アグノーメン
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古代ローマの人名におけるアグノーメン (agnomen、ラテン語: [aŋˈnoːmen];複数形: agnomina)は、初期のコグノーメンと同様に個人に対する愛称として用いられた。しかし、時代が下ってコグノーメンが家族名を指すようになると、同名の人物を区別するためにアグノーメンが用いられるようになった。ただし、アグノーメンはローマ人の名前において付加的なものであり、(少なくとも記録に残っている限りにおいて)すべてのローマ人がアグノーメンを持っていたわけではなかった。
- ^ "agnomen". Oxford English Dictionary (3rd ed.). Oxford University Press. September 2005. (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)(Subscription or UK public library membership required.)
- ^ agnōmen. Charlton T. Lewis and Charles Short. A Latin Dictionary on Perseus Project.
- 1 アグノーメンとは
- 2 アグノーメンの概要
- 3 語源
- 4 関連項目
アグノーメン(添え名)
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「コグノーメン」の記事における「アグノーメン(添え名)」の解説
「アグノーメン」も参照 出生時に既にコグノーメンを持って生まれた人物はアグノーメン(agnomen:第四名、添え名)が贈られることもあった。たとえばスキピオ・アフリカヌスの本名は「プブリウス・コルネリウス・スキピオ」(Publius Cornelius Scipio) であるが、この中の「スキピオ」がスキピオ家を表すコグノーメンである。さらにザマの戦いで敵国カルタゴの将ハンニバルを破った戦功により、スキピオは「アフリカヌス」(Africanus) のアグノーメンも贈られている。大スキピオの例のようにコグノーメンを持ちつつも自身の戦地がアグノーメンとなった例には、他にクィントゥス・カエキリウス・メテッルス・ヌミディクス(ヌミディアにちなむ)やクィントゥス・カエキリウス・メテッルス・マケドニクス(マケドニアにちなむ)などがある。
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