柳生学園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:35 UTC 版)
西東京の強豪校であり、柳生忍者やその家臣の忍者集団の末裔であり、野球に忍法を取り入れている。月下の話から、野球部以外の各運動部も存在している。 隼太郎と戦った当時の柳生高校のレギュラー選手は、柳生をはじめ全員1年生であった。柳生軍団の掟により決められたポジション以外守ることができない。これを破れば罰として「御館様」により、不毛と極寒で恐れられている柳生魔界山での修行を命じられる。隼太郎との対決時はヘルメットが白色だったが、後に黒色となった。 原則として登場順に示す。 柳生 重吾(やぎゅう じゅうご) 柳生学園高校の主将にして4番打者。サード。次郎の最大のライバルである。普段から日本刀を持ち歩き、その手入れも怠らない。剣術や忍術を応用した打法を多数有し、次郎を苦しめる。チームメイトからは(物語終盤を除いて)「若」「重吾若」と呼ばれている。前述の通りポジションは三塁手だが、投手としても非凡な才能を持つ(次郎が1年生の夏の大会では、掟を破って申丹の後を継いで登板したため「御館様」の罰を受け、柳生魔界山での修行を命じられた)。細身だが、特別な木で作られた1本5kg前後あるバットを、ほぼ片手で操る。バットは木製の物のみを使い、金属バットは使わない。「野球は気迫」を信条としている。最後の対決の時点では、重いバットを振り続けた影響で彼もまた腰を痛め、野球を続けるのが難しい体となっていた。 軍兵衛(ぐんべえ) 柳生軍団を影からサポートする隠密隊の首領格。柳生にとって執事や軍師の役目を担う。太郎を死に追いやった罠を独断で仕掛けた張本人でもある。後日それを知った柳生は軍兵衛に対し激怒するも、部下の失態は自分の責任だったと認め、次郎との正々堂々勝負を誓った。天王院の登場以後は登場しなくなった。 葉隠(はがくれ) セカンド。1番打者。片目で小柄。俊足で身が軽くジャンプ力もあり、内野守備でも活躍。次郎の最初の甲子園大会では、1回戦から登場し、名前が示された。 岩間(いわま) ショート。2番打者。唯一の左打者。葉隠同様、1回戦から姿を見せているが、名前は飛竜学園との決勝戦まで明かされていなかった。 雲木(くもき) レフト。3番打者。岩間同様、1回戦から姿を見せているが、名前は飛竜学園との決勝戦まで明かされていなかった。3番打者で、柳生以外では通算で次郎から最も多く出塁を奪っている。外野手としても並外れた強肩を見せる。 霧島(きりしま) キャッチャー。5番打者。 丹波(たんば) センター。6番打者。 天野(あまの) ファースト。7番打者。 脇(わき) ライト。8番打者。 中尊(ちゅうそん) 柳生学園の当初のエース。次郎が1年生の夏の大会に登場している。飛竜との決勝戦で初回を抑えて無難な立ち上がりを見せるが、2イニングを抑えた後に申丹に代わられ、以後出番なし。秋の関東大会決勝では柳生重吾不出場のため飛竜が7対0で圧勝するが、この時の投手が彼だったのかは不明。 申丹(さるたん) 柳生学園の秘密兵器とされるピッチャー、次郎が1年生の夏の大会に登場している。どんな人間の技も一目見ただけで真似てしまうと言われる、柳生忍軍の影武者隊「陰柳生(カゲやぎゅう)」の末裔。同様の能力を持つ者が柳生学園の他の運動部でも活躍していることが月下の口から語られている。 普段は右目に眼帯を付けており、この眼帯を外した時に右目で相手の動作や見ることにより技をコピーして真似ることができる。次郎のWハリケーンをコピーし飛竜を苦しめた。 しかし、次郎がWハリケーン・オズマを生み出した後でも軽口を叩いた事で「お前にWハリケーン・オズマが投げられるか!? 相手より見劣りする選手は秘密兵器とは言わん!」と毒づかれてショックを受け、更に「V打法」を編み出した飛竜ナインにWハリケーンを(アウトにはするものの)次々に打たれ、ついには柳生に「お前もこれまで。」「もはや秘密兵器としての価値はゼロだ、下がれ!」と三行半を突きつけられた。 己のプライドを守るため、柳生に必死に訴えてもう一度の機会をもらい、ついにはWハリケーン・オズマをコピーして一度は投げる事に成功する。だが2球目を投げた際、自身の肉体がオズマについて行けずに倒れる。飛竜の月下によれば恐らく筋肉がバラバラで再起不能であろうとのこと。倒れた申丹に対して柳生は「お前は最高の秘密兵器で、最高のコピー人間だ。」と賛辞を送り、申丹は「その言葉が聞きたかった...」と涙する。そしてその捨て身の行動が、オズマ打倒の鍵を残すこととなる。彼が自分の体がバラバラになる事を承知でオズマをコピーしてみせた心意気に報いるため、柳生は試合後の処罰を受ける事を覚悟のうえで自らマウンドに立った。 三塁手(氏名不詳) 申丹(打順は9番)の退場に伴い、三塁の柳生が投手に回ったことにより9番の打順に入り出場した。次郎のオズマに打ち取られる1コマのみ登場した。 猿渡兄弟(さるわたりきょうだい) 代打を専門とし、振り逃げで出塁する。1年生の夏の大会の最終回で、岩間・雲木の代打として出場する。柳生忍法暗闇返しという術を用いて振り逃げで出塁する(この行為は実際の野球ルールでは捕手に対する守備妨害となる)。ホーム突入を竜のブロックに阻まれた。 雲海(うんかい) 春の選抜以降の柳生学園のエース。夏の甲子園で掟を破って登板したため、「御館様」の罰を受け、柳生魔界山での修行を命じられた柳生重吾によって山から連れ戻された。身長は2メートルを越え、「大巨人」と称される。普段はニコニコしており、愛嬌さえ感じさせる顔だが、相手を睨み付ける時は一転して不気味な表情に変わる。打者の頭を越すほどの高めのボール球から打者の手元で一気にストライクゾーンへ落ちていく、非常に落差の激しいフォークボールを投げる。ホームへのヘッドスライディングでは両手の拳をキャッチャーに突き出し殴り飛ばす(後述のハーリー・ライスやスタン・ハンシンと同様にコリジョンルールに抵触する)。確認できる総合成績は「被安打5(プッシュバンドでの内野安打2含)・被本塁打1(打者は一文字)・自責点6=5(対飛竜戦)+1(対戦校不明)」。 御館様(おやかたさま) 柳生の里に籠って、柳生学園の全運動部を監視した。作中では柳生が申丹の後続を継いだ際に激怒した時の2コマだけ登場しただけである(しかも顔出しなし)。その後の軍兵衛の話では、掟を破ったことに激怒したとはいえ、柳生はチームリーダーとしてかけがえのないため、雲海とは異なり黙認されたとのこと。
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