咎神とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:14 UTC 版)
「ストライク・ザ・ブラッド」の記事における「咎神とその関係者」の解説
カイン 声 - 浪川大輔 最初の人間にしてすべての魔族の祖、そしてすべての人間と魔族の天敵たる存在であり、第四真祖が出現する必要があるとされる理由でもある。 ヴァトラーや「静寂破り」たちがたびたび「あの御方」と口にし、那月と矢瀬と賢生をはじめとした数多くの者たちが「聖殲」絡みで重大なまでに警戒している「咎神」。 「聖殲」の研究者である牙城の見解としては、過去に神々の一員だったが、異境へ追放された後には異境にいた人類に知識と武器を与えて現世への復讐を目論んだ神で、構築した魔術「聖殲」によって殺害できなかった神々を、殺害できる魔族へ降格させることで、人間による魔族の大虐殺を行ったことが歴史上の「聖殲」と呼ばれる出来事の総称、そして唯一魔術「聖殲」を受けなかった神であったため、多種多様な能力を持つ人造の吸血鬼である第四真祖に殺害されたとされている。 冥駕とアベルの巫女が「聖殲」を引き起こしたが、それでも完全なものではなく、カイン当人が起こせば「聖殲」の規模はこの星全土を覆う規模になると言われている。 グレンダが秘めていたカインの記憶の真実では、戦争や復讐を望まない神で、不死であった当時の“天部”は兵器を作り出しては人類を殺し合わせるなど戦争を娯楽として楽しむなど当時の人類からすると天災に等しく、“天部”による戦争を終わらせるために「聖殲」を作り出し、「聖殲」を恐れた“天部”たちは監視者として表に出したのが初代第四真祖であり、その間柄でありながら唯一の友となるも、初代にかけられた“原初”によって殺害されてしまったと語られている。実は『大聖殲』で自身が管理していた眷獣弾頭を使用させない為に、わざと友人である初代第四真祖ミゼンに殺されることで施設を封印して誰にも眷獣弾頭に手出し出来なくした上で、「咎神の棺桶」に自身の人格のバイナリデータを刻んだ石版を残し、人類の技術が発達し絃神島のAIに石版のバイナリデータを学習させて、モグワイという擬似人格として復活するように準備していたことが最終決戦で判明した。 絃神 冥駕(いとがみ めいが) 声 - 花江夏樹 千羅の孫。 かつては獅子王機関で武神具の開発に携わっていたが、実験中の事故で死亡、その後祖父の手によって生前の人格と記憶を残した僵尸鬼として蘇生し、藤坂冬佳の監視を条件に再び武神具開発に携わるようになった。監視される間に近しい関係となった冬佳が模造天使に昇華し、それを予期していながら彼女を助けなかった獅子王機関を憎んで脱走、その過程で追手の攻魔師を「零式突撃降魔双槍〈ファング・ツァーン〉・冥餓狼」を用いて次々に殺害したため、監獄結界に収監された。 亜夜の闇誓書騒動に便乗して脱獄すると冥餓狼を盗んで島内に潜伏し、アベルの巫女と共謀して人工島管理公社やMARに取り入り、聖殲を使って世界を滅ぼそうと目論むが、雪菜に冥餓狼の弱点を見抜かれて敗北、その後、アベルの巫女と接触するべくMARに向かう途中で聖殲に関する記憶をヴァトラーに吸い出され、塵と化して消滅した。 絃神 千羅(いとがみ せんら) 絃神市の設計者。聖殲の情報を手に入れるため、咎神カインの復活を何十年も前から目論んでいた。物語開始時点ですでに故人だが、盟友の顕重をはじめとした千羅の理想を継いだ者たちが人工島管理公社の中に入り込んでいる。 矢瀬 顕重(やぜ あきしげ) 声 - 金尾哲夫 人工島管理公社の名誉理事で、基樹の父にして千羅の盟友であった。一族の全員を見下しており、基樹たちからも恨まれている。見えない斬撃を飛ばす過適応能力者であり、幾度もの暗殺の危機にもその能力によって生き延びてきた。 千羅の死亡後も夜の帝国(ドミニオン)の資源を手に入れるために聖殲を使うべくカイン復活の計画を進めていたが、タルタロス・ラプスの一件で自らを死亡扱いと偽装して姿を隠していたことを利用される形で、幾磨と那月によって逮捕・解任された。 “アベルの巫女(シビュラ)” 声 - 三森すずこ もう1人の“巫女(シビュラ)”であり、女教皇とも呼ばれる。元々は死んでいたが、その身を絃神島へ密輸され、深森によって強制的に復活、そのため顔だけは整っているものの、身体は死体を無理矢理つなぎ合わせたかのように無残な姿となっている。 以前の「聖殲」から辛うじて肉体が残ったところに「聖殲」の犠牲者たちの残留思念が宿った存在であるため、現世のすべてを憎み、冥駕と共に「聖殲」を起動したが、第四真祖の眷獣による波状攻撃を受けている最中、正当なる「カインの巫女」である浅葱に「咎神の棺」の制御権を奪回され、消滅した。 安座真 達己(あざま たつみ) 声 - 速水奨 咎神カインを奉じるテロリスト「聖殲派」の一員で、自衛隊に三等特佐として潜んでいた。年齢は30歳前後。 グレンダの有する「情報」を付け狙い、獅子王機関と凪沙を利用して封印を解き、正体を暴かれた後は実力行使でグレンダの拉致を目論んだところを古城らに阻まれ、最後のあがきとして異境(ノド)の遺産に己を融合させるが、“牛頭王の琥珀”を従えた古城に倒され、生存した部下ともども拘束された。 沖山 観影(おきやま みかげ) 声 - 石上静香 安座間と同じく、自衛隊内に潜んでいた「聖殲派」の工作員。 神縄湖でのグレンダ奪取作戦で雪菜と戦い、一度目は彼女をはるかに凌ぐ格闘能力と実戦経験で圧倒するも、二度目の戦いでは敗北した。 上柳(うえやなぎ) 声 - 濱野大輝 安座真の部下で、同じく自衛隊内に潜んでいた。 神縄湖でグレンダを回収しようとするも、唯里ですら初めて聞いたグレンダの名前を知っていたことを古城に不審がられたことで本性を現す。自ら自衛隊の車と融合してゴーレムと化して襲いかかるが敗北、その後肉体と機械が入り交じった歪なサイボーグ姿になった後、同じくグレンダを奪いに来た安座真に用済みとして吸収された。 グレンダ 声 - 和多田美咲 龍族の少女。普段は鋼色の髪と瞳を持つ少女の姿をしているが、透明の鱗と鋼色の鬣を持つドラゴンに任意で変身できる。神縄湖の湖底に「蜂蛇」が共生する形で眠っていたが、アヴローラの「情報」を得ることで目覚め、咎神の「情報」の「器」と安座真から呼ばれた。目覚めた後は出会った唯里と古城に懐き、見かけ相応の無邪気で幼い言動を見せる。異境の侵蝕に飲み込まれた古城を救出し、咎神の「情報」を古城に与えた。神縄湖の事件後は獅子王機関の保護下に入り、主にブルエリで過ごしている。 身体に隠されていた情報はカインの記憶、そしてカインの遺産である“方舟”の空間座標であった。それを危険視され、アラダールの手で処分されそうになるが、古城との決闘によって彼女はなんとか守られた。しかし、聖域条約機構軍による絃神島攻撃が決定された際に浅葱が彼女の情報によって「咎の方舟」(カインズアーク)を現出させることになる。
※この「咎神とその関係者」の解説は、「ストライク・ザ・ブラッド」の解説の一部です。
「咎神とその関係者」を含む「ストライク・ザ・ブラッド」の記事については、「ストライク・ザ・ブラッド」の概要を参照ください。
- 咎神とその関係者のページへのリンク