貼り付ける事で自身や鴉の視力を貸与する事もできるほか、無惨由来の鬼ではないとはいえ鬼の超人的身体能力は有しており、素手で畳を握り裂くほどの握力がある。工学の心得と手先の器用さから採血器も開発し、炭治郎が採血した鬼の血の回収時は術で姿を消した猫「茶々丸」を遣わす。 無限城戦では珠世の言いつけで嫌々ながらも鬼殺隊士を装い、村田の班で救護と支援を担当。鴉に自身の血鬼術である紙眼をつけさせ、指揮を執る産屋敷輝利哉にリアルタイムで情報を提供するに留まらず、甘露寺に指示して連携させることで、柱でさえほとんど近付くことすら出来なかった鳴女の背後を取り、鳴女の脳を支配して無限城を地上に浮上させる等、圧倒的な戦闘能力をもって活躍を見せる。地上に戻ってからは珠世が作った「血鬼止め」の薬を使い、隊士達の治療に従事する。 自分以外で珠世と会話を交わす炭治郎を特に快く思わず、ことあるごとに毒舌を吐いていたが、最終決戦後には炭治郎の見舞いに赴き、心からその功績を労った。その後は「山本 愈史郎(やまもと ゆしろう)」の名で生きる道を選び、画家として珠世の絵を描き続けており、その技術は写真と変わらないほど繊細であり、現代において世界的に高い評価を受けている。反面、インタビューに押しかけた記者に猟銃を発砲するといった、鬼ゆえの凶暴性を垣間見せることも。輝利哉とは現代でも友人である。 前身となった短編『過狩り狩り』から引き続いて登場。 技一覧 紙眼(しがん) 楡士郎の血鬼術。目の様な模様が描かれた札を貼る事で、視覚に関する血気術を発動させる。人や人物を視界から隠すステルス戦法も可能。可視化(かしか) 札を貼り目を貸す事で、見えない血鬼術の作用を見れるようにする。 視覚共有(しかくきょうゆう) 札を貼った者同士の視覚を共有する。人間と動物間でも可能で、最終決戦時には鎹鴉の視覚を隊士達に共有し、鏑丸の視覚を伊黒に共有する。この血鬼術は無限城陥落に大きな戦力となった。 茶々丸(ちゃちゃまる) 珠世の使いの猫であり、極めて珍しいオスの三毛猫である。炭治郎が倒した鬼から採取した血液の運搬を担う。最終決戦前には珠世の手で鬼化され、唯一の猫鬼となる。珠世は茶々丸が自分の意思で鬼になるかを選べないため申し訳ないと思っていたが、茶々丸本人は楡士郎がひとりぼっちになって寂しくならないようにと了承していた。 首に愈史郎が使う血鬼術の札を付けており、背中には小型のバッグを背負っている。愈史郎の血鬼術により鳴くまで姿が見えず、血液を回収後に再び鳴くと姿を消す。 鬼の血液を運搬するという使命感は強く、炭治郎が負傷等により採血できなかった時には恨めしそうに睨んでいた。
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