変法自強運動とは? わかりやすく解説

戊戌の変法

(変法自強運動 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 04:36 UTC 版)

戊戌の変法(ぼじゅつのへんぽう、中国語: 戊戌变法旧字体: 戊戌變法)とは、中国清朝末期の1898年(=戊戌の年光緒24年)に実行された、一連の政治改革の総称。明治維新と同様の立憲君主制による近代化革命維新上からの改革)を目指す変法自強運動の集大成にあたる。運動を担っていた康有為梁啓超ら変法派と、彼らを受け容れた光緒帝によって、同年6月11日から改革が実行された。しかしその後、改革を嫌う西太后が、同年9月21日にクーデター戊戌の政変)を起こしたため、改革は強制的に中止された。実行された日数(103日間)の短さから「百日維新」とも呼ばれる。


注釈

  1. ^ 中国におけるフェミニズムの始まりについては諸説ある[11]
  2. ^ 「保皇派」という言葉は、現代の中国語圏では、「王党派」あるいは「守旧派」といった意味で、様々な文脈で用いられている(zh:保皇派)。香港立法会及び区議会における建制派と呼ばれる北京の中央政府に忠実な親中的な勢力は民主派から「保皇党」(:保皇黨)とも呼ばれている(香港の政党一覧)。

出典

  1. ^ 川島 2010, p. 10.
  2. ^ a b c 川島 2010, p. 28.
  3. ^ 川島 2010, p. 27.
  4. ^ a b c 川島 2010, p. 34.
  5. ^ a b 川島 2010, p. 29-32.
  6. ^ 坂元 2017, p. 34.
  7. ^ 川島 2017, p. 28.
  8. ^ 坂元 2017, p. 43.
  9. ^ 劉争「厳復と翻訳 : 主体性と「達詣」の限界性について」『愛知 : φιλοσοφια』第29巻、2017年、35頁、doi:10.24546/81010342 
  10. ^ a b 川島 2010, p. 29.
  11. ^ 関西中国女性史研究会 編『増補改訂版 中国女性史入門 女たちの今と昔』人文書院、2014年。ISBN 9784409510544  第3章「女性解放」
  12. ^ 坂元 2017, p. 48.
  13. ^ a b c d e 川島 2010, p. 32-33.
  14. ^ 坂元 2017, p. 49.
  15. ^ a b c d e f 川島 2010, p. 31-32.
  16. ^ 戊戌六君子-1415615』 - コトバンク
  17. ^ 川島 2010, p. 166.
  18. ^ 川島 2010, p. 26.


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変法自強運動

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戊戌の変法」の記事における「変法自強運動」の解説

1895年から1898年にかけて、変法自強運動(変法運動)と呼ばれる運動展開された。変法運動言論活動を軸にして展開された。すなわち、上記強学会のような学会発行する会報や、出版社(報館)が発行する雑誌新聞主な媒体として、様々な改革案を提示する形で展開された。そのような媒体代表例として、強学会の『中外紀聞中国語版)』『強学報』、時務報館の『時務報(中国語版)』などがある。これらの媒体は、都市部での輿論形成寄与するとともに国際情勢紹介する役割担った変法運動中心人物である康有為は、上記第一上書失敗して以来儒学者廖平常州学派)の影響のもと、儒学思想応用した体制変革論(孔子改制説・大同思想)を構築していた。また、康有為を含む変法運動担い手たちは、在家仏教学者楊文会影響のもと、仏教にも傾倒していた 変法運動時期には、当時最先端思想である社会進化論紹介行われたとりわけ天津発行された『国聞報(中国語版)』では、社会進化論者T.H.ハクスリー諸論文が、厳復翻訳通じて連載された。1898年には、それらの連載論文を含む書籍『天演論(中国語版)』が発行され後世胡適らに影響与えた変法運動時期には、女性解放運動中国におけるフェミニズム)の草分けにあたる運動展開された。とりわけ上海結成された「女学会」の会報女学報』では、女性教育女性参政権男女平等について発信するとともに女性編集者一個人としてフルネーム記名した。あるいは、変法運動の前から既に、プロテスタント宣教師やアリシア・リトル(英語版)(リトル夫人)によって纏足廃止運動展開されていた。 変法運動担い手多くは、日本明治維新模範としていた。とりわけ黄遵憲は、1877年日本清朝公使館開設された際に参賛官として訪日しており、そのとき見聞をもとに『日本国志』を著している。同書では、明治維新分析や、頼山陽の『日本外史』を参照した日本史叙述が行われている。『日本国志』は、1877年完成して総理衙門李鴻章張之洞贈られたが、その時は必ずしも話題にならなかった。一方で1895年梁啓超序文をつけて出版すると、日清戦争により日本への関心高まっていたこともあり話題になった1898年第六上書では、康有為が『日本国志』をもとに著した日本変政考』が添付された。なお、明治維新だけでなくピョートル1世のような啓蒙専制君主模範とされており、同じく第六上書では『大彼得変政記』(大ピョートル変政記)も添付されている。 変法運動進展するなか、中央政府先立って湖南省地方政府において改革実践される。その湖南改革担った官僚として、陳宝箴江標中国語版)・黄遵憲唐才常らがいる。また、湖南代表する郷紳で、著名な儒学者でもある王先謙は、自身院長務め書院嶽麓書院」で、上記の『時務報』を学生推奨するとともに1896年には他の郷紳とともに時務学堂中国語版)」を創設した王先謙はさらに、湖南出身譚嗣同斡旋梁啓超湖南招聘し、1898年には時務学堂拠点とする学会南学会」を結成する。この南学会において、梁啓超らは纏足廃止議会開設などの言論発信したしかしながら同じく湖南郷紳儒学者葉徳輝らは、そのような梁啓超言論反発し伝統儒学立場から批判展開したそのような葉徳輝を含む変法批判者たち言論は、後に『翼教叢編(中国語版)』として書物にまとめられた。

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