夜元綾香の技能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 19:25 UTC 版)
「魔法少女プリティ☆ベル」の記事における「夜元綾香の技能」の解説
魔界の欠片である「ヨグ=ソトースの鎌」を用いて呼び出され行使される魔獣や技。その多くはタロットやルイス・キャロルの作品がモチーフになっている。鎌の技のランクは「活動位階→形成位階→創造位階→原形位階」と上がっていく。活動位階は「ヨグ=ソトースの鎌」の基礎能力で魔界の欠片を召喚する段階、形成位階は魔界の欠片をイメージする形にして自在に操る段階、創造位階はイメージする魔物を創造し使役する段階、原形位階は全てを極めることでたどり着く究極の段階でヨグ=ソトースを本格展開し魔界の流出を行う。 “死”ザ・デス 形成位階の技の一つ。相手の死角である足下から魔界の欠片を体内に送り込み、寸断して焼却する技。防御するには足下からの攻撃を警戒する必要がある。魔王クラスの純粋集中による魔力障壁でなければ防ぐことが困難なほどの攻撃力を持つ。 “塔”ザ・タワー 形成位階の技の一つ。綾香が呼び出す大陸間弾道ミサイル。大量に同時召喚されるため迎撃は困難を極める。またミサイルそのものが形成位階を発動して接近してくる敵を迎撃することが可能。 “正義”ザ・ジャスティス 形成位階の技の一つ。巨大なグレートソードを召喚し相手を串刺しにする技。視界に入っていれば距離に関係なく当たる座標攻撃でありながら、魔王クラスの防御障壁を突破してもなお殺傷力を維持するほどの攻撃力を持ち、天使の最上位種である「セラフィム」を一掃した。 “不思議の国のアリス”アリス・イン・ワンダーランド 創造位階の技の一つ。綾香が呼び出す無数の魔物の群れ。群れそのものが「アリス・イン・ワンダーランド」なのかそれとも全く別のものを指すのかは不明。 “悪夢の国のアリス”アリス・イン・ナイトメア 創造位階の技の一つ。巨大な黒いドーム状の物体を召喚する。綾香が呼び出す最強の魔物。結界を破っての脱出は広範囲を焼き尽くす手段を持つ魔王クラス(ドゥール・ヴァリオン、ベルベリオンなど)以外では不可能で、無数の魔物が襲い来る。ただし、4つの鍵を集めて城の頂上の「黒の女王」を倒せば脱出はできる。内部の人間を生かして脱出させるも殺すも綾香の思い通りになる。 (“不思議の国のアリス”も含め)その正体は、ごく薄いワタアメのような「魔界の欠片」の繊維を満たした空間そのもの。そのため、現れるキャラクターたちのほとんどは幻影であるが、空間に満ちた繊維を自在に凝固させ幻影と共に攻撃、あるいはトランプ兵などを自在に顕現させる。これについて実際に技を受けたベルベリオンは「詐欺」と評した。 “悪夢の国は終わらない”ネバーエンディング・ナイトメア “悪夢の国のアリス”の重ね掛け。単純に重ねただけ空間を占める「魔界の欠片」の密度が倍増していき、5倍掛けともなるとベルベリオンが放つ全身全霊の範囲殲滅攻撃レベルでなければ脱出不可能となる。 “鏡の国のアリス”アリス・イン・ミラーワールド 形成位階の技の一つ。特定の人間の分身を作る。ドッペルゲンガーほどの完璧な擬態能力は無く、自意識も持たないため遠隔操作かプログラミングされた挙動しかできないが、作る数を絞れば一度だけ「形成位階」を使用できるため攻撃能力は極めて高い。 “暴君”ジャバウォック 不思議の国のアリスないし悪夢の国のアリスによって生み出される、上級魔族に相当する巨大な竜。ただし、特に目立った能力は無く東軍戦車の砲撃で一撃粉砕されている。アリス・イン・ナイトメアから脱出するには北の森でジャバウォックを倒す必要がある。ルルイエ壊滅時には、綾香や東軍の議員たちを乗せて脱出するという働きを見せた。 “トランプの兵隊”トランプ・ソルジャー 不思議の国のアリスないし悪夢の国のアリスによって生み出される、トランプに手足の生えた兵隊。戦闘能力はさほど高くないはずだが、ジロウ・スズキの斬撃さえ防ぐ東軍戦車の装甲を切り裂き、魔力の供給がないはずなのに無限増殖するなど不可解な能力を見せる。しかし、防御力は見た目通り厚い紙か布程度。アリス・イン・ナイトメアから脱出するには東の庭園で彼らと一緒に白いバラを黒く塗る必要がある。 ジャブジャブ鳥、グリフォン 不思議の国のアリスないし悪夢の国のアリスによって生み出される、共に飛行能力を持った中級魔族程度の魔物。最大速度は精々時速100㎞程度だが、時速700㎞を越える東軍戦闘機に追いつき食らいつくという不可解な能力を見せる。 ジャブジャブ鳥は共産国家となったルルイエの監視・告知役としても登場している。主に廃棄地区で活動しており、廃棄地区に落とされた国民を「ゴミ」「寄生虫」と罵倒するなど言動は苛烈だが、知らせるべきことはきちんと知らせ質問にも答えるなど律儀な部分もある。 マッドハッター 不思議の国のアリスないし悪夢の国のアリスによって生み出される、綾香の創造する魔物の中でも最も不可解な存在の一つ。頭の大きな帽子屋の外見をしている。どこからともなく現れ、意味不明の発言を繰り返す。攪乱要員としてもあまりに幼稚で逆に不気味な存在。アリス・イン・ナイトメアから脱出するには西の森で彼のお茶会に参加する必要がある。 白ウサギ 不思議の国のアリスないし悪夢の国のアリスによって生み出される、綾香の創造する魔物の中でも最も不可解な存在の一つ。懐中時計をぶらさげたウサギの外見をしている。高度な会話能力と自立した意思を持っている。アリス・イン・ナイトメアの案内人であり、内部に引き込まれた対象を「アリス」と呼び、脱出方法を示す。 共産国家となったルルイエでは監督官を勤めており、国民を観察して個別に「ポイント」を計算している。クタニドの機能をある程度操れる模様。 普段は可愛らしい容姿だが、激高すると目の中に無数の目が現れ、口からも鋭い牙がのぞくなど奇怪な形相に変化する。 ルルイエ編以降は、綾香の側近のような立場でたびたび登場する。綾香の創造物であるが創造主以上の豊富な知識や的確な判断力を有し、その点においては年相応でしかない綾香を親身にサポートする。愛称は「白ちゃん」。 チェシャ猫 不思議の国のアリスないし悪夢の国のアリスによって生み出される、綾香の創造する魔物の中でも最も不可解な存在の一つ。落書きのようにのっぺりとした猫。空間転移能力を持ち、あらゆる場所から前触れもなく出現する。例え首をもがれても平然としているなど、その能力は謎が多い。サイズは自由自在で、クトゥルーを覆い尽くすほどにまで巨大化することも可能。攻撃能力は極めて高く、ベルベリオンの腕を食いちぎるほど。 ヨグ=ソトース ナイアルラトホテプの目的でもある巨大な門。魔界そのものを無尽蔵にくみ出し、地上に流出させて地上を魔界で覆い尽くすという存在。ナイアルラトホテプが作った際はクトゥグア以外に対処手段が存在しなかったが、綾香が作った際は多数の安全装置が組み込まれ、停止が容易になると同時にアリス・イン・ナイトメアによる自動防御も行えるようになる。 もともとはナイアルラトホテップが「神」を“世界ごと”殺すために作った装置で、「神殺しの剣」という別名を持つ。
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