日本国軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 01:56 UTC 版)
旧来の自衛軍がシャヘルの出現によっておよそ一世紀ぶりに再編された「国軍」。しかし侍所によって開戦以後も長く後塵をきつしている。第二世代EMESの量産によって陸海空の各軍にも機甲歩兵隊が作られているが、慣れていないためか運用には難がある。 北条(ほうじょう) 日本軍情報局長を務め、名前は偽名。機密の多い侍所を不審に思い、独自のルートによる諜報活動で侍所と情報提供の交渉をして、シャレムや「K計画」の挙動を探る。 「知りたがり」を自称し、中年を過ぎた年齢ながら脳を強化しているが第二部ではその後遺症に蝕まれている。実はシャヘルから離脱したセレブレート・ミスラと通じており、「あつた」の強奪を手引きしていた。内通が発覚した際には両腕を機械化、武装していたことが明らかになる。 シャヘルによる大陸間弾道襲撃終結後に息を引き取った。滝川に隠れて協力者のリストを作成しており、それを対価に今際の際まで彼女の助命を嘆願していた。 楠木将軍(くすのきしょうぐん) 陸軍将軍。鉄也の父。侍所を快く思っておらず、鉄也を陸軍へ引き戻そうとする。滝川に機密のすべてを握られ、静観を貫こうとしていた。 門脇京介(かどわき きょうすけ) 特務監察部所属で、検非違使次官。武道に第3世代EMES強奪事件の尋問を行い、祢々切に所属させる。 訓練キャンプ時代の始・円の同期生。戦死した始に対して異様なまでの敵愾心を持っている。他人を嘲笑う能面のような仮面を被っているが、その素顔は伊藤をリンチに掛けようとした際に逆襲され、顔面の右半分が欠損している。 与党幹部会に対して年齢を問わずレベル7に強化可能な者を徴兵する法案を通すよう進言した。EUから導入した「左(コード・レフト)」で情勢をひっくり返しかけるが、滝川と「汚染」された者たちに主導権を奪われた挙句「一(コード・ワン)」の無人機と「左(コード・レフト)」の集中管制を強制させられた過負荷により発狂する。滝川が「左」で武道の第三世代を撃墜しようとしたときにシステムからはずされているが、その時点以降生死不明。 10年前のシャヘルバイオハザードの際にGHCにおり、妻を亡くしている。そのこともあって侍所に志願したが、既に20代を過ぎていたこともあって強化適性はなかったため、監察部に進んだ。遺された息子に平和で美しい世界を見せたいと職務に邁進し、「左」を使う為に脳をレベル5相当まで強化している。 滝川奈々(たきがわ なな) 情報部所属。自称“情報部の看板娘”。監察部から来た祢々切の情報エージェント。2052年度「侍衛官募集」ポスターのモデルになったことがある。 武道に惚れて猛烈なアタックをしており、五六八をやきもきさせている。彼女自身、武道の身体に関する情報を持っているのか彼の感情の在り処に注意を寄せ、彼が感情を発露してくれる存在になろうとしていたが、彼の本心を聞いて吹っ切れたようである。 門脇に拘束されていた九十九を連れ脱出を計ったが追い詰められ、最期は「まだ折れちゃダメ」と九十九を諭し自らを盾にして九十九を送り出したが、実は生きており、「あつた強奪の黒幕」で人類とシャヘルの争いを傍観する「第三者」として現れる。 物心ついた頃から母親のプロデュースで芸能活動をしていた。2046年に日本で初めて起こったシャヘル被害の際、実の母親にシャヘルから逃げる為の囮として見捨てられて死亡したことになっていた。脳と一部器官が残った状態で情報局経由で回収され、当時研究中だった有機サイボーグの検体として再生される。再生処置が上手くいかず丸一年ほど「意識はあるのに体が無い」という状態で過ごし、その心には決定的な欠落が生じていた。 「悲しい」という感情が無くなっており、体の再生後に母親を嬲り殺しにしても心が動く事は無かった。自身が愛する武道が折れる姿を見れば「悲しい」という感情を取り戻す事が出来るとうそぶき、全人類を抹殺して武道を一人ぼっちにしようと「K-7」を手に入れて使おうとするも、伊丹の決死の支援を受けた武道により「ふたら」ごと撃沈された。 実は生存しており、北条の助命嘆願と「武道に人殺しなんてシャレた真似は早い」という周囲の配慮から新生情報局で働かされる事となった。 特務部隊「祢々切(ねねきり)」 検非違使に配属された陸軍肝いりの特殊部隊。隊長は九十九。 500人からの機甲歩兵全てがレベル5以上で強化適性は「7」というエリート揃いだが、黒装束と仮面に身を固め全員が番号で呼称されている。 本来強化処置に適応できる人間の比率からどうやってそれだけの人材を集めたのかと思われていたが、その実体はシャヘル発生以来世界中で発生した難民とその中の1億人に及ぶ孤児から強化適性の高い子供をかき集めた物で平均年齢は13歳。 門脇の計画では将来的に世界中に設立されるEMES軍の現場指揮官として『売り込まれる』予定だが、神永は別の意味で「これからの戦いに不可欠な人材」と考え、五六八に託した。そのため隊員と五六八との結束は強い。 「雪の下(アンダースノー)」作戦において、独自に行動し隊長の九十九を救出。「ふたら」の神永たちに合流した後は仮面を外している者も多い。NC01/リリー 「祢々切」前衛部隊のリーダーで階級上は武道の上司。実は可愛らしい女の子で神永・九十九親子のスキンシップに気を使うことも忘れないしっかり者。
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