ピープス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:04 UTC 版)
サミュエル・ピープス(1633-1703)は学会の第6代会長であったが、科学者ではなかった。『ピープスの日記』は1660~1669年の10年間の当時の市民生活や政治の状況がわかる第一級の史料とされる。ピープスはいろいろな実験をみたり、実験に参加したり、実験器具を購入して、妻に科学の話題を教えることを楽しみにしていた。面白いものを見たい、一流科学者と会合で同席し、同好の名士たちと同席したい、科学やそこに集う人士の噂をめぐってコーヒーハウスで盛り上がりたいという人物であった。コーヒーハウスは当時のロンドンに200軒ぐらいあったというが、そこでは政治談議から科学の話題までまじめに討論された。コーヒーハウスでは酒は出されなかったので酔っぱらうことはなかった。ピープスにとって、王立学会に会費を払って実験を見に行くことは、芝居小屋に観劇に行くのと同じような楽しみであった。当時のロンドンでは科学はエンターテイメントの一つであった。
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