歴史と定義とは? わかりやすく解説

歴史と定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 01:27 UTC 版)

イギリス海軍の等級制度」の記事における「歴史と定義」の解説

等級制度への萌芽15世紀16世紀前半見受けられるメアリー・ローズアンリ・グラサデュー、グレイス・デューといった巨大なキャラックは「グレート・シップス」と呼ばれたが、これは船体大きさ基準にしており備砲排水量とは無関係だった16世紀後半ガレオン船使用されていたころになると「グレート・シップス」は海軍で最も巨大な艦艇群をさす呼称として使われるようになったしかしながら、公式に海軍戦闘艦を6等級にする制度起源スチュアート朝初期である。1604年作られ最初期分類表残っており、王家軍艦必要な乗員数によって「ロイアル・シップス」「グレート・シップス」「ミドリング・シップス」「スモール・シップス」の4つ分けていた。 チャールズ1世治世の初期にはこれらの名称は「ファースト・ランク」「セカンド・ランク」のように数字置き換えられており、さらに17世紀半ばには4等艦4-6等に細分化し、「ランク」を「レート」に置き換えられ基本的な分類出来上がっていた。 この枠組み1677年海軍本部の長であったサミュエル・ピープスの手により「重要かつ普遍的普遍の("solemn, universal and unalterable")」分類改定された。艦の等級軍事、行政有用なのだった。砲の数と口径乗員の数を決めそれゆえ人件費補給などの経費をも決めるからである。また艦が戦列参加できるかどうか判断材料にもなった。ピープス分類法1714年1721年1760年1782年1801年、そして1817年改定された。最後のものはそれまで除外されていたカロネード計算含めるという重要な変更である。おおむね等級搭載数は段々増加する傾向にあった例え最初90-100門と定められ1等艦1801年に100-120門に、6等艦4-18門から20-28門にまで増加していた。さらに1714年以降20未満の艦は等級制度から除外された。 1等から3等軍艦戦列艦みなされた。1、2等艦は砲列甲板3層にぎっしりと砲を搭載しており、加えて各所小口径砲備えていた。同様に3等艦のうち最大80門艦も1690年代から1750年ごろにかけて3層艦として建造されたが、この期間の前後ではともに2層艦である。それ以外74門艦やより小型3等艦は常に2層艦だった。 砲50門または60門の4等艦1756年まで戦列艦として扱われたが、それ以降50門艦は小型過ぎるため除外された。60門艦はその後戦列艦として扱われたが、64門の3等艦一般的になったため新しく建造されることは稀だった。 等級使用される砲の数はしばし実際とは異なっていた。特に1817年改定以前カノンだけが計算され大口径で砲身の短いカロネードカノン置き換えた場合除き除外された。このような対象外カロネード最大で1隻に12門あった。ナポレオン戦争期には砲の等級実際カノンカロネードの数が正確に反映されなくなり1817年改定導入された。 等級だけが唯一の分類ではなかった。帆船時代通じてシップという語の定義3本マスト横帆船であることを必要とし、3本マスト持たない帆船決して「シップ」と呼ばれることは無かったマストが2本以下の艦は等級なしのスループとされ、普通スノーケッチ、後にブリッグ形式帆装をしていた。しかし、一部スループ3本マスト備えており「シップ・スループ」として知られていた。艦艇指揮官階級によっても分類された。例えカッターのような小さな船舶であっても海尉艦長英語版)の地位にある海尉指揮をしていればスループと見なされたのである。 この項で述べられている等級制度イギリス海軍だけが使用したのであるが、他の主要な海軍同種の制度運用していた。たとえばフランス海軍には5段階分類存在していた。またイギリス海軍制度慣れている小説家他国大型艦を「1等艦」、フランス74門艦3等艦と呼ぶようなこともあるだろう。この制度18世紀末までに一般的なくなり戦列艦は「74門艦(74s)」のように砲の数を直接言及するのが普通になった。 5等、6等の艦が戦列艦と見なされたことは無かった18世紀はじめの5等艦下部甲板半分少数重砲を積むか、すべての砲門小口径砲を積むのが一般的だった。しかしこの種の艦艇徐々に使われなくなる。砲門位置が低すぎて荒天時使用できないこと多かったからである。18世紀半ばには下部甲板砲門廃止し砲列上部移したフリゲート新たな5等艦となった6等艦船団護衛港湾封鎖、また文書輸送などに多用された。これらは小さすぎて5等フリゲートくらべて外洋での任務適していなかった。6等艦2つ分類することが出来る。大型28フリゲート24門の9ポンド砲と4門の小口径砲備えていた。残り20から24門のポスト・シップ構成されており、これらはフリゲートとみなすには小型であった勅任艦長指揮を取る必要のある規模の艦だった。 等級制度6等艦より小さな艦艇扱っておらず、残りはすべて「等級なし」とされた。等級の無い艦の中で大型のものは普通スループ呼ばれたが、無等級艦艇の名称はかなり混乱しており、特に「シップ・スループ」「ブリッグ・スループ」「スループ・オブ・ウォー」「コルヴェット」などに関しては非常に繊細だった専門的にすべての等級の無い艦は「スループ・オブ・ウォー」であって、これには火船臼砲艦含まれる

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歴史と定義

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オーストララシア」の記事における「歴史と定義」の解説

シャルル・ド・ブロスは、著書南方の地航海史』(1756年)においてこの用語(フランス語のAustralasieの形で)を初め使った。それはラテン語で「アジアの南」という意味であり、ポリネシア太平洋南東部マゼラニカ)と区別したオーストラリアでは、「オーストララシア」にはオーストラリアニュージーランドニューギニアとその近隣太平洋の島が含まれるニュージーランドでは、この言葉オーストラリアとニュージーランドの2カ国およびかつてのニュージーランド属領のことを指す。 2種類オンライン版メリアム=ウェブスター辞典大学版と要約版)では、オーストララシアを「オーストラリアニュージーランド、およびメラネシア」と定義している。アメリカ・ヘリテッジ英語辞典英語版オンライン版では2つの定義が掲載されている。1つウェブスターと同じ定義であり、もう1つオセアニア全体を指すものとしている。

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