戦闘機搭乗員とは? わかりやすく解説

戦闘機搭乗員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 07:57 UTC 版)

柴田武雄」の記事における「戦闘機搭乗員」の解説

1928年昭和3年3月12日霞ヶ浦海軍航空隊操縦学生、第18期飛行学生となり、12月8日飛行学生卒業戦闘機専修となり、大村海軍航空隊着任1930年昭和5年1月15日空母加賀」乗組。12月1日海軍大尉昇進し霞ヶ浦航空隊教官柴田操縦がうまい教官として評判であった転出時に編隊操縦教科書」を残していった。在任中、海兵同期源田実による空中戦現地調査上海事変1932年2月22日説明報告聞いて源田感心する者を見て源田魔力があると気づき注意するようになった1932年昭和7年)ごろ柴田堀越二郎技術者)に七試艦上戦闘機に関して戦闘機格闘戦重視しなければならない低翼単葉機格闘戦向かないから複葉機には及ばないので戦闘機としては疑問がある、戦闘機としては複葉機高速化進めるべき、90式艦戦と7試艦戦速力差では将来性にも疑問がある」と意見するが、1935年昭和10年)には自分短見であった不明わびている。 1932年昭和7年11月1日空母鳳翔」乗組。1933年昭和8年)夏、横須賀海軍航空隊研究会において柴田は「戦闘機射撃接近すれば命中率はいいが、敵攻撃機旋回機銃と差がなくなる。少し離れた位置から確実に命中させる兵器開発訓練必要だ。」と意見出した。しかし海軍航空本部技術部長・山五十六は「帝国海軍今日あるは、肉薄必中伝統精神にある。今後1メートルたりとも射距離延ばそうとすることは、絶対に許さん」と認めなかった。柴田は「上にわけのわからないのがいると必ず負ける、歴史無視した精神偏重で、戦闘機技術開発努めるべきだった山本には能力英知にも欠けていた」と批判している。 11月1日海軍練習航空隊高等科学生(第4高等科飛行学生)。受験には不合格となったが、高等科へは進学できた。柴田酒巻宗孝中佐による計らい考えている。1934年昭和9年7月第4期高等科飛行学生2番成績卒業第1航空戦隊戦闘機分隊長11月1日大村海軍航空隊着任1935年昭和10年10月横須賀海軍航空隊横空戦闘機分隊長教官軍令部部員高橋千隼は「柴田君は激情家で口下手なため説得力乏しく会議でもその真意伝わらないうらみがあり、海軍航空にとって惜しいことだった」と話している。 1936年昭和11年11月海軍少佐横空では、7.7ミリ固定機銃の各体勢での全弾無故障実験研究改正空中戦闘教範草案援護旋回戦法)、「海軍演習審査基準」に対す改正意見具申戦闘機航続延伸のための落下タンク増槽装備要望艦隊決戦における戦闘機用法研究などを上官小林淑人提出する。また高速垂下標的発明した横空副長教頭大西瀧治郎宴会黙り込んでいる柴田を他の者のようになぜ自分意見を何も言わない殴り、また軍を辞職するように迫ったこともあった。しかしその後二人で飲むことを誘われてもいる。 柴田旋回戦法という不利な体勢から巻き返す格闘戦における技術発明する。敵に追尾された状態で平状態を保ち接近された時にロールし速度落として後ろ回り込む戦法である。柴田によればクイックロールを主用することからロール戦法とも呼ばれるという。柴田体質的にGに弱く部下空戦演習で勝つことができなかったため考案した赤松貞明などに初め試した際には勝てたが、判定基準柴田視点よるものであったため納得しないものもいた。その後太平洋戦争直前まで、部下に対して旋回戦法を教育していた。開戦後空戦基本戻り敵より高度を取って攻撃することを強調し竜巻落とし名付けていた。 当時流行した戦闘機無用論援護戦闘機軽視反対しており、横空着任後、三和義勇爆撃機を敵に届けるために援護機の防御的役割必要性説いたが、「日本海軍伝統攻撃精神、それでも君は日本人か」と言われる大西瀧治郎にも「君は戦闘機無用論には反対のようだが僕に援護戦闘機いらないと言われるその後空母加賀戦闘機隊長着任した柴田戦闘機無用論者の「高速爆撃機戦闘機射撃効果が薄い」という主張への反論として高速垂下標的使い1937年昭和12年5月連合艦隊航空戦技において加賀標的命中弾数が1位となり艦長稲垣生起からも支持を得る

※この「戦闘機搭乗員」の解説は、「柴田武雄」の解説の一部です。
「戦闘機搭乗員」を含む「柴田武雄」の記事については、「柴田武雄」の概要を参照ください。

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