添え名とは? わかりやすく解説

添え名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 14:28 UTC 版)

古代ローマの人名」の記事における「添え名」の解説

詳細は「アグノーメン」を参照 第三名が世襲の「家族名になって以降ニックネームとしての機能失われた新たに生まれた「添え名」(第四名、アグノーメン)は、出生後(すぐにではない)個々特徴または特技を示すために付けられた。有名な添え名は「ピウス (Pius) 」で、誠実さ神々への畏敬家族国家への献身といった徳を見せる物に付けられた。 氏族名家族名違って息子にも同じ特性あったか、同じ行いをしない限り、添え名は普通世襲されなかった。しかし、「アウグストゥス」(尊厳者)や「ゲルマニクス」(ゲルマニア征服せし者)といった勝利の添え名は、やがて第三名として代々受け継がれるようになった。 「家族名第三名) 氏族名からの派生名」で述べた氏族名接尾辞の「-anus」がついて変化した名は、時に添え名と考えられる場合もある。プリスキアヌスen:Priscian)は「クラウディアヌス (Claudianus) 」、「アエミリアヌス (Aemilianus) 」をその例として挙げている。

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添え名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 23:37 UTC 版)

アウルス・ポストゥミウス・アルブス・レギッレンシス」の記事における「添え名」の解説

一般には「レギッレンシス」というアグノーメン(添え名)は、レギッルス湖畔の戦い由来する考えられている。しかし歴史家バルトホルト・ゲオルク・ニーブール1776年 - 1831年)は、彼の邸宅のあった場所であるとしている。クラウディウス氏族にもインレギッレンシスという添え名を持つものがあるが、後世年代記編者レギッルス湖畔の戦い司令官であったアウルス・ポストゥミウスに対してのみ、この戦い関連づけたと考えている。リウィウスも、戦いの場所が添え名になったのは、これより300年後スキピオ・アフリカヌス紀元前236年 - 紀元前183年頃)が最初であると述べている。

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添え名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 06:12 UTC 版)

ユーノー」の記事における「添え名」の解説

ユーノー様々な添え名と側面持ち崇拝されている。 ユーノー・モネータJuno Moneta忠告ユーノーガリア人ローマ侵入神殿飼われていたガチョウ告げたため「忠告する」という名を付された。紀元前345年建設されユーノー・モネータ神殿では後に貨幣鋳造が行われた。 ユーノー・ルーキーナJuno Lucina出産ユーノールーキーナ同じくローマ人では「子どもを光明の中へ出す女神」とも称されるユーノー・レーギーナJuno Regina女王ユーノーユーピテルの妻にして、通常神々女王」とも呼ばれるユーノー・フォルトゥーナJuno Fortuna) 運命ユーノーユーノー・カプローティーナJuno Caprotina) 豊穣多産ユーノーユーノー・ソスピタJuno Sospita) 救済守護ユーノーユーノー・ナーターリスJuno Natalis) 誕生日ユーノーユーノー・ユガJuno Juga) 結びのユーノー

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添え名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 07:46 UTC 版)

ウェヌス」の記事における「添え名」の解説

他の主要なローマ神々同じように、ウェヌス女神異な側面役割りを指し示すためのさまざまな添え名があった。 ウェヌス・アキダリアVenus Acidalia) セルウィウス(Servius)によれば、よくウェヌスグラティアたちと沐浴したオルコメヌス近郊のアキダリウスの泉に由来する。他の人々はその名をギリシア語のacides(άκιδες)、すなわち懸念または苦労結びつけるウェヌス・クロアキナVenus Cloacina, 浄化者ウェヌスウェヌスエトルリア水の女神クロアキナとの習合で、おそらくはクロアカ・マクシマ(Cloaca Maxima, ローマ下水道システム)の近く目立っていたウェヌスの像に起因する。その像はローマ人サビニ人の間で和平結ばれた場所に建てられた。 ウェヌス・エリュキナ(Venus Erycina, エリュクスウェヌス、ウェヌス・エルキナ(Venus Erucina)とも呼ばれた) 西シチリアエリュクス山Mount Eryx)を起源とした。彼女への神殿カピトーリーヌスの丘とコッリーナ門の外とに建てられた。彼女は“不純な”愛を体現し娼婦たち守護女神だった。 ウェヌス・フェリクスVenus Felix, 好意的なウェヌス) "Venus Felix et Roma Aeterna"(好意的なウェヌス永遠ローマ)に捧げられ神殿のために使われた添え名。この添え名はまたバチカン美術館特定の彫刻にも使われるウェヌス・ゲネトリークスVenus Genetrix, 母なるウェヌスローマ人々祖先母性家庭生活女神としての名称。彼女を敬った祝祭9月26日開催された。とりわけウェヌスユリウス氏族祖先みなされたので、ユリウス・カエサルローマにおいて彼女に神殿捧げた。この名前はまたアプロディーテー及びウェヌスの像の一つ図像学的なタイプ付随している。 ウェヌス・カッリピュゴスVenus Kallipygos, 綺麗なお尻のウェヌスシュラクサイ崇拝され形態ウェヌス・リベルティナVenus Libertina, 解放女奴ウェヌス) おそらくlubentina(“愉快な”または“情熱的な”を意味しているかもしれない)をlibertinaと間違えたローマ人による誤解から生じたウェヌスの添え名である。関連があるかもしれないのは、おそらく葬儀女神リビティーナ前述のlubentinaとの混同から生じリビティーナウェヌス融合引き起こした添え名のウェヌス・リビティーナ(Venus Libitina)—またはLibentina, Libentia, Lubentina, Lubentini, Lubentiaとも呼ばれる—である。エスクイリヌスの丘の神殿がウェヌス・リビティーナに捧げられた。 ウェヌス・ムルキアVenus Murcia, ミュルトゥスのウェヌス女神をわずかしか知られていない神格ムルキアまたはムルティアと結びつけた添え名。ムルキアはミュルトゥスの木と結びつけて考えられたが、他の資料では怠惰無精女神呼ばれたウェヌス・オブセクェンスVenus Obsequens, いさぎよきウェヌスまたは寛大なウェヌス) クィントゥス・ファビウス・マクシムス・グルゲスによって第三次サムニウム戦争の間、紀元前3世紀初めに建立され神殿のための添え名。それは姦通有罪判決受けた女性たちからの罰金建てられた。ローマにおける最も古いウェヌス神殿だったし、おそらくはキルクス・マクシムス近くアウェンティヌスの丘の麓に位置した。その奉納式は8月19日で、ウィナリア・ルスティカ祭において祝われた。 ウェヌス・ウーラニアーVenus Urania, 天のウェヌス) バシリカ・フォン・ラムドーア(Basilius von Ramdohr)の書物ポンペオ・マルケージPompeo Marchesi)のレリーフ、そしてクリスティアン・グリーペンケールChristian Griepenkerl)の絵画タイトルとして使われた添え名。 ウェヌス・ウェルティコルディアVenus Verticordia, 心を変えるウェヌス4月1日悪徳からの保護者であるこの名のウェヌスを讃えてウェネラリア祭祝われた。ウェヌス・ウェルティコルディア神殿は、3人のウェスタの巫女たちの不貞償いをするためのシビュラの書指示で、紀元前114年ローマで建設され4月1日除幕された。 ウェヌス・ウィクトリクスVenus Victrix, 勝利ウェヌスギリシア人女神イシュタル戦争女神として東方から受け継いだ武装したアプロディーテー様相で、ウェヌススッラにもカエサルにも勝利をもたらすことができた。これはポンペイウス紀元前55年に、カンプス・マルティウスマールスの野)の彼の劇場の上部に神殿捧げたウェヌスだった。ウェヌス・ウィクトリクスへの社はカピトーリーヌスの丘にもあったし、彼女への祝祭8月12日10月9日催された。彼女のための犠牲年に一度後者の日に捧げられた。新古典主義美術において、このタイトルは“男たちの心に対す勝利ウェヌスの意味で、またはパリスの審判文脈でしばしば用いられた(たとえば、カノーヴァによるポーリーヌ・ボナパルト半裸横たわる彫像であるウェヌス・ウィクトリクス)。 ウェヌスのための他の重要な添え名は、ウェヌス・アミカ(Venus Amica, 友人としてのウェヌス)、ウェヌス・アルマタ(Venus Armata, 武装したウェヌス)、ウェヌス・カエレスティス(Venus Caelestis, 天のウェヌス)、そしてウェヌス・アウレア(Venus Aurea, 黄金ウェヌス)などであった

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