北陸鉄道モハ2100形電車とは? わかりやすく解説

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北陸鉄道モハ2100形電車

(名鉄モ530形電車 (2代) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/19 09:02 UTC 版)

北陸鉄道モハ2100形電車(ほくりくてつどうモハ2100がたでんしゃ)は、北陸鉄道金沢市内線用に使用していた路面電車車両である。後に同線の廃線により1両のみ名古屋鉄道へ譲渡され、同社モ530形電車として名鉄岐阜市内線で使用された。

経歴

北陸鉄道(1950 - 1967年)

1950年昭和25年)から1951年(昭和26年)にかけてモハ2101 - 2112の全12両が広瀬車両で新製された。前中扉構造の半鋼製車体を持つ四軸ボギー車であり、新製当初より集電装置パンタグラフを使用していた。

1967年(昭和42年)の同線廃止に伴い、1951年に製造された1両(モハ2107)がモハ2000形(後の名鉄モ550形電車 (2代))、モハ2200形(後の名鉄モ560形電車 (2代))と共に名鉄へ譲渡された。

名古屋鉄道(1968 - 1977年)

入線に際してはモ530形(2代)531と改称・改番されている[注釈 1]。また、集電装置パンタグラフからビューゲルに変更し、1968年(昭和43年)から運用を開始する[1]1973年にはワンマン化改造が行われ、そのさい集電装置がZ型パンタグラフに変更された[1]

岐阜市内線および美濃町線で使用された。しかし、名鉄における本形式は1形式1両の少数形式であったことから、保守部品の確保等に難をきたしたこともあり、1976年(昭和51年)のモ870形[注釈 2]導入に伴い代替廃車された。

主要諸元

日本路面電車同好会名古屋支部(編)『路面電車と街並み 岐阜・岡崎・豊橋』P258・259に基づく

  • 全長:11,200mm[2]
  • 全幅:2,200mm[2]
  • 全高:3,868mm[2]
  • 自重:13.0t[2]
  • 台車:近畿車輛 Brill型[2]
  • 電動機:MT-60A[2]
  • 出力:37.3kW×2[2]
  • 車体構造:鋼製
  • 定員:70人(座席30人)[2]

脚注

注釈

  1. ^ 初代は名鉄岡崎市内線で使用されていた木造ボギー車であった。詳細は岡崎電気軌道100形電車項目を参照。
  2. ^ 札幌市交通局札幌市電A830形を譲り受けたものである。

出典

参考文献

  • 日本路面電車同好会名古屋支部(編) 『路面電車と街並み 岐阜・岡崎・豊橋』トンボ出版、1999年。ISBN 978-4887161245 



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